家で過ごす食事の時間、それが慌ただしく過ぎていくだけになるか、あるいは暮らしを豊かにしてくれるひと時になるかは自分次第。だがテーブルコーディネートにこだわってみても、どうも雰囲気がしっくりこないことがある。そんな時は卓上に並ぶ調味料の容器について考えてみよう。環境に優しく、デザイン性に優れたQUALY(クオリー)のシーズニングシェーカーは、テーブルシーンに彩りを添え、食事の時間がこれまでと異なるものと体感できるプロダクトだ。
食卓の風景に遊び心を添えて
食事は毎日繰り返される当たり前の行為。ややもすると日常に埋没してしまうその時間を心ときめくひと時に変えようと、器や盛り付けに凝ってみても今ひとつ雰囲気がまとまらない時がある。何が問題なのだろうと考えてみると、それはもしかすると食卓の上に並ぶ調味料の数々かもしれないと気が付いた。
料理の段階で味付けをしていても食べる際に調味料が必要な場合は案外多く、塩や胡椒をはじめとして、メニューによっては醤油やソース、マスタードやマヨネーズなど多い時には数種類の調味料がテーブルにずらりと並ぶ。
市販の調味料のボトルには商品名やメーカー名、更には「減塩」やら「カロリー0」といった謳い文句が大きく書かれていることもあり、せっかくテーブルコーディネートにこだわっていても、生活感が滲み出てしまうことが多い。毎日繰り返される食事の時間だからこそ、そのひと時を心地良いものにするために、食卓で欠かせない調味料をお気に入りの容器に入れて使いたい。
QUALY のシーズニングシェーカーはスノードームを彷彿とさせるデザインで、見ると思わず笑みがこぼれるほど個性豊かなプロダクト。日常の風景にアクセントを添えて、テーブルでの会話のきっかけになってくれるだろう。
地球に優しく、生活に潤いを。タイ生まれのブランド QUALY
タイで2004年に設立されたライフスタイルブランド、QUALY。『優れたデザインは人と地球に価値をもたらすべきである』をモットーとしており、プロダクト生産における環境への影響の80%以上は、設計段階で防ぐことが出来ると考えている。
耐久性に富み、修理及びリサイクル可能な製品製造を目指しており、使用済み廃棄物から回収されたペットボトルや、廃棄されたボトルキャップなどのリサイクルプラスチックや再生可能資源などを使用し、実生活において実用的に活用できるプロダクトを作り続けている。
QUALYではプロダクトの素材にこだわるのはもちろんのこと、それはパッケージにも表れており、印刷ミスによる無駄を削減するために、大豆インクで単色印刷したクラフト紙(再生紙)のみを使用しており、また開封しやすくリサイクルのために分別しやすいパッケージを設計しているという。
今回ご紹介する調味料用容器である『シーズニングシェーカー/フォ-シーズンズ』は、モミの木やサボテンなどのオブジェがドーム型の容器に収められており、そこへ塩や胡椒など、好きな調味料を入れて使用する仕組みとなっている。
持ちやすいサイズ感で食卓に置けば食事の時間が楽しくなるデザインが特徴のシーズニングシェーカーは、調味料を入れるとまた雰囲気が変わる。ドームの中で描かれるひとつひとつ異なる小さな風景がテーブルを華やかにしてくれるだろう。
シーズニングシェーカーで変わる食のシーン
シーズニングシェーカーの使い方はいたってシンプルで、シェーカーの底が蓋となっており、こちらをねじって開閉する仕組み。なお、蓋と蓋が付けられているベース、植物とドームはすべて取り外し可能で、洗いやすいのも特徴だ。
どんな調味料を入れようかと考えることもシーズニングシェーカーの楽しみの一つと言えるだろう。塩や胡椒といったベーシックなものから、ドームの中のオブジェに似合う色の調味料は何だろう?と、新たに使ってみたいものを探すのも楽しい。今回は春の容器には胡椒、夏はサボテンが目立つように一味を入れ、夏の容器には抹茶塩、冬には雪の中に立つモミの木をイメージして、塩を選んでみた。
今まではテーブルで調味料を手に取る時、そこには何の思いもなく、ただ食事中の当たり前の行為であった。しかしシーズニングシェーカーを使用するようになってから、それが楽しみのひとつに変化していることに気付く。
卓上で主役にもなる存在感のあるシーズニングシェーカーなので、器や盛り付けもそれに合わせて変化する。ドームの中にある植物のカラーに合わせて皿を選んでみたり、飲み物のグラスを変えてみたり。普段はつい使いやすさを優先して無難な色合いの器を使っていたが、シーズニングシェーカーに合わせようと鮮やかなカラーの皿が食卓に上ることもしばしばだ。
またゲストが来た際に真っ先に声をかけられるのが、料理でも飲み物についてでもなく、こちらのシェーカーについてだ。「面白いデザイン!」と言われたり、「どこのブランドのもの?」と聞かれたり。
QUALYの説明から始まり、会話はエコロジーについて、植物について、お互いが訪れた旅先の思い出についてと発展していく。そう、シーズニングシェーカーは調味料用の容器というだけでなく、食卓での会話のきっかけとなる『カンバセーションピース』でもあったのだ。
テーブル上で時間の流れが変化する。じっくりと味わい、雰囲気を楽しむために
調味料をシーズニングシェーカーに入れて使用することによって、テーブルシーンは華やかに、そしてまとまりのあるものへとなっていく。それに合わせて、食事の時間の速度が変わってきたことにも気が付いた。
これまでの食事の時間、それは時としてあっという間に流れ去っていくものであり、記憶に残らないことも度々だった。だがシーズニングシェーカーを手に取り、そのデザインに一瞬見惚れるというひと時があると、自然と食べるスピードがゆっくりになっている。
食べる速度がゆるやかになると、料理の香りや風味がより深く味わえる。今日の味付けはなかなか上手く出来たなとか、あの店で買った野菜の味は濃く感じるなど、忙しなく食事を終えていた頃よりも味覚が鋭敏になっているのに気付く。
シーズニングシェーカーに合わせて選んだ器や料理の色彩、全体の雰囲気を楽しむ余裕が生まれると、自宅で食事をするという日常の行為は、実は暮らしに欠かせない安らぎと癒しの時間であることが実感出来るはずだ。
見た目が味を変えてくれる。自宅での食事がもっと楽しくなるように
QUALY のシーズニングシェーカーを使い始めて感じたのは、「見た目は味の一部」であるということ。インテリアに関しては吟味を重ね、お気に入りのものを集めていても、実用品は機能性や便利性を重視してしまいがちだ。だが日々使うものにこそ、自身の美意識を反映させて、遊び心も加えたものを選びたい。
さあ、今日の夜はどんなメニューにしてみようか。シーズニングシェーカーを食卓に出し、どの器を使おうかと考える。毎日繰り返される自宅での食事の時間は、自分自身が作り上げるもの。自身のこだわりで作り出した風景の中で、極上のひと時を過ごしてみたい。
QUALY シーズニングシェーカー|フォーシーズンズ
CURATION BY
31年間暮らした英国から日本へ。海と山と川に囲まれた、小さな村での暮らしが始まりました。