朝晩の冷え込みが加速し、本格的な冬の訪れを感じる今日この頃。こんな季節は、体の中から温まるあつあつの鍋料理や煮込み料理が食べたくなる。シンプルな工程で作れる上にそれなりに見栄えする冬料理だが、色味が少なく地味になってしまうこともしばしば。ちょっと彩りが寂しい時は、カラフルなショートパスタを加えると一気に華やかな一皿に様変わり。玉谷製麺所のアートパスタで、日々の食卓に彩りとアートを添えよう。
冬料理にも彩りを求めて
日に日に寒さが増してきて、秋から冬へ本格的に移行していると肌で感じるようになった。深紅に色づき人々を目で楽しませてきた山々も落葉し始め、そろそろ冬支度といったところだ。朝晩も冷え込んできて、朝布団から出るのが億劫になり、毎朝苦悩しているのは筆者だけではないだろう。今年も寒い冬がはじまるのだ。
寒くなってくると食べたくなるのは、やはり体が温まるあつあつの料理。鍋料理や煮込み料理など、体の芯からぽかぽかと温めてくれるような料理が望ましい。この時期に増える鍋ものやシチュー、グラタンのコマーシャルは飯テロもいいところだろう。秋冬は美味しい旬の食材が豊富で、それらを使った温かい料理はまた格別の美味しさだ。
そんな美味しいホットグルメに一つ難点をあげるとするなら、色彩の単調性だ。煮込み料理は一つの料理全てが同じ色をしていることが多い。液体で煮込むのだから当たり前ではあるが、シンプルなつくりな分、色合い的には単調になってしまいがちだ。また、秋冬の旬の食材は茶色や白色など彩度が低い色のものが多いのも一つの要因だろう。
もちろん料理は美味しければそれで十分であるが、やはり見た目にもこだわりたい。華やかな見た目の料理は食べる前から期待値が上がり、目と口で2倍楽しめるだろう。だが、色鮮やかな食材を集めようとすると費用がかさんだり、処理が面倒だったりしてハードルが高くなかなか食指が動かない。
そんなわがままを叶えてくれるのが、カラフルなショートパスタだ。料理に加えるだけで彩りがプラスされ華やかな印象に変わる上、ホットグルメとの相性も良く扱いやすい。カラフルなだけではなく遊び心をプラスした玉谷製麺所のアートパスタもその一つだ。
職人のこだわり 玉谷製麺所のアートパスタ
山形の霊峰月山の麓にある玉谷製麺所は、豊富な水資源と職人の技術で70年以上麺づくりを続けてきた老舗製麺所である。お客様の声からはじまったというアートパスタは、日本国内のみならず海外での需要も高い。雪結晶、桜、星、もみじなど、その形も色も多種多様で私たちの目を楽しませてくれる。研究と改良を重ね完成したパスタは細部まで美しく、それでいて非常に鮮やかだ。
カラフルな色合いの秘密は、生地に練り込まれた食材。国産野菜や果実、地元食材を練り込むことで、添加物を使わず自然由来の色や味を生み出している。カラフルで華やかなだけでなく体にやさしいパスタは、添加物にまみれた現代人の体をケアしてくれるだろう。
また、玉谷製麺所は地元に根付いたエシカルな商品づくりにも取り組んでいる。地元の特産品であるさくらんぼやラ・フランスなどパスタに練り込まれた食材には、規格外で市場に出せないものや摘果されたもの、施設で不要になったものなどを多く使用されている。地元の農家と協力しながら地元食材の有効活用に一役買っているのだ。
低温長時間乾燥にこだわって作られたパスタは、茹でても型崩れせずもっちりとした食感が味わえる。また細部までこだわった複雑な形だからこそ、生地と生地の間にソースやスープが絡みやすい。
形、色、味、全てこだわり抜いて作られる玉谷製麺所のアートパスタ。通常のショートパスタと同様にパスタ料理に使うのはもちろん、その魅力を活かしていつもの料理を華やかに刺激的にランクアップさせてみよう。
食卓をユニークに、そしてアートに
もみじ型のパスタは国産にんじんが練り込まれていて、形も色もこの季節にぴったりだ。茸たっぷりのグラタンに入れれば、食材も見た目も自然の森の実りを感じられる一品に。
まさにこれからの季節に活躍してくれる雪の結晶の形のパスタは、ホタテのソテーやクリームシチューなどをほっこりとしたやさしい印象に仕上げよう。あえて白に白を合わせることで、雪結晶の形が際立ってより一層冬らしい一皿になる。逆に赤や緑の野菜を使えば、ホリデーシーズンのパーティー料理にも一花を添えてくれるだろう。
星型のパスタはいつものハンバーグやスープに添えて、ちょっぴりわんぱくな一皿にしてみよう。子供の頃の楽しい思い出が蘇るような心はずむひと時になるに違いない。またハワイ料理やメキシコ料理など海外の料理にトッピングすれば、異国情緒をさらに盛り上げてくれるだろう。
国産トマトが練り込まれた赤みが強いおひさまパスタは、サラダのメインとして使って彩りと華やかさをプラスしよう。グリーンカラーの野菜とのコントラストが食卓をビビットに彩ってくれる。他の食材に頼っていた彩りも、パスタ自体が鮮やかなことで一層華やかさを増す。
日本の象徴とも言える桜のパスタは、おしるこやぜんざいに浮かべてみよう。和スイーツに洋の要素を持つパスタを加えることで、意外性と季節感を演出できる。これから寒さ厳しい冬がやってくるが、お皿に桜を浮かべて春を先取りするのもオツではないだろうか。また合格祈願や就職祈願など「サクラ咲け」と願う勝負所にも活躍してくれそうだ。
形も色も楽しみ方も多種多様なアートパスタ。日々の食事に遊び心や華やかさを与え、身近な”アート”として私たちを楽しませてくれるだろう。
日々の食卓は気軽に楽しく
料理の彩りを考えて食材を選ぼうとすると、費用が高くついたり手間が増えたりして、かえって料理を作る意欲が削がれてしまうこともある。そういう時に少し加えるだけで一皿が華やぐアイテムがあると料理が楽しくなるものだ。茹でるだけ、このシンプルさが日々の食卓に負担なく彩りを与えてくれる。
色や形は個性的だが、パスタという日常的な食材であることが活用の幅を広げ、料理にこだわりがある人も、苦手意識がある人も気軽に手を伸ばせて楽しめる。そんな魅力がアートパスタにはある。見た目や固定観念に囚われないユニークな発想で食卓を楽しもう。
玉谷製麺所|アートパスタ
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北国で暮らすフリーのWebライター。お酒と猫に目がない。