視力が悪い人のため、あるいはパソコン仕事のため、様々な種類が展開されるメガネ。メガネは現代を生きる我々にとって極めて日常的なアイテムだ。しかし その周辺アクセサリーにまでこだわっている方は、どのくらいいるだろうか?メガネライフをより彩り豊かなものにするため、そしてメガネをかける自分を少しだけ好きになるために、美しいアイウェアスタンドを生活に取り入れてみよう。
アイウェアスタンドを使うメリットって?
まず、そもそもなぜアイウェアスタンドが必要なのかという点について考えてみたい。
アイウェアスタンドというのは、メガネを置いたり仕舞ったりするためのアイテムだ。メガネを決まった場所に置いておく習慣ができるので失くしにくくなるし、またスタンドに入れておくことで外部の刺激からメガネを守ることもできる。同じように破損を防ぐためのアイテムとしてはメガネケースもあるが、アイウェアスタンドはメガネケースに比べて出し入れがしやすいのも魅力的。きっとメガネユーザーは、皆積極的にアイウェアスタンドを使うべきなのだ。
しかし我々はそのメリットを分かっていながら、なかなか日常にアイウェアスタンドを取り入れない。それはおそらく、メガネに対してどうしても道具としてのイメージを捨てきれないからではないだろうか。
目が悪いから仕方なくかけるメガネ、仕事をする時に便利だから使うメガネ……。どれだけ良いものを選んだとしても、それらはやはり道具であり、選んだというよりは選ばされたようなアイテムなのかもしれない。視力が良かったら、仕事をしないなら、大多数の人は日常でかける機会を減らすだろう。
だから我々は、なんとなくメガネを粗末に扱ってしまう。机にポイと置いておいたり、洗面所に置いておいたり。そうして必要な時にだけパッと取り、道具としてそれらを使うのだ。
しかし私は考える。その作業をもう少し丁寧にできれば、メガネをかける私たちの生活はもう少し豊かなものになるのではないだろうか。選ばされたのではなく選んだといえるように、この生活を肯定するためのアイテムとして、アイウェアスタンドの魅力に踏み込んでみたい。
シンプルで贅沢な、DIFFUSERのレザーアイウェアスタンド
私が愛用している「WAX AGING NUBUCK LEATHER EYEWEAR STAND」は、アイウェアアクセサリー専門ブランドDIFFUSER(ディフューザー)が展開するアイウェアスタンドだ。国産のキップレザーと柔らかいパイル生地、オリジナルの金属板で作られている、シンプルながら贅沢なアイウェアスタンドである。
キップレザーというのは、仔牛と成牛の中間にあたる牛の革のことだ。生後6ヶ月以内の仔牛の革であるカーフレザーよりも強度と厚みがあり、しかしカーフレザー同様にきめ細やかな肌触りが特徴。このアイウェアスタンドでは、素材となるキップレザーに特殊なオイルワックスを手塗することで、さらに独特の表情が与えられている。
また、レザー製のアイウェアスタンドというものは正直多く見かけるが、金属板にレザーを張っているというこだわりが面白い。オリジナルの金型を用いた長軸の長い楕円形は、表面の面積が広く、一般的な一本分サイズのアイウェアスタンドよりも存在感がある。ワックスドレザーの雰囲気もあいまって、ビンテージショップで見つけてきた雑貨のようだ。
美しいアイウェアスタンドというより、美しいインテリアグッズ。自分だけのものと思える特別感が、このアイテムにはあるのだった。
日常に丁寧で小さなルーティンを
美しいアイウェアスタンドを使うようになって、メガネをかけ、そして外す作業を、以前より丁寧に行えるようになったことを実感した。私は主にデスクに置いて使用しているのだが、不思議と仕事のオンオフの作業にも丁寧に向き合えるようになった気がする。
仕事の休憩にメガネを外し、ちょっと磨いてからメガネをアイウェアスタンドに入れて、伸びをする。そしてかける時には、どっしりとそこにあるアイウェアスタンドからメガネを手際よく取り、パッと仕事に戻る。そのルーティンが、私にとっては仕事に対する気持ちのメリハリにも繋がるのだ。結果的に、仕事のパフォーマンスも上がっていくように思う。
そうすると自然とこのルーティンがなくてはならないものになり、メガネをかけるという行為そのものが楽しみになってくる。そしてそれは、引いてはメガネをかけなくてはならない自分自身を、ちょっと好きになるということなのだ。
目が悪い自分が嫌いだった。今は少し、好きになった。
少し自分の話をしたい。視力が悪い人にはお馴染みのメガネだが、私もまた小学生からの付き合いであり、コンタクトレンズを着用するようになった今も手放せないアイテムだ。また視力矯正器具としてのメガネだけでなく、PC仕事がメインの現在はブルーライトカットメガネも日常に欠かすことができない。
私は毎日、メガネをかける。コンタクトレンズをする日も仕事中はメガネをかけるし、コンタクトをしていたとしても朝晩は度入りメガネが必要だ。もちろん調子が悪い日は、一日中 度入りメガネである。
私は、それほどメガネが似合わない。だからメガネをすることがそんなに好きではないし、かといってメガネがないと何も見えない裸眼の自分のことも、好きではない。目が良かったらよかったのにと思ったことが、これまでに何度あったことか。つまり視力が悪いことは、私にとってネガティブな部分なのだ。
しかし先のオンオフのルーティンを通じて、私はメガネをかけている間の自分自身のことを、少し大切に思えるようになった。目が良かったら、PC仕事じゃなかったら、こんなに心地の良いオンオフのルーティンは手に入れられなかったはずだ。
自分のネガティブな要素を、ちょっとポジティブに変換する。この美しいアイウェアスタンドには、そんな力があるように思う。
特別に美しいアイウェアスタンドは道具以上の働きをする
またこのアイウェアスタンドは、美しい佇まいだからこそインテリアとしての汎用性も高い。メガネだけでなく万年筆を差しておいたり、ドライフラワーを飾ったりしても素敵だ。仕切りのある楕円形のフォルムは、さまざまなものをゆったり、たっぷり収納することができる。
デスクに置いている私のメガネスタンドにも、メガネと一緒にペンを入れている。気分によっては、ドライフラワーを飾って楽しむことも。道具でしかなかったメガネが、インテリアに昇華されるような感動を味わえるだろう。
寝室で使うなら、パートナーと兼用で度入りメガネを入れても良さそうだ。こだわりのインテリアを邪魔せず、むしろ雰囲気をお洒落に引き立ててくれる。
特別に美しいアイウェアスタンドは、道具以上の働きをする。アイウェアスタンドの役割だけ欲しいなら、他にもいくらでも種類はあるだろう。薄くて柔らかいレザー製のものなど、気の利いたデザインのものだってよく見かける。
しかしここまで存在感のあるものは、なかなかないはずだ。見て楽しい、触って嬉しい、使って便利な、アイウェアスタンド。あなたのメガネライフを彩るアイテムとして、ぜひ取り入れてみてほしい。
私の、あなたの、メガネライフ
自分のメガネライフを好きになるために、メガネの周辺に目を向けてみるのもいい。美しいアイウェアスタンドは、あなたのメガネを道具という枠から外し、そしてメガネをかけるというあなた自身のことを、少し素敵に思わせてくれるはずだ。
初めてメガネをかけた時、突如クリアになったあの視界のような感動を与えてくれる、DIFFUSERのアイウェアアクセサリー。私やあなたのメガネライフは、きっともっと明るくできる。
DIFFUSER アイウェアスタンド
CURATION BY
取材が好きなフリーランスライター。毎日をちょっと豊かにしてくれるものや考え方をいつも探している。画家の夫と一匹の猫と暮らす。