Vol.194

MONO

25 DEC 2020

パーツの組み立てから楽しめるラジオ「R1・R2」

今年は自宅で過ごす時間が格段に長くなった人が大半なのではないだろうか。自宅で楽しめる娯楽はさまざまなものがあるが、映画や海外ドラマを観るのに飽き、読書やワークアウトにも飽きたところで、ふと、ラジオを聴いてみようと思った。今まで取り入れてなかった娯楽を生活に取り入れるのは良い気分転換にもなるし、ラジオならば他の作業をしながらでもゆるやかに楽しめることができるのではと考えた。
そこで見つけたのが、R1(アールワン)とR2(アールツー)である。一人暮らしの空間を邪魔しない小さなサイズながらも、クリアでダイナミックな音を出すDIYオーディオデバイスである。パーツを自ら組み立てて作り上げることができ、FMラジオのみならず、Bluetoothをはじめ外部入力やUSBメモリのMP3等の音声ファイルの再生も可能である。そんな多様な用途ができる小さなボックスの魅力を紹介していく。

プラモデルのように組み立てることができるラジオ

上がR1、下がR2。ブラックとホワイトの2色展開
まず、R1・R2の第一の魅力は「自ら組み立てができる」ということだ。特殊な技術や専門の道具、強い力も必要とせずに、プラモデルを組み立てる感覚で、固定する時間を除けば約1時間で完成させることができる。

まずは箱枠を組み立てるところから始まる
パーツごとに番号が振ってあり、簡単に組み立てが可能。パーツとパーツを木工用ボンドを使って接着をしていく。部品は木材を無駄なく再利用したチップを主原料にしたMDFをレーザー加工したもの。エシカル消費への取り組みとして、一点売れる毎に財団法人 日本自然保護協会へ寄付しているそうだ。

キットに含まれているドライバーで、R1・R2の要となるスピーカーを取り付けていく

スピーカーのついた板とパーツを合わせていき、全体を組み立てていく

全体を輪ゴムで止め、しっかりと各パーツが結合するまで3時間ほど置く

待ち時間にメイン基板とアンテナを取り付ける。なかなか基板を見る機会はないため、心が踊る

最後にフロントのパネルとノブを取り付けて、完成
安価なものを買って使い捨てることが主流になっている中で、自分で一から組み立てながらものを完成させる機会はなかなかないものである。一から手を動かしてものを作り上げていく楽しさに、きっとわくわくするに違いない。さらに、自ら作ったR1・R2は一度きりではなく長く使えるので、使っていくたびにさらなる愛着が湧いていくだろう。

ラジオを生活に取り入れる

第二の魅力は、自分で作ったあと、FMラジオ(76~108MHz対応)を聞けることである。一人で過ごす時間が多くなった昨今、自分が選んだ音楽を好きなように聞くというのも良いが、誰かの声や誰かが選曲した音楽を聴いていると、外の世界と繋がっているようにも感じてなんとも言えない心地よさを感じる。

読書や作業をしながら、ゆるやかにラジオを聴く。いつの間にかその音の世界に入り込んでしまうことも
また、ラジオのノブを回すことができる点も忘れてはならない。指先をスライドさせるだけだったり、ボタンを押すだけだったりと、簡単にハードウェア上の選択や調整ができてしまう世の中であるが、R1・R2は自らダイヤルを回しながらチューニングして、選曲することができる。ノスタルジックなオレンジ色のインジケーターが点灯し、最適なチューニングのつまみ位置を知らせてくれるので、手と耳、目の感覚を集中させ、ノブを回していく楽しさを味わえるのだ。1mm以下の振れ幅で少しずつ指先を動かしていく感覚は、スワイプやタップで慣れた指先の感覚と異なるため、新鮮な感覚でラジオを楽しめるだろう。

小さなボックスからは想像できない、臨場感溢れる音 

第三の魅力は、コンパクトながらもクリアでダイナミックな音が聴けるということである。ラジオのみならず、Bluetoothを繋ぐことでスピーカーとして音楽が聴けるのだが、その音質と音域の幅、音量の幅に驚くことだろう。

その理由は、低音から高音まで一つのスピーカーユニットだけで音を出すことができるフルレンジスピーカーをR1は1つ、R2は2つ搭載しているからである。また、低音域の増幅・補強を行うことで重低音を表現できるパッシブラジエーターがついているため、コンパクトな姿でも低音が響く高音質サウンドを楽しめることができるのだ。テーブルの上でも部屋の片隅からでも、厚みのある音が小さなボックスから溢れ、一人暮らしの空間を満たしてくれる。

好きなものを食べながら、リッチな音に浸る。心地よい時間が流れる

自分好みにカスタマイズできる

他にも、USBメモリーに対応しているため、MP3、WMA、WAV、FLAC、AACといった音声ファイルを再生することもできる。また、USBを繋ぐと自動で充電される内臓バッテリーが搭載されているので持ち運びもOKで、コードを気にせずに自宅で好きな場所に置ける。内臓バッテリーは8時間も持つため(バッテリーが100%のとき且つ音量80%で使用)、電源が取れない場所での利用も楽しむことが可能だ。

R1は片手でも持ち運べるサイズ。手軽にアウトドアやキャンプで音を楽しむことができる
また、インテリアとも馴染みやすいブラックとホワイトカラーとなっているが、付属の補修メンテナンスキットのウッドワックスオイルを使用することで、木目の補修だけでなく、好みの風合いに仕上げることも可能である。多様な用途、ナチュラルでベーシックな木材を使用しているからこそ、用途も見た目も自分好みにカスタマイズできるのだ。

付属のサンドペーパーで表面を滑らかにし、ウッドワックスオイルを塗布。繰り返し塗ることで好みの色に仕上げることができる

時間と空間を共にする

良い意味で空気のような存在となってくれるR1・R2
何かを行いながら聴くことができるラジオは、生活に取り入れやすく、そして生活を邪魔することもない。ラジオを聴くことに集中せずとも、思いがけない情報が流れてくるので、毎回面白い発見がある。懐かしい曲が突然流れて青春時代の思い出に浸ることができたり、パーソナリティーの考えにふと触発されたり。深夜にリアルタイムで流れてくる人の声は、孤独感を払拭してくれる。

豊かな音やさまざまな人の声で一人暮らしの空間を満たし、居心地のよい空間を作り上げ、一緒に時を重ねていく。そんなR1・R2と一緒に暮らしてみてはどうだろうか。多機能な小さなボックスが、生活の一部になっていく日はそう遠くはないだろう。

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