2018年のローンチ以降、近年の日本のチーズケーキブームを牽引してきた「Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)」。「ミスチ」の愛称で親しまれ、とろけるような儚い食感と、本質的な美味しさを追求したチーズケーキで多くの人を魅了してきた。世界観を統一した洗練された店舗デザインもまた心をくすぐり、思わず「ここで買いたい」という感情を呼び起こす、国内外のスイーツ好きにとって憧れのブランドだ。そんなミスチが旗艦店として、2025年4月4日、GINZA SIX地下2階にオープンしたのが、ブランド史上初となるイートインスペース併設の「Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店」。ここで味わえるのは、レストランデザートのような仕上げたてのスイーツ。冷凍チーズケーキで美味しさを届けてきたミスチにとっての新たな挑戦であり、カウンター越しに楽しむ、贅沢で心ほどけるひとときの提案でもある。
国内外から注目を集める“トーキョーチーズケーキ”
「世界一じゃなく、あなたの人生最高に。」をコンセプトに掲げ、東京生まれのチーズケーキとして展開してきた「Mr. CHEESECAKE」。これまでオンラインショップでの販売を中心に、全国各地で積極的にポップアップストアを開催。さらに、2024年9月には東京駅構内のグランスタ東京に、2025年2月には羽田空港第1ターミナルに常設店をオープンし、東京を訪れる人から、東京を離れる人にまで、美味しいチーズケーキを届けてきた。
それを可能にしているのが、冷凍用として設計されたチーズケーキのスタイルだ。解凍することで、まるで出来たてのような美味しさが完成する設計は、ブランド創設者であり、すべての味づくりを担うシェフ・田村浩二さんの強いこだわりによるもの。定番ラインナップはもちろん、季節ごとに登場する限定フレーバーもすべて田村シェフ自身が試作を重ねて考案している。
美味しさの背景には、シェフ自身の「おいしい記憶」がある。世界各地で料理をしてきた経験を生かし、素材の組み合わせはもちろん、口の中での温度変化や味わいの広がりまで計算してレシピを設計。そんなグルメなチーズケーキは、スイーツ好きやフーディーたちからも高い支持を集めている。
田村シェフは「ニューヨークチーズケーキやバスクチーズケーキなど、世界には都市名を冠したチーズケーキが存在します。Mr. CHEESECAKEもまた、東京を代表するチーズケーキになりたいという想いを、トーキョーチーズケーキという言葉に込めました」と話す。グランスタ東京店、羽田空港店に続き、2025年4月には「Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店」をオープン。東京の中でも感度の高い人々が集い、訪日外国人も多く訪れる銀座へ進出したことで、トーキョーチーズケーキを国内外へより広く発信する体制が整った。
6席のみの特別なカウンター
「Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店」には、6席のみのカウンター席が併設されている。グレーを基調にした柔らかなトーンで統一された空間に身を置くと、自然とミスチの世界観へと引き込まれる。カウンター席でありながら、椅子はゆったりと身体を預けられる造り。銀座の中心にいることを忘れさせる、穏やかで心ほどける時間が訪れる。
定番のチーズケーキ「Classic」の素材を生かし、グラスデザートとして再構築した「Glass Dessert Classic」は、この場所ならではの楽しみ。ミスチのチーズケーキの美味しさを仕上げたての状態でいただける特別なスイーツだ。
グラスの底には、レモンとハーブの爽やかなジュレが。その上に重なるのは、キャラメリゼしたクッキーをバニラに混ぜ込んだディプロマットクリーム。トンカ豆は、ぷるふわ食感のブランマンジェ仕立てに。さらにヨーグルトとクリームチーズのアイスクリームが全体をまとめ上げ、チーズケーキを思わせる味わいを残しながら、冷たく爽やかで、儚さが駆け抜けるような美味しさに仕上げている。
層を崩さないようにざっくりと混ぜ、すべての素材を一度に口へ運ぶことで、それぞれのパーツが順番にほどけていく設計。その緻密なアプローチからは、素材の味だけでなく、香りや食感の重なりといった細部にまで意思を込める、田村シェフらしさが感じられる。
体験としての魅力をさりげなく底上げする存在が、ペアリングとして用意されているブレンドティーだ。半発酵ほうじ茶をベースにルイボスティーをブレンド。ベルガモットやはっさく、ローズマリーなどを重ねた和紅茶は、チーズケーキの爽やかな味わいに寄り添いながら、ほっとする穏やかな香りを添える。
グラスデザートは季節限定のフレーバーも取り扱うため、「Glass Dessert Classic」をすでに味わった人でも、何度でも足を運びたくなる。また、厨房はあえて客席から見えない設計とし、非日常感を損なわない演出も印象的。カウンター席は平日にはカフェとして開放し、このグラスデザートをはじめ、「ミスターチーズケーキ クラシック & バスクチーズケーキ 食べ比べセット」などを目当てに、ふらりと立ち寄れる。
土日は予約制でデザートコースを楽しめ、より没入感のあるチーズケーキ体験が味わえる。また、土日でも席に空きがあればカフェ利用が可能で、デザートコース終了後の14時以降は通常のカフェとして利用できる。
試作を重ねた美味しさを、焼きたてで
「Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店」で密かに始まっているのが、2025年10月に発売された、ミスチ史上初となる常温で持ち歩けるチーズケーキ「CREAMY BAKED CHEESECAKE」の“焼きたて”の販売だ。冷凍チーズケーキを持ち歩くことに、少なからずハードルを感じる人もいる。「そんな人にも、もっと気軽にチーズケーキを手に取り、東京土産として楽しんでほしい」との想いから、数年単位で開発が進められてきた。
パルミジャーノ・レッジャーノとクリームチーズ、2種類のチーズを使用したベイクドチーズケーキは、ころんとしたフォルムと個包装で手に取りやすく、それでいて感動的な美味しさ。
しっとりとした食感に、心地よい旨味、そして香ばしいチーズの香りが重なり合う。「芳醇な香りは、スイーツとしてはもちろん、お酒に合わせるのもおすすめです」と田村シェフ。
自宅や職場、手土産として好きなタイミングで楽しめる点も魅力だが、やはり格別なのは焼きたての味わい。通常は個包装され箱詰めで販売されているこのチーズケーキを、焼きたての状態で「見て・香って・食べられる」のは、ここ「Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店」だけ。金土日限定で、13時頃に売り場に並ぶことは、ぜひ覚えておきたい。
あらゆるチーズケーキ体験をアップデートできる場所
「Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店」を訪れて感じたのは、訪れた人に何かを押し付けるのではなく、日常にも特別な日にも寄り添うように、チーズケーキの楽しみ方を自然体で提案するスタンスだ。
まず、カウンター席では、チーズケーキをストレスなく味わえるよう、薄さや角度にこだわって独自に設計・開発されたチーズケーキ専用スプーンが用意されている。ひと口ごとのなめらかさを引き出すための、さりげない配慮がある。
さらに、チーズケーキとのペアリングに最適なブレンドティーも販売。自宅でも、とっておきのチーズケーキ体験を再現できるのが嬉しい。自宅に持ち帰ると、新しいペアリングに挑戦する機会は意外と少ないものだが、ひとつの提案があると、自然と「試してみたい」という気持ちが芽生える。
もちろん、デザートコースを楽しんだ帰りには、冷凍チーズケーキを持ち帰り用に購入することもできる。チーズケーキをカップ型に仕立てた「Mr. CHEESECAKE Petit」は、手頃に複数種類を試せるため、初めてミスチの商品を手に取る人や一人暮らしの人にもおすすめの一品だ。
上層はベイクド、下層はレアのような食感を持ち、ひとつで2つの表情を楽しめる。1本のホールケーキを一人分のカップに閉じ込めたような存在感で、手土産にすれば、カット不要でその場ですぐに味わえる。
都会の真ん中で、非日常を味わう至福のひとときを
日常から離れる手段として、たとえば大自然に身を置き、静かな環境で過ごすことを思い浮かべる人も多いだろう。だが、せっかくなら大都会の真ん中で、新しい体験を通して非日常に出会うという選択があってもいい。
仕上げたての美しいデザートに心を奪われた、その瞬間から「Mr. CHEESECAKE」が提供する特別な時間は始まっている。チーズケーキは味覚に訴えかけ、美しく設えられたカウンター席や、ミスチが描く世界観が感性をそっと揺さぶる。味わうだけで終わらない、五感で堪能する至福のチーズケーキ体験。友人や恋人とともに、美味しさはもちろん、楽しさや珍しさまでも共有できる特別なカウンター席に、ぜひ一度座ってみてほしい。
Mr. CHEESECAKE GINZA SIX店
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX B2F
営業時間:
物販 10:30-20:30
カフェ 平日・祝日12:30-20:30(L.O.20:00) 土日14:00-20:30(L.O.20:00))
※10:30-14:00までは完全予約制のデザートコースを提供
定休日:GINZA SIXの営業日に準ずる
070-3023-2337
https://mr-cheesecake.com/
CURATION BY
東京と富山の2拠点生活をするインタビュアー・取材ライター。ライフワークはおしゃれホテル宿泊で、年間100以上の宿泊施設を利用。ローカルとシティどちらで遊ぶのも好きで得意。グルメはフランス料理とチョコレート、コーヒーが大好物。