毎年夏になると感じるのが体の不調。暑く湿度の高い屋外と、涼しい気温の室内を行ったり来たりで、体温調節がままならない。水分補給に冷たい飲料水を多く摂るため、胃の調子が思わしくなく憂鬱になる日々が続く。だがそんな時にこそ、たまにはゆっくりと時間をかけて丁寧にお茶を淹れ、贅沢なひと時を味わってみたい。ガラスのきらめきが美しく反射する、伊藤園のOcha SURU? Glass Kyu-suが、至福の時間を与えてくれるだろう。
暑い夏でも、一日一杯は温かい飲み物を
9月となって暦の上ではようやく夏が終わろうとしている。だが実際には暑さは衰え知らずで、一歩家から出たならばまとまりつく熱気と湿気、帰宅すれば室内の空気はむっと暑くこもったままだ。キッチンでは火を使う料理をする気にもなれず、飲み物は冷えたものだけという日々が続く。
だが毎年のように体調が崩れやすくなるのもこの季節。冷たい食べ物に冷えた飲料水を摂取し続ける日々を過ごしていると、どうも消化が上手くできていないことに気付く。そもそも夏は高温多湿の気候の中、他の季節に比べ発汗することで体内の水分は失われがちだ。
その分水分摂取量が増えるわけだが、冷たい飲料水ばかり飲んでいると胃腸の働きは悪くなり食欲不振や消化不良となっていく。暑くて辛いと、冷たいもので体を冷やすと様々な弊害がもたらされる。
そこで夏場でも一日一杯は温かい飲み物を。残暑の季節のティータイムを楽しむためにおすすめしたいのが、伊藤園のOcha SURU? Glass Kyu-su。ガラスの急須や器が茶葉の色彩を鮮やかに映し出し、心身ともに癒してくれるひと時を演出してくれるだろう。
お茶を淹れることをもっと身近に
伊藤園のOcha SURU? Glass Kyu-suが届き、手にした瞬間から心を惹き付けられたのが、そのすっきりとした佇まいだ。シンプルさを極めた直線のライン、重ねれば急須、グラス、茶こしもすべて、入れ子状にひとつにまとめられるミニマルなデザイン。お茶の道具は場所を取りがちだが、これなら食器棚にあまりスペースがなくても美しく収納できる。
また大きなメリットのひとつは、使用後の茶葉の片付けが簡単だということだろう。我が家にも幾つか急須があるものの、急須の底に張り付いた、水分を吸った後の茶葉の始末を想像すると、飲む前から億劫になってしまい今一つ使用頻度が低かった。
その点、Ocha SURU? Glass Kyu-suは蓋がなく高さもないため、使用後の茶葉を集めることもスムーズに行える。自宅でのティータイムに小さなストレスを感じることがなく、お茶を嗜む暮らしがもっと身近になりそうだ。
丁寧にお茶を淹れて、贅沢な時間を味わう
ではOcha SURU? Glass Kyu-suを使ってお茶を淹れてみよう。まずは日本茶の代表とも言える緑茶を試してみる。緑茶は摘んだ茶葉を発酵させず、緑のままの色や香り、味を楽しむもので、発酵を止めるための製法が蒸す、あるいは炒るかによって味わいが異なる。
これまでお茶を飲む際は生産地を気に留めたこともなく、使用するのも殆どの場合がティーバッグ。だがせっかく新たな急須とグラスを手に入れたのだから、ここは少々こだわりを持って淹れてみたい。
まずポットで湯を沸かし、沸騰したら数分そのままにしてカルキを抜く。そして湯冷ましとして予備のグラスにお湯を入れ、次に飲む用のグラスにそのお湯を移す。これでお湯はお茶に適した70〜80℃になる。急須にティースプーン一杯の茶葉を入れ、グラスに入れたお湯を急須に移し、1分蒸らして、温めておいたグラスに注いで完成だ。
「お茶を淹れる」と聞くと面倒な作業が多いように感じるが、実は至ってシンプル。だが茶葉を使い、時間を守り、丁寧に淹れたお茶は味わい深く、心を溶かす風味を持っていた。
眺め、味わう。中身が見えることで変化する時間の流れ
Ocha SURU? Glass Kyu-suとグラスを使用して感じたことは、中身が見える面白さ、それを眺めることの楽しさだ。これまで使用していた急須は陶器だったため中が見えることはなく、湯呑みに淹れたお茶を上から眺めるだけだった。
だがガラス素材を使用すると、茶葉が湯の中で静かに踊るように揺れ動き、漂う様を眺めることができる。無色透明な湯が徐々に鮮やかな色合いに変化し、上品なお茶の香りが立ち込める。「お茶を淹れる」という何気ない行為が何とも贅沢なものに感じてしまう。
茶葉とともにグラスの中に注いだお茶の色合いや、日の光りに当たってグラスが輝く様、その向こう側に見える景色…改めてガラスという透明な素材の美しさに気付く。喉を潤すことが主要目的であったお茶を飲む時間が、これまでと違いゆっくりと流れていくような特別なものに変化している。
丁寧に淹れたお茶の味わいはまた格別で、本来お茶が持つ滋味が感じられる。こんなに美味しいものだったのかという驚きとともに、これまで飲む頻度の低かった日本茶の存在に、俄然興味が湧いてきた。
様々なお茶を味わい、自分好みのテイストを探して
色々なお茶を味わってみたいと思ったものの、これまであまり嗜んでこなかったために様々なお茶の名称を聞いてもピンとこず、どれを選べばいいのかよく分からない。それならばと、色々なショップで展開している「お試しセット」を選び、異なる種類のお茶を試してみることにした。
例えば茎茶。玉露や煎茶を製造する過程で出る茎や葉柄の部分を集めたもので、葉に送る栄養が通る茎には旨味がたっぷり含まれているという。淹れ方は緑茶とほぼ同じだが、味は爽やかでありながら力強く、その奥にほんのりと甘味が感じられた。
またほうじ茶は緑茶と異なり、熱い湯を冷ますことなく急須に淹れて飲むのが適しているのだそう。蒸す時間は30秒ほど、長く蒸すと苦味が出てしまう。こちらも普段飲んできた風味とは大きく異なり、じっくりと味わい深いものとなった。
もちろん日本茶だけでなく、紅茶やハーブティーも試してみたい。ハーブティーは日本茶に比べ蒸す時間が少々長く、3〜5分ほど。種や実など、固いものが入っている場合はもう少し長めに蒸してみよう。
カフェインが入っていないハーブティーは体を芯から温めてくれて、リラックス効果も抜群。様々な種類を試してみて、お気に入りの味を見つけてみたい。
苦手な季節の夏の一日を特別なものに
暑さが厳しい夏に摂る水分は、そのひと時を楽しむというよりは必要に駆られてになりがちだ。だが時には喉の渇きを潤すだけでなく、時間をゆっくりかけ、吟味して選んだ茶葉を用意し、立ち昇る芳香を味わいながらじっくりお茶を嗜んでみたい。
ガラスに美しく映える色彩を楽しみながら、お茶という存在をもっと深く楽しめる伊藤園のOcha SURU? Glass Kyu-suを使い、しばし暑さを忘れる至福のひとときを愉しんでみよう。体だけでなく心を潤す贅沢な時間が、過ぎ去っていく夏の一日を瑞々しく演出してくれるだろう。
伊藤園 Ocha SURU? Glass Kyu-su 01
伊藤園 Glass Kyu-su用フェルトスリーブ
CURATION BY
1992年渡英、2011年よりスコットランドで田舎暮らし中。小さな「好き」に囲まれた生活を求めていたら、夏が短く冬が長い、寒い国にたどり着きました。