Vol.571

FOOD

06 AUG 2024

おうちカフェで贅沢気分。手作りコーヒーゼリーで涼を感じる

夏に食べたくなるコーヒーゼリー。ゼラチンなどの凝固剤とコーヒーがあれば誰でも気軽に作ることができる。簡単に作ろうと思えばいくらでも簡単に作れるものだけれど、こだわろうと思えばとことん素材にこだわって美味しく作ることができるのが、コーヒーゼリーの魅力。朝に多めに淹れたコーヒーにゼラチンを入れれば、仕事から帰ってきて夜のデザートとして食べることができるし、アイスを乗せたり生クリームを乗せたり、牛乳を多めに入れてドリンクとしても楽しむことができる。体に熱がこもりがちなこの季節、とっておきのコーヒーで作ったコーヒーゼリーを食べて涼を感じてほしい。

コーヒーゼリーで香り高いひとときを

コーヒーゼリーは夏の定番。暑い季節にぴったりの冷たくて爽やかなデザートだ。市販のものも美味しいが、自宅で手作りするコーヒーゼリーは格別。その最大の魅力は、材料と味の調整を自由にできることだ。

豆、濃さ、淹れ方…少しの違いが出来上がりを左右する
お気に入りのコーヒー豆を使って作るのも良いし、インスタントコーヒーを使って手軽に作ってもまた美味しい。砂糖の量やゼリーの固さも調整できるので、完全に自分だけのオリジナルレシピを楽しむことができる。朝に多めに淹れたコーヒーにゼラチンを入れておけば、仕事から帰ってきてすぐに食べられる簡単なおやつに。買って帰ったバニラアイスを乗せたり、余った生クリームを乗せてみたりと、アレンジは自由自在。

また、手作りならではの楽しさも見逃せない。コーヒーを淹れるところから始まり、ゼラチンを溶かして冷やし固めるまで、一つ一つの工程が手軽で楽しいのだ。自宅で作るコーヒーゼリーは、素材の選び方や味わい、見た目の工夫まで、すべてが自分の思い通りにできる。これが手作りの最大の魅力だ。

むせかえるような暑い毎日。少しだけ時間をとって、手作りのコーヒーゼリーを楽しもう。

お気に入りのカップに入れれば贅沢感も増す

シンプルな作り方で自由自在に楽しもう

コーヒーゼリーの作り方はとても簡単。熱々のコーヒーに凝固剤を入れて、冷やし固めるだけ。コーヒーと凝固剤、甘さが欲しい人はここに砂糖を入れても良いし、少し大人な味を求めるならリキュールを入れてみてもいいだろう。凝固剤にも種類は色々あるが、家庭で作るのであればゼラチンが口溶けも良く手軽に手に入るのでおすすめだ。

せっかく手作りをするならコーヒーにもこだわってみよう。インスタントコーヒーで作ったゼリーと、豆から挽いて淹れたコーヒーで作るゼリーとでは、味と香りが格段に違う。生クリームと合わせてデザートとして食べるなら、濃いめの深煎りコーヒーでコク深く。おやつとしてつるんと食べたいのなら、あっさりとした酸味のあるコーヒーでも美味しい。

素材を変えれば毎回違う味に仕上がる。でも食べてみるまでは分からない。その一連のワクワク感は手作りでしか味わえない。

挽きたての豆を使って作るコーヒーゼリーは格別
深煎りコーヒーでデザートとして食べたい私は、濃いめに淹れたコーヒーにゼラチンを固まるギリギリの量で作る。固めプリンならぬ、固めゼリーも好きだけれど、今回は生クリームと一緒に口の中でとろけるようなゼリーにしたい。

家族と一緒に食べる時のことを思い、見て、食べて、笑顔になるところを想像すると、作るだけでも楽しいのだ。

とろけるゼリーの作り方

お気に入りの豆を挽いたら、コーヒーを抽出しよう。すぐに飲む分と、コーヒーゼリー分として、多めに淹れるのも良いだろう。豆を細挽きにしたら、お湯を注いでコーヒーを抽出する。

コーヒーを使うデザートは、淹れる時の香りにとても癒される
香りを楽しみながらコーヒーを淹れたら、熱々のところにグラニュー糖とゼラチンを入れてよく溶かし混ぜる。簡単に作れる配合は、正味400gのコーヒーに5gのゼラチン。お好みでラム酒を少しだけ入れると香りのアクセントになる。お気に入りのグラスに注いで、冷蔵庫で冷やし固めれば、コーヒーゼリーの完成。

生クリームを乗せてみたり、フルーツをトッピングしてみたりすれば、なんだか純喫茶のような気分も味わえる。

家にある余ったお菓子やフルーツで盛り付けてみよう
少しゼラチンの量を増やして、タッパーで冷やし固めたあと、ブロック状に切ってグラスに入れれば、カフェ風定番ドリンクにも。

ストローで崩しながら楽しむ。甘いミルクをたっぷり入れると◎
作る前に、どの器やグラスに盛り付けて、どんな飾りをするか考えてから作ると、出来上がってから食べた後までの満足感もいつもより膨らむ気がする。でも、タッパーのままスプーンですくって大きく頬張るのもやっぱり好きだ。

その日の気分によって食べ方を自由に変えられるのも手作りゼリーの良いところ。

見た目にこだわれば、手作りでもフォトジェニック

コーヒーゼリーを綺麗に盛り付けたら、せっかくなので写真も撮っておこう。

家にある自慢のグラスや器に綺麗に盛り付けて写真を撮ることができるのも手作りの醍醐味。ゼリーの透明感や光を通した時のキラキラとした輝きは、ゼリーの魅力のうちの一つだ。自然光に当てられてキラキラ輝くゼリーを写真に収めたら、温かい光を感じながらよく冷えたコーヒーゼリーをつるんと食べてみてほしい。それは他では味わえない贅沢な時間そのものだ。

光に当てられてキラキラ輝くゼリーはとても綺麗
テーブルクロスやランチョンマット、カトラリーなどの小物でスタイリングして、雰囲気を作り上げるのも楽しい。写真にストーリー性が生まれ、魅力的な仕上がりになる。まさにおうちカフェ空間の出来上がりだ。

写真を撮りたくて作る時もある

固め方にも一工夫。斜めに傾けて冷やせばスタイリッシュに。
作り、食べ、写真を撮り、思い出として振り返る。手作りゼリー1つとってみても、その工程それぞれはすべて家の中だけでも楽しむことができる。

デザートや料理の撮影は、実はとてもクリエイティブ。その瞬間、その食べ物が持つ魅力を最大限に引き出し、写真という形で永遠に残すことができる。作って食べて、それで終わりではもったいないのだ。

手作りしたなら、その過程にもフォーカス

生クリームをたっぷりすくいながら食べる
「買って食べればいいのに」と言われる物ほど、挑戦してみれば意外と簡単に作れたりする。
だったら、せっかくなら私は自分で作りたい。何が使われていて、どのようにして作るのか。どうやって作ったものが自分の体に入っていくのか。自分が食べるもの、一つ一つの料理をそんな風に考えたことがあるだろうか。

キッチンに立つのも億劫になる程暑い季節。

自分が思う最高の材料を集めて作ったコーヒーゼリーを、とっても簡単な作り方で、キンキンに冷やして食べてみればそのひとときが、夏の暑さを忘れさせてくれる爽やかで贅沢な時間になること間違いなしだ。