1杯のコーヒーが1日の始まりを告げる、そんな人は多いだろう。深い色に、立ち上る香り、豆によって特徴のある味わいは、感性を目覚めさせる。コーヒー一筋、創業から90年以上の歴史を誇る「UCC」は誰もが知るブランドだ。そのUCCが、家庭でも本格的なコーヒーをもっと手軽に楽しんでほしいという想いから開発したのが、カプセル式コーヒーシステム「DRIP POD(ドリップポッド)」。新たな驚きと美味しさを提案し、日常に刺激と癒しをもたらすプロダクトは、本格派のコーヒー好きにこそ選んでほしい。
ボタンひとつで、至福のひととき
UCCはなぜドリップにこだわってマシンを開発したのか。それは、日本の食文化に親しんだ私たちの舌には、エスプレッソの濃厚さよりも、ドリップコーヒーの澄んだ味わいがなじみやすいと考えたからである。
そんな“ドリップ”することにフォーカスして開発されたマシンの原点は、2009年に発売された、コーヒーをはじめとしたドリンクをボタンひとつの簡単操作で手軽に楽しめる「UCCエコポッド」。当時ヨーロッパで広まり始めていた、一杯抽出型のコーヒーマシンに着目しながら、日本人の味覚に合うシステムを模索。オリジナルの1杯抽出システムを作りたいという想いを軸にさらに試行錯誤を重ね、2015年にはドリップ式マシンである「UCCドリップポッド」とオリジナルの個包装のカプセルが誕生した。
いつでも、どんなときも、ボタンひとつ押せば、わずか60秒ほどで最高の香りと味わいのコーヒーが抽出される。集中力を切らしたくない自宅での作業中、洗い物を増やしたくない外出前、子供が昼寝をした一瞬の隙。コーヒーがカップに注がれる音がよく聞こえるほど静かに、そしてスマートに至福の1杯が完成する。
UCCが目指したのは、「UCCドリップポッド」が贈るコーヒー体験を通じて、日本に新しいコーヒー文化を根付かせることだ。コーヒーには、育った土地や気候、精製方法などによって異なる個性がある。気分や時間帯、好みに応じて、さまざまな味わいを選べるという豊かさと多様性。これこそが、コーヒーの魅力であり、楽しさである。
家庭でも、その日のシーンに合わせてコーヒーを選べるようになれば、日本のコーヒー文化はさらに深まっていくはずだ。ドリップポッドは、香りや味わいだけでなく、そうした「選ぶ楽しさ」も届けたいという想いから生まれたプロダクト。また、産地の個性を活かした繊細な味わいは、ごまかしのきかないドリップ抽出によってこそ真価を発揮する。マシンがコーヒーをただ注ぐのでもなく、私たちがハンドドリップするのでもない。マシンが、私たちに代わって丁寧にドリップしてくれるのだ。
日々の暮らしに溶け込むコーヒーマシンとプロレシピ
使いやすさと心地よさ、どちらも妥協しないデザイン設計が「UCCドリップポッド」が幅広いシーンで愛用される理由のひとつだ。
2023年に登場した最新モデル「DRIP POD YOUBI」は、食とデザインを起点に、感性を大切にしたライフスタイル事業を展開する株式会社ウェルカムとの協業によって誕生。空間・プロダクトデザイナーとして国内外で活躍する二俣公一氏を迎え、「農園からこだわった、まっすぐな一杯」を誰もが心地よく楽しめる体験を届けることを目指した。
マシンは、キッチンやダイニングだけでなく、リビングや寝室、屋外など、これまでドリップマシンが置かれることのなかった空間にもなじむ設計。キャリーハンドル付きで持ち運びしやすく、パイピングや曲線など細部まで丁寧にデザインされたフォルムは暮らしに溶け込み、豊かな日常への期待感を高める。スチームホワイト、ミッドナイトブラック、ラッカーレッドの定番3色に加え、UCCドリップポッド公式オンラインストア限定のボタニカルグリーン、そしてDEAN & DELUCA限定のソイルブラウンなど全5色をラインナップ。暮らしに寄り添うカラーを選べる。
IoT化によるアプリ連携も実現し、さらなる新しいコーヒー体験を提案する。蒸らしや注湯のタイミング、湯量などを細かく制御することで、プロのハンドドリップ技術を再現した「プロレシピ」での抽出が可能。アプリ画面では、プロレシピによる各コーヒーの酸味や苦味のバランスを確認したり、ぴったりなペアリングや時間帯の提案を確認し選択できる。また、蒸らしや抽出などの工程を視覚的に体感しながら、完成を楽しみに待つ時間も、体験としておもしろい。
たとえ同じカプセルであっても、抽出方法を変えることで異なる味わいが生まれるという奥行き。複数のカプセルを比較する楽しさもあるが、ひとつのカプセルを抽出方法で変化させながら味わう時間は、コーヒー好きにとって格別。その喜びが、マシンによって手軽に叶う時代が到来した。
1杯の背景を知ると、コーヒーはもっとおいしくなる
カラフルなパッケージが目をひくカプセルは、産地やフレーバーの個性を映したデザインになっており、10種類以上をラインナップ。もちろん、カプセルに使われるコーヒー豆にも一切の妥協はない。UCCは、「より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。」をスローガンとして掲げ、コーヒー豆の栽培から買付、品質検査、焙煎に至るまで、徹底したこだわりを貫いてきた。まず「本当に美味しいコーヒー」があり、そこから逆算して、ひとつひとつを丁寧に見つめ直す。その姿勢が、1杯のコーヒーに強い説得力を与えている。
日本で初めてブルーマウンテンエリアにコーヒーの自社農園を持つという決断をし、1981年にジャマイカ、1989年にハワイに自社農園を開設。ブルーマウンテンやハワイコナといった希少品種の安定供給を実現している。自然を相手にする農業ゆえ、気候変動などのリスクは避けられない。しかし、自社農園だからこそ、消費者の嗜好に合わせた品種改良や、新たな加工方法の迅速な導入が可能となる。
そんなこだわりのコーヒー豆は、カプセル式になっていて、専用マシンにセットして使う。
ボタンを押して抽出が始まると、実は、カプセルの中でコーヒー豆がふっくらと膨らむ。この膨らみこそが、鮮度のよい豆の証し。カプセルの中を豆でぎゅうぎゅうに詰めるのではなく、あえて膨らむ余白を残すことでハンドドリップするときに近い環境を保ち、丁寧に蒸らされた完成度の高いコーヒーに仕上がるのだ。
10年の集大成、味わいの頂へ。UCCが贈る特別な2種
10周年を記念し、UCCが発表したスペシャルティカプセル「10th アニバーサリーカプセルセット」。このセットには、UCCと長年のパートナーシップを築いてきた農園から厳選されたコーヒー豆が使用されている。伝統的な「ローズヒル ブルーマウンテン No.1」と革新的な「サンタクララ グァテマラ ゲイシャ」という、個性的なキャラクターを持つ2種類のコーヒーがセットになり、上質でありながら、全く異なる味わいを堪能できる。
これまでも「世界中を旅するように味わえる」をテーマに、各地の個性豊かなコーヒーを提供してきた「ドリップポッド」シリーズ。今回のアニバーサリーカプセルセットはその集大成となる。さらに、このカプセルセットは「DRIP POD YOUBI」の「プロレシピ」による抽出方法で、豊かな味わいを引き出す。フードとのマリアージュにより、コーヒー体験はさらに広がり、「嗜好の可能性」を切り開く。
「ローズヒル ブルーマウンテン No.1」は、UCCブルーマウンテンコーヒー直営農園のローズヒル地区で栽培された最高等級の豆を使用。洗練された味わいと「コーヒーの王様」としての魅力を存分に堪能できる。チーズとペアリングすれば、その味わいのコントラストがコーヒーの美味しさを底上げし、それぞれの味わいを補完する。また、「サンタクララ グァテマラ ゲイシャ」は、UCCと深い縁を持つグアテマラのサンタ・クララ農園から届いたゲイシャ種。華やかな香りと豊かな風味が特徴で、ゲイシャ愛好者を魅了する逸品だ。その優しい口当たりに、パット・ドゥ・フリュイ(フルーツの果汁を凝縮して作られるゼリーのようなスイーツ)を合わせると、互いが同調し、優雅なカフェタイムへと誘う。
売れ行きは好調で、すでにリピーターも多いという。数量限定での販売だが、このセットはコーヒー愛好者に新たな発見と喜びをもたらすはずだ。
60秒で世界を旅する。UCCドリップポッドでコーヒーの世界旅行
本当に美味しいドリップコーヒーを、各家庭に届け続けるUCC。カラフルなカプセルを選び、マシンのボタンを押す。その前から動き出している大きなストーリーを乗せた1杯は、きっとより味わい深い。手間をかけてハンドドリップで淹れるのもいい。けれど、コーヒーをもっと身近に、もっと手軽に、そして特別に美味しく楽しみたいなら「UCCドリップポッド」を取り入れてみたい。60秒で叶う、コーヒーの世界旅行。それは1杯ごとに広がる小さな冒険だ。
UCC上島珈琲株式会社
UCCドリップポッドブランドサイト
CURATION BY
東京と富山の2拠点生活をするインタビュアー・取材ライター。ライフワークはおしゃれホテル宿泊で、年間100以上の宿泊施設を利用。ローカルとシティどちらで遊ぶのも好きで得意。グルメはフランス料理とチョコレート、コーヒーが大好物。