コーヒーを飲むことは日常生活を送る中での、ごく当たり前の風景に過ぎないかもしれない。だがコーヒーをこよなく愛する人にとっては、かけがえのない喜びであるはずだ。豆にこだわり、器を吟味し、じっくりとコーヒーを味わう。その大切なひと時を彩ってくれるのが抽出器具だ。使うほどに愛着が湧き、その佇まいを眺めるだけで幸福な気持ちになれる。そんなKINTOコーヒーブリューワースタンドセットで作る、極上の一杯とともにブレイクタイムを過ごしてみたい。
自宅で味わう至福の一杯
自宅で味わうコーヒーを、どんな時に、そしてどのようにして楽しんでいるだろうか。多くの人にとって飲む時間は主に朝、あるいは自宅で仕事をする人や休日には午後の休憩時間となるだろう。一日が始まるひと時に飲むコーヒーは意識を覚醒してくれるし、休憩時間に味わう一杯は気持ちをリフレッシュするのに役立ってくれる。
また、コーヒーそのものはどうだろう。インスタントで手軽にという人もいる一方、美味しいコーヒーを味わいたいとお気に入りの豆を探し、焙煎度や挽き方を意識している人もいるはずだ。そのようにコーヒーに思い入れがある人は、同じように抽出器具にも独自のこだわりがあるのではないだろうか。
日常的に使うものだからこそデザインが美しく、手に取り作業をする度に心湧きたつもの、使用していない時でさえ佇まいがエレガントで、絵になる風景を作り上げてくれるもの…。
抽出器具はコーヒーを味わう時だけでなく、淹れる作業も特別なものにしてくれる。そしてKINTOのコーヒーブリューワースタンドセットは、コーヒーを嗜む時間を一層かけがえのないひと時に変えてくれるプロダクトだ。
KINTO ブリューワースタンドセット
KINTOが展開しているプロダクトは、どれも機能美にあふれ、長く使い続けたいと実感出来るものばかりだ。例えば細々とした収納に、あるいは保存容器、ディスプレイ用の器として活用できるSCHALE ガラスケース。
あるいは野菜を飽きずに楽しく食べるために役立つKAKOMI バーニャカウダポットは、どんなテーブルコーディネートにも似合うデザインとなっている。
そしてKINTOが選ぶマテリアルも多くのファンを惹きつける理由となっている。真鍮とガラスを組み合わせ、花を生けることがもっと楽しくなる花器がLUNA ベースだ。
この真鍮とガラスの組み合わせを取り入れ、KINTOが世に送り出したSLOW COFFEE STYLE SPECIALTYのラインナップのひとつが、コーヒーブリューワースタンドセットだ。これは職人の心意気や熱意からインスピレーションを受けて作られたという。
華美な装飾は一切排除し、シンプルかつ機能美を極めたデザインは、どんなテイストの部屋の中においてもしっくりと馴染んでくれる。素材に使われている真鍮のスタンドはひとつずつブラストをかけているそうで、可動式のためカップの高さに合わせて動かせるところも嬉しい。
チタンコーティングを施し、匂い移りを少なくしているステンレスフィルターは、コーヒーの旨味成分である油分をそのままドリップできる役割を持つ。そのためコーヒーの風味と香りを逃すことなく味わえるドリップを楽しめる。
コーヒーサーバーは直線ではなく台形型で、ドリップをしながら上からサーバーの内部が分かるようになっている。コーヒーサーバーをはじめホルダーやガラスブリューワーは耐熱ガラス性で、サーバーとホルダーは電子レンジ、食器洗浄機も使用可能だ。ただしどのガラス製品も非常に繊細なため、取り扱いには充分に注意しよう。
時間とロケーションの変化を味わう
毎朝のコーヒーを朝食代わりとしている私にとって、コーヒーは欠かせない存在ではあるものの、特別ではないと言えるかもしれない。その都度豆を挽いてドリップで淹れてはいるが、ほぼ毎日行う作業であり、何も感じることなく繰り返す日常的な習慣となっている。
だがKINTOのコーヒーブリューワースタンドセットを初めて手にした時は思わず感嘆の声を上げ、その姿に見惚れてしまった。これを使う時は「コーヒーを淹れる」ことをごく当たり前の作業にするのでなく、記憶に刻まれるような大切なひと時にしたい。
例えばたまにはコーヒーをいつものように朝ではなく、翌日はゆっくりできる休日の前日、夕暮れ時に楽しんでみたい。仕事を終え、頭をオフに切り替えて本来の自分自身に戻る時。
KINTOのコーヒーブリューワースタンドセットを使い、コーヒーを淹れるその時間そのものを慈しむ。時間に追われ次の予定を考えつつ慌ただしく飲み干すのではなく、じっくりと味わう至福の一杯にしてみよう。
あるいは自宅で飲むコーヒーはいつもは室内だが、天気の良い日に庭やベランダでアウトドア気分を味わってみても良いだろう。真鍮とガラスに美しく青空が反射し、穏やかな気候の中で味わうコーヒーは、いつもとひと味違うことを実感できるに違いない。
自分流にコーヒーをアレンジ。新たなレシピで楽しんで
KINTOのコーヒーブリューワースタンドセットの特徴とも言えるのが、真鍮が放つ独自の美しさだ。このマテリアルと合うものは何だろうかと考えて、思い浮かんだのがガラス製品。サーバーやブリューワーにも使われているガラス素材の器を用いて、アレンジしたコーヒーを堪能してみたい。
例えばダルゴナコーヒー。少しの材料で簡単に楽しめるとSNSで話題になったふわふわとクリーミーなコーヒーとミルクのコンビネーションのドリンクだ。まずエスプレッソ風に濃い目にドリップしたコーヒーを大さじ2杯、砂糖大さじ2杯を良く混ぜてミキサーでふんわりと泡立てる。
牛乳を適量グラスに注ぎ、上から泡立ててふんわりとしたコーヒーをトッピング。余ったコーヒーを上からかけてもOKで、ほろ苦さと甘さを同時に楽しめるドリンクが完成だ。
また、お気に入りのグラスを選んで、コーヒーを用いたカクテルはどうだろう。コーヒーを使ったカクテルは意外に多く、ウィスキーやバーボン、ウォッカやジンなど相性の良いアルコールも数多い。
ここではとてもシンプルなレシピのカクテルをご紹介しよう。抽出したコーヒーを冷やしておき、グラスにジンと冷えたトニックウォーターを好みの分量注いで、上から冷たくしておいたコーヒーを注げば完成。口当たりも良く、炭酸とコーヒーの意外性のある相性を味わえる。
最後にご紹介するのは、コーヒーを使ったデザート、アフォガードだ。イタリア語で「溺れた」を意味しており、バニラアイスクリームにエスプレッソを注いで作る大人のためのスイーツだ。
KINTOのコーヒーブリューワースタンドセットで作る場合は濃い目にコーヒーをドリップして冷やしておき、アイスクリームに上から注げば完成。ディナーの後や午後にひと息入れるブレイクタイムにもぴったりだ。
当たり前の時間を特別な非日常のひと時へ変えていく
コーヒーを飲む時間というのは決して特別なものではなく、ともすれば日常に埋没してしまうかもしれない当たり前の行為。けれども愛着の湧く、姿かたちが美しい抽出器具があるだけで、その時間は特別なものへと変化していく。
美しいブリューワースタンドだからこそ、その存在そのものを暮らしに取り入れ、贅沢に味わってみよう。自宅での非日常のひと時は、自分自身で作り上げていくもの。使う時間帯を変え、嗜むロケーションを変え、レシピを変えて慈しむ。KINTOのコーヒーブリューワースタンドセットを自分らしく自由な使い方で、これから長く大事に使い続けていきたい。
KINTO コーヒーブリューワースタンドセット
CURATION BY
1992年渡英、2011年よりスコットランドで田舎暮らし中。小さな「好き」に囲まれた生活を求めていたら、夏が短く冬が長い、寒い国にたどり着きました。