Vol.230

FOOD

30 APR 2021

オーストラリアのティーブランド「T2」が日本上陸。好みの1杯でティータイムを

ブラックティー(紅茶)、フレーバーティー、ハーブティー、チャイ、中国茶、緑茶…。多彩なお茶をそろえ、センスあふれるデザインで世界中から支持されるティーブランド「T2(ティーツー)」をご存知だろうか?T2はオーストラリア・メルボルンで1996年に創業して以来、地元の人々の日常に欠かせない存在となり、今ではニュージーランドやイギリス、アメリカなど世界各国に店舗展開している。これまでは日本に未上陸だったためオーストラリアに行かなければ手に入らなかったが、ついに国内初の正規取扱店が登場した。T2の紅茶が世界で愛される理由に迫りながら、日本初の正規取扱店を紹介したい。

オーストラリアのティーブランド「T2」とは?

オーストラリアのメルボルンは、「世界で一番カフェが多い」と言われる街。コーヒーを好む人も多いが、オーストラリアはもともとイギリスの植民地だったという歴史的背景から、紅茶を飲む習慣が根付いている。人々は毎日のようにカフェへ行ってティータイムを過ごすのだが、多くのカフェやレストランで提供されているのがT2の紅茶だ。

T2はメルボルンのフィッツロイでお茶専門店として1号店をオープンして以降、オーストラリアの各地に店舗展開するのはもちろん、有名レストランやホテル、街のカフェや飲食店でも提供されるように。オーストラリアの人々にとっては親しみ深く、さらに観光客からも人気で、オーストラリア土産として求める日本人も多い。

T2の缶タイプのパッケージと、オリジナルボトル。
T2の商品の魅力のひとつは、センスあふれるデザイン。シンプルにロゴが入ったキューブタイプや、絵柄の入った缶タイプのパッケージがあり、手にするだけで心躍るオシャレさ。缶タイプのパッケージには、「フレンチ・アールグレイ」ならフランス、「メルボルン・ブレックファスト」ならメルボルン、「ニューヨーク・ブレックファスト」ならニューヨークなど、中身の茶葉をイメージした絵柄が描かれている。

オーストラリアにあるT2の店内
T2では、常時200種類ほどのお茶をそろえている。オーストラリアにある店舗では、店内に商品がずらりと並べられ、その眺めは圧巻。「あれも欲しい」「これも気になる」と魅力的な商品の数々に目移りして、気づいたら長居してしまいそう。

店内に商品がずらりと並ぶ様子
これだけ種類が多いと何を買ったらいいのか分からなくなりそうなものだが、T2の店内には試飲コーナーがある。テイスティングしながら好みの1杯を見つけることができるのも、店舗を訪れる楽しみのひとつだ。

世界中から厳選した茶葉で上質なティーを

T2が支持される理由は、多彩な品ぞろえやデザイン性の良さだけではない。世界中から上質な茶葉を厳選して集め、独自のブレンドにより唯一無二の味わいに仕上げることで、多くの人の心を掴んでいるのだ。定番商品に加え、シーズンごとに新しいフレーバーが発売されるので、いつでも飽きることなく好みのお茶を選ぶことができる。

T2のお茶で、ゆったりとしたティータイム
シンプルにホットやアイスはもちろん、お茶の種類によってハチミツを入れるなど、パッケージにはおすすめの飲み方も書かれている。こだわり抜いた上質な味わいは、ティータイムを特別なものにしてくれるだろう。

さらに、T2はパッケージにリサイクル素材を使用するなど、サスティナブルな取り組みに力を入れているのも注目だ。環境にも人にも配慮しながら上質な商品を生み出そうとする姿勢から、世界で愛されるティーブランドとなっているのだ。

オリジナルの茶器で「T2」の世界観を楽しむ

T2のデザインセンスは、パッケージだけでなくオリジナルの茶器にもキラリと光る。例えばモロッカン柄やトロピカル柄など、どの茶器も他にはない明るく楽しげなデザインで、形状やサイズもさまざま。T2の世界観が表現されている茶器は、どのようなコンセプトで生み出されているのだろうか?

茶器は、シーズンによってさまざまな絵柄がそろう

カラフルな色づかいで、手にすると楽しい気分になれそう
T2は、新しい紅茶の飲み方を提案するなど、常に挑戦しながら進化し続ける姿勢を大切にしている。茶器のデザインとしてモロッカン柄やトロピカル柄を採用しているのは、伝統的な紅茶の概念から離れて、新しい紅茶の価値を世界に提供するためなのだ。そして、こうしたオリジナルの茶器でお茶を淹れると、よりいっそう「T2」の世界観を楽しむことができるだろう。

T2オリジナルのマグカップもある
ティーポット&カップの他、T2オリジナルのマグカップも。缶タイプの商品と同じ絵柄が描かれているので、お揃いで使うと気分を高めてくれそう。

日本初の「T2」正規取扱店が大阪に

これまでT2の商品はオーストラリアに行かなければ手に入らなかったが、大阪のギャラリーカフェ「apart」が日本初となる正規取扱いをスタートした。apartはポップアートやストリートアートなど、欧米のカルチャーに触れられるギャラリーカフェとして、2019年12月にオープンした。

apartはスタイリッシュな雰囲気のギャラリーカフェ
apartをオープンするにあたって、オーナーや店長はイギリスを訪れてアートをはじめとする文化に触れ、それらを店づくりに反映させたそう。

店内に入ると、壁一面に飾られたアート作品に目を奪われる
店内に飾られているアート作品はイギリスで買い付けたもの。アートに加え、ドリンクひとつとってもこだわりの銘柄を選んでいる。そうした中でT2のお茶を提供することになったのは、オーナーが過去にオーストラリアを訪れた経験があり、「日本でもT2を広く知ってほしい」という思いがあったからだという。

apartの店内にディスプレイされたT2の商品
apartでは、茶葉の購入はもちろん、オリジナル茶器でT2のお茶を味わうことも可能。そうしたウワサを多くのファンが聞きつけ、訪れるという。ファンの多くは留学やワーキングホリデー、仕事などでオーストラリアを訪れたことのある人で、店内でT2のお茶を飲みながらオーストラリアで過ごした日々を思い出し、ノスタルジーに浸るのだそう。

「apart」で体験できる「T2」の楽しみ方

apartの店内で取り扱っているT2の商品は、ブラックティー、フレーバーティー、チャイ、ハーブティーなど8種類。物販はキューブタイプや缶タイプのパッケージ商品のほか、ギフトセットやオリジナルマグカップなども。現在は種類が限られているものの、これからお客さんの要望を聞きながら、少しずつ種類を増やしていく予定だという。

T2のアイコンと言われるキューブタイプのパッケージ

茶葉のイメージに合わせて描かれた絵柄が印象的な缶タイプのパッケージ

ギフト商品もあり、プレゼントとして購入する人も

apartの店内でT2のお茶をいただく。
apart店内でT2のお茶を飲む場合は、日本未発売のオリジナルの茶器で淹れてくれる。取材時は「フレンチ・アールグレイ」をホットで注文すると、モロッカン柄のティーポット&カップで出してくれた。ひと口飲めば、香り高く上品な味わいが広がる。T2の世界観に触れることができるのは、apartの店内ならではの体験だ。

色合いもトッピングもオシャレなアイスティー
さらに、おすすめだというフレーバーティー「フルータリシャス」のアイスも注文。たっぷりとフルーツが入っているそうで、みずみずしい味わい。こちらも「T2」オリジナルのグラスで提供される。

「T2」でティータイムを楽しもう

オーストラリアのティーブランド「T2」が世界で愛されているのは、品ぞろえの多彩さとデザインのセンス、そして上質な味わいを追求する姿勢があるから。「apart」ではオンラインショップでも、店頭とは異なる種類の「T2」商品を販売している。

家で過ごす時間が増えた今だからこそ、日々のティータイムはリフレッシュになる。そのティータイムに「T2」の上質なお茶を味わい、明るく楽しいデザインに触れたなら、心がすっと軽やかになったり、何か面白いアイデアがわいてくるかもしれない。「T2」で好みのお茶を見つけて、ティータイムを楽しんではいかがだろうか。

T2 tea / apart drink and gallery

住所:大阪府大阪市北区池田町1-27
TEL:06-7172-4583
営業時間:11:00~24:00 ※新型コロナウィルスの影響で閉店時間が変更になる場合あり
定休日:火曜
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