自宅で過ごすひと時は、誰にも邪魔されることなくリラックスできる時間。例えばキャンドルに火を灯し炎の揺らぎを眺めれば、心は軽やかに、室内は心地良い場所へと変わっていく。その際にキャンドルと炎を惹き立て、更にホルダーそのものが美しいのがPluto Design(プルートデザイン) のロータリーキャンドルホルダーだ。火を使うときはもちろんのこと、灯さないときでも美しく、暮らしに温かな安らぎをもたらしてくれるだろう。
秋の夜長はキャンドルの灯りとともに
慌ただしい一日を終えた夕暮れから夜のひと時、あるいは休日に自宅で過ごす黄昏の時間。人工的な照明の灯りではなく、キャンドルが照らす柔らかな光の中に身をゆだねたい時がある。
静けさが漂う室内の中で、キャンドルにそっと火を灯す。ただそれだけで見慣れた住まいの雰囲気は一変し、居心地の良い空間へと変化する。炎の揺らぎを眺めているだけで、疲れが消え去っていくのを誰もが実感したことがあるはずだ。
キャンドルは古来より儀式や式典などに用いられ、現代では誕生日や記念日のディナータイムに、あるいはリラクゼーションのために用いられてきた。様々なデザイン、また香り付きのものなど種類も豊富なことから、暮らしに彩りを添えるものとして人気が高く、プレゼントにも喜ばれるアイテムだ。
そしてキャンドルに欠かせないのがキャンドルホルダーだが、こちらはキャンドルの灯りを惹き立て、更にホルダー本体も美しいデザインを選びたい。今回ご紹介するPluto Designのロータリーキャンドルホルダーは、火を灯したときはもちろん、火を使用しないときでも室内のアクセントとなるプロダクトだ。
このロータリーキャンドルホルダーはキャンドルに火を灯すと炎の熱で空気が軽くなり、上へ移動する上昇気流が起きて、タービンと呼ばれるホルダー上部のファンと、それに付けた飾りがくるくると回る構造となっている。
通常のキャンドルの灯りを眺めるものとは異なり、ホルダーそのものも楽しむことができるロータリーキャンドルホルダー。いつまでも眺め飽きないデザイン性と、ディスプレイしただけでも美しい様で、室内を優しく彩ってくれるだろう。
スウェーデン発、世界に北欧の風を届けるPluto Design
この魅惑的なロータリーキャンドルホルダーを作り出したPluto Designは1996年にスウェーデンで設立された、インテリア製品やギフトアイテム、クリスマスデコレーションのデザイン、製造、販売を行うデザインカンパニーだ。「伝統的なスカンジナビアンデザインとモダンスタイルの融合」をコンセプトとし、デザイン、機能性ともに優れた魅力的なプロダクトを数多く展開している。
またムーミンやミッフィーなど世界的に人気のキャラクターを用いて、遊び心を加えた大人も楽しめるプロダクトが数多く展開中だ。デザインから生産まで自社で管理を行い、品質のクオリティと洗練されたデザインで世界中の多くのファンを魅了している。
中でもこちらのロータリーキャンドルホルダーはPluto Designのベストセラー商品のひとつ。キャンドルの美しい灯りとともに、くるくると飾りが回り、回転木馬のようなロマンティックな光景が繰り広げられる。またこの装飾が光を反射し、壁や天井に向かって光を柔らかく放つのだ。
このロータリーキャンドルホルダーの装飾は雪や星、クリスマスツリーのモチーフやムーミンなど多くの種類から選べるのだが、今回はスティグ・リンドベリのデザインであるBerså(ベルサ)を購入してみた。
スウェーデンで最も愛されているデザイナーの一人であるスティグ・リンドベリはイラストや彫刻、テキスタイルやインダストリアルデザインなど多くの分野で活躍しており、また北欧陶器として著名なグスタフスベリ社のデザイナーであった。
彼の葉っぱをモチーフにしたベルサのデザインは、誰もが一度は見たことがあるのではないだろうか。黄金色の葉っぱが静かに儚げに揺らぐ様を眺めれば、住まいで過ごすひと時がより愛おしいものへ変化していくだろう。
キャンドルに火を灯せば、幻影的な世界へ誘う
ロータリーキャンドルホルダー・ベルサはスティグ・リンドベリのデザインが美しいボックスに収められている。内部にはキャンドルとキャンドルカップ、タービンと呼ばれるファン、それを支えるバー、そしてファンに取り付ける装飾が付属している。
このロータリーキャンドルホルダーは組み立てて使うのだが、工具などもいらず組み立て方はとても簡単。ただしファンと装飾はともに非常につくりが華奢なため、優しく丁寧に取り扱いたい。
組み立てを終えたら、さっそくキャンドルに火を灯してみよう。ファンや葉っぱのモチーフが炎の光を浴びて黄金に輝き、やがてゆっくりとファンが回り始める。葉っぱが光を反射しながら静かに揺らめきだす…。その夢のような風景を眺めていると、日中に心を惑わせた出来事が静かに消えていくのを感じるはずだ。
なお、キャンドルホルダーを置く場所は水平で周りに燃えやすいものがない場所に。そして火を消した後もホルダー本体は熱を持っているので、取り扱いには充分に注意しよう。
火を灯さない時間も楽しんで
通常のキャンドルホルダーは、キャンドルに火を灯さないときはしまっておくが、このロータリーキャンドルホルダーの特徴は使用していないときの姿も美しいことが挙げられる。
置いてあるだけで絵になる風景を描いてくれるのは、他のキャンドルホルダーでは味わえない特典だ。室内を彩るディスプレイのひとつとして、あるいはキャンドルを取り除いて小物入れとしても使用可能なのも嬉しい。
室内で火を扱うのはちょっと…と、キャンドルを使うことにためらいがある方もいるだろう。このロータリーキャンドルホルダーはファンも飾りもとても軽いので、窓辺に置いたりエアコンの近くに置けば自然に回りだす。また明かりが欲しいという方は、カップに収まるLEDのティーライトキャンドルを使用してみよう。
キャンドルが作り出す幻想的な世界を眺めながら
秋の気配が深まるにつれ、室内で過ごすのが楽しい季節となってきた。夕暮れ時から夜にかけての時間は、時には一人きりで静かなひと時を過ごしてみたい。好きな音楽のボリュームを絞って部屋に流し、お気に入りの紅茶を入れて、好みのスイーツを前に置き、心地良い空間に身をゆだねよう。
キャンドルに火を灯し、炎がそっと揺らぎだしたら、ファンと葉っぱがゆるやかに回りだす。室内の中で炎と光、そして影が織りなす風景は、小さなメリーゴーラウンドが回り続けるお伽話の世界のようだ。
今日は回るロータリーキャンドルホルダーを眺めながら、子供の頃に愛読していた本を取り出し、懐かしい世界に浸ってみようか。金色に輝く光景が目の前に広がって、自分だけの大切な思い出の場所へと連れて行ってくれるだろう。
Pluto Design ロータリーキャンドルホルダー
CURATION BY
31年間暮らした英国から日本へ。海と山と川に囲まれた、小さな村での暮らしが始まりました。