突っ張り棒で、部屋の中に一本の線を描く「DRAW A LINE」
より自由度が高く、誰にでも受け入れられるデザインのインテリアが求められているのだ。
今時点でそのニーズを抱える人々におすすめしたいプロダクトが「DRAW A LINE」だ。
突っ張り棒を垂直水平に立て、棚板やパーツを自由な位置に取り付けられるというもの。突っ張り棒元来のイメージとかけ離れるかもしれないが、かなり高級感のある仕上がりだ。
「突っ張り棒は定番アイテムとして長く愛用される一方で、どこでも手に入る商品となりました。そんな中、突っ張り棒を日本に普及したメーカーとして今の暮らしに合った形で再提案したいと考えました」
昔の様にヒット商品を出したい。そのためにどうしたらいいか?模索が始まった。それを叶えるべく手を組んだのが、クリエイティブユニットのTENTだった。
「当社代表の竹内は、突っ張り棒はすでに飽和状態だと当初は考えていたようですが、TENTさんからのご提案はブランドが培ってきた技術を十分に活かせる内容でした。こうして暮らしの裏方で使われ縁の下の力持ちとして認識されていた突っ張り棒が、暮らしの表方としてインテリア性を高めた状態で再び脚光を浴びることとなったのです」
プロダクトデザインの枠を超えた新しいコンセプトの創造に着手し、空間の中に1本の線を描いたかのような、これまでにない新しい概念の突っ張り棒を公案したそう。
[DRAW A LINE] Teaser Movie
新しいワークスタイルと、一本の線
まずは、「DRAW A LINE」のラインナップの中でも縦方向設置専用のTension Rodを使ってワークスペースの整理に臨んだ。
オフィスに通わない生活が続き、ちょっとしたデスクを用意したり、PCモニターやセカンドディスプレイとしてのiPadを購入した人も多いだろう。しかしそれらを、生活スペースを侵さない程度に配置し、仕事のできる環境としても適切な状態を保つのにはかなりの計算が必要だった。実際、ワークスペースとリビングスペースの境界が曖昧になりがちだった節がある。
⇨Tension Rod C Black 200~275cm 縦取付 D-C-BK
⇨Lamp Arm S Black 縦取付 D-BLS-BK
⇨Hook A Black 縦取付 D-HOA-BK
⇨Table A Black 縦取付 D-TA-BK
もともと使っていたデスクを隣に並べて置くと、あっという間にワークスペースの完成。
テーブルにはMacBookと接続したiPadを置いた。これによって作業机の上をすっきりさせたまま、モニターを増やすことができた。Tension Rodの上部に取り付けたフックにはドライフラワーを吊るし、部屋の雰囲気に順応するスタイリングに。部屋にたった一本の線を追加するだけでこんなに完成度の高い空間づくりができることに驚くとともに、ワークスペースが整頓されたことで仕事へのモチベーションも急上昇した。
インテリアの課題の一つに、玄関とワンルームを仕切る扉の存在があった。扉の開け閉めを考えると、ここに棚は置けないし、机を端まで寄せることもできない。諦めざるを得ないデッドスペースだった。しかし突っ張り棒なら最小限のスペースで棚を設置できる。これまで使うことのできなかったスペースを活用することで、部屋全体を広く使うことができるようになったのだ。
食生活に合わせたキッチンと収納
⇨Move Rod 縦取付 D-MR-BK
⇨Tray Black 縦取付 D-T-BK
Move Rodを取り入れる前は、必要なスパイスを逐一段ボール箱から取り出し、キッチンに並べ、一つ一つ移動させなくてはならなかった。しかしこれなら、ガスコンロの近くで使いたい時も、広い作業台で使いたい時も、自由に移動させることができる。一本の線を、部屋の中で自在に動かせるということの便利さを実感した。
心地よい部屋をカスタマイズする
ここでいくつかの使用例を紹介する。
シンプルで自由度が高く、アイデア次第でいくらでも広がる活用法に、ワクワクしてしまう。
そこにお気に入りのベンチを置き、Move Rodをサイドテーブルとして使ってみた。コーヒーを読みながら読書やアニメ鑑賞をする、いい時間が流れる。
今度、Tension Rodのライトの位置をもう少し手元に近い場所に変えてみようと思う。それから、洗濯機周りの収納も整理したい。既製品なのに自由度が高いから、こんなふうにやりたいことが次々に浮かんでくる。
今のインテリアにしっくりこない人や、部屋をより広く使いたいと考える人が、テコ入れをする手段としてとっておきのアイテムだ。