〔ZOOM in 荻窪〕12か国80種類のはちみつを扱う「ラベイユ」に学ぶ奥深き世界
ヨーグルトやパンケーキにかけたり、肉料理のソースや、サラダのドレッシングに混ぜたり。砂糖よりもコク深くまろやかな甘みをプラスしてくれるはちみつを、キッチンに常備している方も多いのではないだろうか。しかし、その種類による味わいの違いについて、意識している方はどのくらいいるだろう。はちみつはそもそも、花などの蜜をみつばちが体内に溜め込んで巣に持ち帰り、体内の酵素で蜜を分解、水分を蒸発させるなどしてつくられるものだ。そのため、原料となる蜜がどの花からとれたものかによって、じつは味わいが大きく異なる。スーパーマーケットなどで「はちみつ」として販売されているもののなかには、「百花蜜」と呼ばれ、さまざまな蜜源のはちみつをブレンドしたものが多い。一方、1種類の蜜源からとれた「単花蜜」と呼ばれるものは、蜜源となった花や植物の特徴がダイレクトに感じられるのだ。今回は、自社養蜂場のはちみつに加え、世界12か国80種類以上のはちみつを扱う「ラベイユ」の荻窪本店を訪れ、知れば知るほど日々の食卓を豊かにしてくれるはちみつのイロハを教わった。