Vol.478

KOTO

15 SEP 2023

白を基調としたおしゃれな部屋づくり。ホワイトインテリアのコーディネート術

白を基調としたホワイトインテリアの部屋は、清潔感や開放感などが期待できる。しかし、部屋のモノをすべて白色で統一してしまうと、無機質な印象にもなりやすいため、家具のテイストや部屋全体のカラーバランス、家具配置に迷う人は多いだろう。 そこで、ここではホワイトインテリアを基調としたおしゃれな部屋づくりのポイントや配色のコツ、目的別の家具の選び方についてインテリアコーディネーターが紹介する。

白を基調としたおしゃれな部屋づくりのポイント

まずはどのようなテーマの部屋にするかを定めよう
白を基調とした部屋づくりといっても、ただ真っ白の家具やファブリックを選ぶだけでは物足りない空間になってしまう。部屋をおしゃれな雰囲気に仕上げるにはどのようなことに気を付ければよいのか、3つのポイントを紹介する。

部屋のテーマを決める

部屋のテーマを定めずに自分好みのアイテムだけでコーディネートすると、統一感がなくまとまりのない印象となってしまう。ナチュラルでシンプルなスタイルとモダンでクールなスタイルでは、家具やファブリックの選び方も変わるのだ。

納得できる部屋にするためには、まずは自分がどのような雰囲気の部屋にしたいのかを明確にしよう。

清潔感を意識する

ホワイトインテリアでおしゃれな部屋づくりを叶えるには、清潔感が肝心となる。壁や天井がくすんで見えたり、汚れていたりしているとおしゃれな部屋とは言い難い。

白を基調とした部屋は、透明感とツヤを意識することがポイント。たとえばカーテンは日の光が窓から適度に差し込んでくるシアーな素材を、テーブルには光沢のあるガラス素材を選ぶなど、素材や色味の工夫次第で清々しい空間が実現する。

生活感を排除する

おしゃれな部屋を目指すには、開放的に見える空間づくりもマスト。床にモノが山積みとなっていたり、洋服が散乱していたりすると残念な印象となってしまう。スタイリッシュでスッキリとした部屋にするためには、収納力のある家具を選ぼう。また、生活感が出やすい消耗品のパッケージやコード類も隠しておくのがおすすめ。

ホワイトインテリアの部屋をおしゃれに見せる配色のコツ

白と差し色の比率は「7:3」を意識するとわかりやすい
明るくおしゃれな空間にするには、部屋の印象を大きく左右する床や壁などを白で統一しよう。床の素材が木目調の場合は、大判の白系ジョイントマットやシャギーラグなどを敷くことでブラウンの面積を軽減できる。ドアやソファの一部に主張する色がある場合は、その他の要素を白にすると統一感のある部屋に仕上がる。

とはいえ、白は多くの光を反射させるため、まぶしく感じて落ち着かない空間となることも。ホワイトインテリアで統一された部屋は、家具やカーテンなどに適度な差し色をプラスすると落ち着きが生まれる。ここからは、白と相性のよいカラーを紹介する。

白+アイボリー・ライトグレー

白系統の色といっても、オフホワイトやアイボリー、クリーム系などカラーはさまざま。くすみのない真っ白なモノで統一すると明るすぎて落ち着かない雰囲気になるため、やわらかい印象のアイボリーやクリーム色と上手に組み合わせよう。トーンを抑えたベージュやネイビー、ライトグレーなどの色味を部屋に混ぜても、目の負担を軽減できる。

白+パステルカラー

やわらかいパステルカラーを雑貨やファブリックなどに部分使いすると、ワンランク上のおしゃれな空間が演出できる。たとえば差し色にピンクを用いるとトレンド感のある韓国風インテリアに、淡いブルーやパステルグリーンを用いると優しい雰囲気の空間になる。

白+黒・グレー

部屋の7割を占めるベースカラーを白系、残り3割のカラーを無彩色でそろえると上品な印象となる。随所に黒やグレーを用いると、空間にコントラストが生まれてメリハリのある部屋に。ただし、黒の占める割合が多くなると圧迫感や窮屈感を与えるため、あくまでもアクセントとして用いるのがポイント。

ホワイトインテリアに合わせた家具の選び方

家具やファブリックの素材によっても印象は変わる
ここまで白を基調とした部屋づくりのポイントやカラーバランスについて解説してきたが、実際に家具を選ぶとなると、どのような基準で選べばよいのか迷ってしまうもの。ここからは目的別に家具の選び方を紹介する。

部屋のテーマに合わせて素材と色味を統一する

おしゃれな部屋づくりには、部屋のテーマに合わせた家具選びが必須だ。計画性のないまま、自分好みのアイテムをそろえると統一感のない印象となるため注意したい。

同じ色味でも、素材や発色の違いで空間の印象を豊かに表現できる。ナチュラルな部屋には白系のやわらかなラタン、上質な雰囲気づくりにはホワイトレザーなどの相性が抜群だ。

くつろぎの空間を演出するには曲線を意識する

同じホワイトの家具でも、曲線を意識することで格段に落ち着いた雰囲気になる。正方形や長方形のカチッとした家具は緊張感を与えるため、くつろぎの空間づくりとは離れてしまう。

円形や楕円形のテーブルは、一見レイアウトスペースを多く取るように思われがちだが、長方形の家具に比べて動線を確保しやすいのが特徴だ。あえて緩さや抜け感のある家具を選び、リラックスできる空間づくりを心がけよう。

ホワイトインテリアのアクセントとなるアイテムの選び方

無機質になりがちな白い部屋には、アクセントとなるアイテムを
ホワイトインテリアの部屋づくりには、アクセントなるアイテム選びも重要となる。主張しすぎず、空間に馴染むアイテム選びのコツを提案しよう。

照明は自然光に近い色味を選ぶ

おしゃれな部屋に仕上げるには、照明選びも重要となる。色味の選び方次第で、部屋の印象や住まう人の気分までも左右する。

ホワイトインテリアには、自然光に近くいきいきとした「昼白色」が空間にマッチしておすすめ。

また、読書したり、くつろいだりとシーンによって光の色味を変えたいときは、調光タイプを選ぶのもよいだろう。メインとなる照明のほかに、間接照明を複数置くと、さらにセンスよく見える。

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Vol.407 照明にこだわれば一人暮らしの部屋はもっとおしゃれで快適に。インテリアとしての照明器具の選び方
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発色のよいグリーンをプラス

ホワイトインテリアと発色のよいグリーンは相性がよく、おしゃれ度がグンとアップする。ぼやけがちな空間も、背の高い大き目の観葉植物を主役にすると、都会のカフェのような雰囲気に。観葉植物の種類もさまざまだが、初心者には育てやすいパキラやハンキンググリーンとしても人気が高いシュガーパインなどがおすすめ。

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Vol.407 一人暮らしの観葉植物の選び方|育てやすい植物やおしゃれに飾るポイント
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白を基調としたインテリアで、おしゃれさと清潔感のある部屋づくりを

配色のコツを押さえて、リラックスできる空間にしよう
白を基調としたインテリアコーディネートは、清潔感やおしゃれさを演出できる。ただし、真っ白のモノを取り入れすぎると味気ない印象となったり、落ち着かない空間となったりするためアクセントカラーを取り入れるなどの工夫が必要だ。また、家具やファブリックの素材、インテリアの形、照明の色も工夫して、自分好みのおしゃれな部屋づくりを叶えよう。