Vol.320

FOOD

11 MAR 2022

バターコーヒーの作り方│簡単だけど良質な3つの材料で健康的に痩せるコツ

米国の起業家・実業家であるデイヴ・アスプリーの著書『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(The Bulletproof Diet: Lose up to a Pound a Day, Reclaim Energy and Focus, Upgrade Your Life)』をきっかけに、2015年頃から全米でブームとなった「バターコーヒー」。日本でも2018年頃から登場し、ダイエット効果が期待できるとして話題沸騰となった。 じっくりていねいに淹れたコーヒーと、コクのあるバターやオイルを組み合わせたバターコーヒーで、健康的な朝の時間を楽しみながら痩せるコツを解説する。

バターコーヒーの作り方の基本。良質な材料が決め手

バターコーヒー作りに使われるのは特別な材料
バターコーヒーの作り方は、材料をカップに入れて混ぜ合わせるだけ。とても簡単だ。

材料は、コーヒー・グラスフェッドバター・MCTオイル(ともに後述)の3つを使用する。この3つの材料がバターコーヒーの味の決め手となるので、良質な材料を選ぶことがポイントだ。砂糖やミルクなどは使用しない。

良質なコーヒーを金属フィルターで

コーヒーは自家焙煎されたオーガニックのコーヒー豆を使用するとよい。手間はかかるが、格別なコーヒーの香りを楽しむなら自宅で挽くことをおすすめする。ドリップするときは、紙フィルターではなく金属フィルターを使用するとよい。なぜなら、紙フィルターではコーヒーに含まれる風味や香りまで吸収してしまうからだ。金属フィルターなら、コーヒーに含有する油分や成分が通過できるため、上質なコーヒー豆のおいしさを確実に抽出できる。紙ゴミを増やすこともないためエコにもつながるだろう。

牧草のみを食べて育った牛のバター

グラスフェッドバターとは、牧草のみを餌として与えられて育った牛の乳から作られるバターのこと。バターコーヒーに使用するバターは一般的なバターではなく、このグラスフェッドバター(無塩)を使用する。穀物を食べて育った一般的な牛の乳と比較して栄養価が非常に高く、オメガ3脂肪酸・酪酸・βカロテンなどを多く含んでいるのが特徴だ。一般のバターよりもさっぱりとしていて香りがよく、コーヒーの風味を損なわない。

MCTオイル(中鎖脂肪酸オイル)

くせがなくさっぱりとした味わいのオイル
「MCT(Medium-chain Triglyceride)オイル」とは、中鎖脂肪酸(MCT)だけで製造されているオイルのことを指す。ココナッツオイルやパーム油などの植物から、中鎖脂肪酸だけを抽出して作られたものだ。

オリーブオイルなどの植物油やバターなどの動物性油脂に含まれている「長鎖脂肪酸」と比較すると、中鎖脂肪酸は分子量が小さいため分解されやすく、消化や吸収に優れている。一般的な食用油よりも約4倍も早く分解され、短時間でエネルギーとして使われることで知られている。また中鎖脂肪酸は、脂肪酸の中で最も脂肪になりにくい。体内に余分なエネルギーをため込まず、体に脂肪をつきにくくするはたらきもある、優れもののオイルだ。

さらに注目したいのが、MCTオイルが肝臓で代謝される際に作られるケトン体だ。通常、体内の糖質が不足すると、中性脂肪や体脂肪を分解して作られたケトン体がエネルギー源として代わりに使われるようになる。しかしMCTオイルを摂取した場合、糖質が不足していなくてもケトン体が作り出されるのだ。これにより、空腹を感じにくくなる効果が期待できる。

このようにバターコーヒーは、良質なコーヒー、グラスフェッドバター、MCTオイルの3つを合わせて作る。バターコーヒーでダイエットを行うときは、食事と置き換えて摂取するとよいだろう。おすすめは朝食と置き換えること。エネルギーとして分解されやすい脂質は、まさに朝食にうってつけといえるのだ。

自宅でお手軽・簡単に楽しめるバターコーヒーの作り方

ていねいに攪拌するとふんわりクリーミーなバターコーヒーが楽しめる
バターコーヒーの作り方のポイントは、しっかりと攪拌してコーヒーと脂肪分を乳化させること。ていねいに攪拌することで、まろやかな味わいのバターコーヒーに仕上がる。

バターコーヒーのレシピ

バターコーヒーの基本的なレシピは、以下のとおり。
・ホットコーヒー:カップ1
・グラスフェッドバター:大さじ1(10グラム)
・MCTオイル:小さじ1〜大さじ1

MCTオイルは、最初は2〜3滴からはじめ、好みで大さじ1~2くらいまで調整してみてほしい。必ず何グラム摂取するべきといった決まりはないので、まずは基本のレシピで試し、味わいが重たく感じられるようであれば、グラスフェッドバターやMCTオイルの量を加減してみるとよいだろう。

バターコーヒー作りに必要な道具

バターコーヒー作りに必要な道具は、コーヒーを抽出するためのコーヒードリッパー、攪拌するためのミルクフォーマー、ブレンダーなどがあればよい。攪拌する際はスプーンで混ぜるだけではなく、フォーマーを使ってしっかりと攪拌したほうが、ふんわりとした味わいになっておいしさが増す。

上手にバターコーヒーを作るコツ

上手にバターコーヒーを作るには、良質のコーヒー、グラスフェッドバター、MCTオイルを使用すること。そして材料をしっかりと攪拌すること。この2点を守れば、自宅で簡単に、良質なバターコーヒーが味わえる。

お伝えしたように、材料にはそれぞれ特別な効果があり、普段料理に使用するバターやオイルで代用できるものではない。また、作り方や道具にもこだわることをおすすめする。ゆっくりと時間をかけて作ることで、おいしく効果的なバターコーヒーを楽しめるのだ。

バターオイルのダイエット効果を高める飲み方とは

バターコーヒーは朝食と置き換えるのがおすすめ
冒頭で紹介したデイヴ・アスプリーの著書『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』で、バターコーヒーがダイエットに効果が期待できると紹介されたことから、ダイエット目的でバターコーヒー作りに挑戦した経験がある人も多いのではないだろうか。

しかしながら、「バターコーヒーで痩せなかった」といった意見も耳にする。どんなダイエット法でも、基本となるのは正しい食生活と規則正しい生活だ。バターコーヒーで効果的に痩せるためのポイントを紹介する。

朝食に置き換えて飲む

バターコーヒーは、不規則な食生活を調整するものと考えてほしい。朝食を抜いている人や、1日の摂取カロリーが多すぎる人に向いているダイエット方法だ。朝食を抜く習慣のある人がバターコーヒーを朝に摂取すると、血糖値が安定し、集中力が増す。さらに空腹感も解消するため、昼食時に食べ過ぎることを防げるだろう。

ただし、朝食をしっかりとっている人がさらにバターコーヒーまで摂取すると、カロリーオーバーだといえる。朝食をバターコーヒーに置き換えて摂取することで、はじめてバターコーヒーのメリットが活かせるのだ。

普通のバターやオリーブオイルなどで置き換えない

材料を置き換えて作ってもバターコーヒーの効果を得られるだろうか
グラスフェッドバターやMCTオイルは一般のスーパーで取り扱っていない場合もある。また、価格は一般のバターや食用油と比較すると高価だ。だからといって、代用品でバターコーヒーを作ることはおすすめしない。

グラスフェッドバターではなく、一般的なバターを使用したり、MCTを100%抽出したMCTオイルではなくオリーブオイルやMCTを多く含むとされるココナッツオイルに置き換えたりしても、バターコーヒーの本来の効果は得られない。味わいも重たく、おいしくないだろう。

なぜ、3つの良質な材料にこだわっているのかを、もう一度考えてみてほしい。バターコーヒーによるダイエット効果とは、朝食を置き換えることによる糖質制限、血糖値の安定、グラスフェッドバターやMCTオイルという良質な脂質による栄養補助、ケトン体生成による脂肪燃焼にあるのだ。代用品では、満足な結果は得られない。

食事バランスも考慮する

朝食とバターコーヒーを置き替えたら、昼食と夕食は、バランスを考えてきちんと摂取することが大切だ。運動する習慣も見直して、生活習慣を改善するきっかけにしてほしい。すべての食事をバターコーヒーに置き換えるような、極端なダイエットはおすすめできない。

バターコーヒーの作り方は簡単。材料は正しく選んで

こだわって作るからこそ効果を発揮してくれる
バターコーヒーは良質な材料を使用することで、こっくりとした深い味わいになる。材料の性質を理解し、自分に合った分量でバターコーヒーを作ってみてほしい。朝食と置き換えることで、エネルギー源となる栄養素の効率的な摂取が可能となる。忙しい朝のほんのひとときに、深いコクと香りをじっくりと楽しんでみてはいかがだろうか。