一人暮らし向けの物件は、6畳の部屋も少なくない。この6畳という空間のなかにベッドにソファ、テーブルとさまざまな家具を置くため、狭く感じてしまうこともあるだろう。スペースを有効活用するためには、レイアウトのコツを押さえておこう。
ここでは6畳の部屋でのおすすめのレイアウトや賢い家具選びのコツ、狭い部屋の収納のポイント、簡単におしゃれに見せるコツを紹介していこう。
【かたち別】6畳の部屋のおしゃれなレイアウト方法
6畳との部屋と一口にいっても、物件によってさまざまなかたちがある。このかたちによっておすすめのレイアウトが変わるのだ。家具を置いても広く感じるレイアウトのコツを部屋のかたち別に紹介していこう。
長方形の部屋の場合
長方形の部屋は、正方形よりも部屋が広く感じるといわれている。長方形の部屋の場合は、家具のなかでも一番大きなベッドを奥の窓際に置くことで部屋を広く見せることができる。そして、ベッドの横にテレビ、その向かいにテーブルとソファという配置だとバランスを取りやすい。
また、部屋の左右に家具をレイアウトする方法もある。たとえば、部屋に入って左側にベッド、右側に一人用ソファやテレビ台を置くというイメージだ。これにより、奥にある窓への通路が確保される。
長方形の部屋は、奥行きよりも横幅の方が広い横長タイプもある。横長タイプは、ドアの正面にはモノを置かないようにするのがポイント。圧迫感を与えず部屋をスッキリと見せることができるだろう。
正方形の部屋の場合
正方形の部屋は、ドアを開けたときに奥までの距離が短く、長方形の部屋よりも狭く感じやすい。よって、ドアの直線上に家具を置くと狭く感じるため、ベッドはドアと対角線上に置くのがおすすめだ。テレビはコーナーに置くことで正方形の奥行きを活かすことができるだろう。
変形タイプの部屋の場合
三角形や五角形といったように部屋のかたちが特徴的な場合には、デッドスペースが生まれやすく、インテリアを上手く配置するのが難しい。インテリアのセンスが求められる部屋といえるだろう。
変形タイプの部屋は、デッドスペースを有効活用するのがポイント。デッドスペースに収まるコンパクトな収納家具を選んでいくとスペースに無駄が生まれない。
部屋を広く見せるための家具選びのコツ
6畳の部屋を広く見せるためには、家具選びにもコツが必要。圧迫感のない家具や一台二役の機能的な家具を選ぼう。
圧迫感のない低い家具を選ぶ
狭い部屋に背の高い家具を並べると、圧迫感があり窮屈さを感じてしまう。そのため、6畳の部屋には背の低い家具を選ぶようにしよう。背の低い家具では重心が下がり、空間が広く見える効果がある。また、背板のないオープンシェルフも抜け感を与えてくれるためおすすめだ。
折り畳みや伸縮機能のある家具を選ぶ
使わないときに折り畳んで収納できたり、伸縮できたりといった機能があるテーブルや椅子もおすすめだ。日頃はコンパクトに、友人が遊びに来たときはテーブルを広く使うといったように、状況に合わせられる。このような多機能タイプは6畳という限られた空間で便利に使える。
一台で二役できる家具を選ぶ
家具をあれもこれもと置き始めるとキリがないだけでなく、場所を取ってしまうため狭く感じてしまう。6畳というスペースが限られる部屋では、一台二役できる家具が便利だ。ソファベッド、ドレッサーの機能を備えたテーブル、収納付きの姿見などを選べば、少ない家具でも便利に、快適に暮らすことができるはずだ。
狭い部屋でも収納スペースを増やすコツ
狭い部屋では、収納スペースも効率的に確保したい。デッドスペースになりやすいところに収納グッズを取り入れることで、部屋をスッキリと見せられるだろう。
ベッド下に収納アイテムを置く
ベッド下のスペースを有効活用すれば、収納量がグンと上がる。たとえばオフシーズンの衣類や本、生活用品のストックなど使う頻度の低いモノをベッド下に、頻度の高いモノはクローゼットと場所を分けて収納するのがポイント。
部屋の隅や壁際につっぱり棒を配置する
つっぱり棒は手軽に収納スペースをつくれる優れもの。しかし、配置の仕方によっては狭く感じたり、生活感が出てしまったりすることも。そんなときは、床と天井をつっぱって収納がつくれるつっぱり棒がおすすめ。部屋の隅などのデッドスペースにも収納を増やせるのが最大のメリット。より自由度が高く、おしゃれなプロダクトもあるため、生活感を出さずに収納空間が確保できるだろう。
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ウォールシェルフを取り付ける
ウォールシェルフを取り付けて、本や雑貨を見せる収納にすれば収納とインテリアの両方の機能を叶えられる。ピンで取り付けできるウォールシェルフを選べば、壁に大きな穴を開ける必要がなく、賃貸物件でも安心だ。
簡単におしゃれな部屋にするためのワンポイント
ここまで、部屋のレイアウトのコツや部屋を広く見せるための家具選びのコツ、狭い部屋でも収納スペースを増やすコツを紹介した。さらに、おしゃれな部屋にするポイントを押さえれば、理想の部屋となるだろう。
インテリアカラーを統一する
インテリアカラーは何色も混ざると、部屋全体が乱雑なイメージになる。空間に取り入れる色は3色以内でまとめるとスッキリとした部屋に。
部屋全体の70%を占める「ベースカラー」、カーテンやベッドなどで25%を占める「メインカラー」、小物や
クッションカバーなどで取り入れたい5%の「アクセントカラー」の3色を意識して選ぼう。ベースカラーには、空間を広く見せる効果がある白がおすすめだ。
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アクセントになる観葉植物を置く
グリーンは置くだけで部屋のアクセントになり、おしゃれな空間を演出してくれる。観葉植物といっても太陽にあてなくてはならないタイプから、日陰の方が育ちやすいタイプまでそれぞれのため、置きたい場所を決めたうえで植物の種類や大きさを選ぼう。
また、植物をすぐに枯らせてしまってはもったいない。初心者は、手入れが少なくても育ちやすい観葉植物を選ぶとよいだろう。
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間接照明を活用する
間接照明は、反射した光で空間を間接的に明るくしてくれる。部屋に奥行きを与えてくれたり、天井を照らせば天井が高く見えたりといったメリットがあり、6畳の部屋でも活躍してくれるアイテムだ。光のあて方によって部屋の雰囲気も変わるため、大がかりな模様替えをしなくても間接照明を取り入れるだけで部屋の雰囲気を簡単に変えることもできるだろう。
また、絵画など視線を集めたい場所に光を集めてあげると、おしゃれな空間を演出できる。
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Vol.407 照明にこだわれば一人暮らしの部屋はもっとおしゃれで快適に。インテリアとしての照明器具の選び方
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6畳の部屋でも工夫次第でおしゃれな空間に。配置や収納のコツを押さえた部屋づくりをしよう
6畳の部屋は、家具の配置や色使い次第で広く見せることができるのだ。また、機能性の高い家具や収納力のあるモノを意識して選べば、限られたスペースを有効活用できる。ぜひ紹介したコツを参考に、おしゃれで快適な部屋づくりをしてほしい。
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整理収納アドバイザー。講師を務めるセミナーはリピート率90%以上。
メディア出演、コラム執筆、ショールームでの収納コーディネートをはじめ、収納用品の開発や監修なども行っている。