深い眠りにつくための方法5選
お風呂は就寝の2時間前までに済ませる
深部体温が下がるまでの時間は、お風呂の温度で調整可能だ。38~40℃ほどのぬるめのお湯であれば、1時間ほどで深部体温は下がるだろう。それよりも熱いお湯につかりたいのなら、深部体温が下がるまでに2時間ほど必要だ。
就寝前に軽くストレッチをする
ストレッチのほか、ツボ押しもおすすめ。頭頂部にある百会というツボを押すと、リラックス効果が期待できる。心地よいと感じるくらいの力で、ゆっくりと押すのがポイントだ。
ただし、血行をよくしようと激しい運動をするのはおすすめできない。激しい運動をすると心拍数が上昇し、脳を活性化させる交感神経が働いてしまうため、眠るどころか目が冴えてしまう。あくまで、リラックスできる程度の簡単な運動に留めよう。
寝室を眠りやすい環境にする
暑すぎたり、寒すぎたりする寝室では、快眠を得ることは難しい。快適な室温になるよう、季節ごとに調整する必要がある。エアコンや窓の開閉、パジャマ、寝具を組み合わせて、自分に合った環境にしよう。
寝室の電気は完全に消すか間接照明のみにして、できるだけ暗い環境にするのが大切。目を閉じていても脳は明るさを感じ取る。つまり、寝室が明るいと体内時計が乱れ、脳が「今は起きる時間である」と勘違いしてしまうのだ。
カラダに合った寝具を選ぶ
例えば、柔らかいマットレスはカラダが沈み、腰への負担が大きくなりやすい。固いマットレスの場合は、カラダが当たる部分に必要以上の重さがかかって圧迫され、血行が悪くなる可能性がある。
枕も同様に、固さや高さが自分のカラダに合っていないと、首を痛めたり、深呼吸がしにくくなったりしてしまう。心地よい眠りに入るためには、寝具を自分用にカスタマイズする必要があるのだ。
規則正しい生活を心がける
体内時計を正常に働かせるために、規則正しい生活を送ることを心がけよう。加えて、朝起きたら太陽の光を浴びることも忘れずに。太陽の光には体内時計を調整する働きがあるため、朝に浴びることで夜には自然と眠くなる。
快適な眠りにするための工夫
お気に入りの飲み物でリラックス
ドリンクは、ノンカフェインの「ハーブティー」「白湯」「ホットミルク」などがおすすめ。寝るタイミングでカラダの深部体温がちょうどよい温度になるように、就寝1時間前なら温かいものを、寝る直前なら常温か冷たいものを飲むとよい。
音楽は選曲が大切
深い眠りにつくのに役立つ音楽は、「歌声や歌詞がない音楽」「自然の音」「周波数の低い音楽」だ。歌声や歌詞があると集中して聞いてしまうため、かえって脳が活性化してしまう。また、周波数が高くなるほど音も高くなるため、脳に刺激を与えることになる。
クラシック音楽や雨が降る音など、ゆったりと聞ける音楽を選ぶようにしよう。眠る30分~1時間ほど前から音楽をかけ、リラックス状態をつくっていく。眠れそうになったら、自分で音楽を止める、もしくはスリープ機能を使って自動で止まるように設定しておこう。
アロマの香りは自律神経のバランスを整える
眠りの質を上げるのに役立つアロマとして挙げられるのは、「ラベンダー」「オレンジスイート」「ベルガモット」「ネロリ」「サンダルウッド」「ゼラニウム」だ。これらのなかから自分が好きな香りを選び、スプレーにして寝具に吹きかけたり、ディフューザーで寝室に拡散させたりするとよい。
ニュータイプの香りのアイテムとして、こちらのアロマコードを取り入れてみてはいかがだろうか。
寝る前にしてはいけないNG行動もチェック
カフェインやアルコールを摂取する
カフェインが含まれる飲み物として、「コーヒー」「紅茶」「緑茶」「ウーロン茶」「エナジードリンク」などが挙げられる。カフェインの覚醒作用は数時間ほど続くため、寝る前に飲むと睡眠時間が削られる可能性がある。
また、アルコールは鎮静作用があるため寝付きこそよくなるが、効果が切れるとたちまち目が覚めてしまう。加えて利尿作用もあるため、寝ていてもトイレのために起きてしまうことが多い。
タバコを吸う
ある調査によると、「喫煙者は非喫煙者と比べ、寝付くまでの時間が平均5分長く、総睡眠時間が14分短い」という結果が出ている。それだけ、タバコは睡眠の質を下げているのだ。
液晶画面を見る
そうして体内時計が乱れた結果、眠るのに必要なメラトニンというホルモンの分泌が抑制され、入眠できなくなる。深い眠りにつくためには、就寝前の1時間はブルーライトを浴びないようにしよう。
コンビニなど明るい場所に行く
液晶画面から出るブルーライトでなくても、明るい光を夜に浴びただけで体内時計は狂ってしまう。寝室の室内照明が明るすぎる場合も同じだ。
少なくとも、就寝前の1時間は外出を避け、明るさを抑えた室内でリラックスしているようにしよう。
ストレスや悩み事を溜め込む
誰かに話を聞いてもらったり、趣味に没頭したりして、適度にストレスを発散させる工夫をしよう。
深い眠りにつく方法を把握して、睡眠の質を高めよう
ストレッチをしたり、寝具にこだわったり、音楽やアロマを活用したりと、深い眠りにつくために役立つ方法を試してみよう。