Vol.466

KOTO

04 AUG 2023

水をたくさん飲む効果と美容への影響

「たくさん水を飲むことは美容や健康によい」と、耳にしたことのある人はたくさんいるだろう。美容法・健康法として簡単であるため、実践している人もいるはずだ。しかし、たくさん水を飲むことにはどういう効果や影響があるのか、1日にどのくらいの量の水を飲めばいいのか、わからないまま水を飲んでいないだろうか。ここでは、たくさん水を飲むことで身体に現れる効果や美容への影響、1日に飲む水の訂正量について解説する。

水をたくさん飲むことで身体に現れる効果

水をたくさん飲むと、身体にはどのような効果が現れるのだろうか。ここでは、「血流改善」「便秘の改善」「リラックス効果」の3つについて解説する。

血流改善

まず挙げられるのは、血流を改善する効果だ。

人間の血液の約80%は水分で構成されているため、水分が不足すると血流が悪くなり、いわゆる「ドロドロ血液」になってしまう。ドロドロ血液は血流が悪いだけでなく、血管を詰まらせる原因ともなりうるので注意が必要だ。さらには、血液が身体の末端まで届かなくなって、冷え性や肩こりなどの症状が現れることもある。

水をたっぷり飲めば、そうした事態を避けられるのだ。血流が改善されて、温かな血液が身体全体にしっかり行き渡るようになれば、手足の冷えや肩こりで悩むこともなくなるだろう。

また、人間の身体には、血液中の老廃物をろ過し、汗や尿といった形で体外へ排出する働きがある。たくさん水を飲んで血流をよくすることは、この働きを活性化させることにつながるのだ。

便秘の改善

水をたくさん飲むことには、便秘を改善させる効果も期待できる。

便秘の主な原因は、体内の水分が不足することにある。体内の水分不足によって便が固くなると、腸内での動きが悪くなるため、水をしっかり摂取すれば改善される可能性が高い。水分を含んで柔らかくなった便であれば、たとえ腸の活動が弱くなっていたとしても、排せつしやすいはずだ。

とはいえ、腸内環境の悪化や運動不足など、水分不足以外の理由で便秘になっている可能性も考えられる。そのため、水を飲むだけでなく、食物繊維を積極的に摂って腸内環境を整えたり、適度な運動を習慣化して腸の動きを活性化させたりするのがよいだろう。

リラックスできる効果がある

意外かもしれないが、水を飲むことにはリラックス効果もある。

これは、水に含まれているマグネシウムやカルシウムに鎮静作用があるとされているからだ。人間はイライラしたり、強い不安を感じたりしていると交感神経が活発になり、身体も緊張状態になる。マグネシウムやカルシウムには、交感神経を活発にさせる神経伝達物質の動きを抑制し、心身の緊張を和らげる効果があると考えられているのだ。

緊張しているときや就寝前にコップ一杯の水を飲めば、リラックス効果により緊張がほぐれたり、寝付きがよくなったりするだろう。簡単で続けやすい方法のため、日々の習慣にするのがおすすめだ。

水が与える美容への効果

水を飲むことが「血流改善」や「便秘の改善」などにつながることは解説したが、美容にはどのような影響があるのだろうか。ここでは、「エイジングケア」「髪質や肌質の向上」「ダイエット」の3つについて解説する。

エイジングケア

水を飲むことにはエイジングケアの効果が期待できる。

エイジングケアとは、加齢(エイジング)に応じたお手入れ(ケア)という意味だ。人間は年を重ねると、どうしても身体の機能に衰えが生じてくる。美容面では、新陳代謝が衰えることで肌荒れやシミなどが起こったり、肌の水分を保てなくなってカサつくようになったりするだろう。

水をしっかり摂ることで、新陳代謝が上がったり、肌への水分補給がなされたりする効果が期待できる。もちろん、加齢による衰えを完全になくすことは難しいが、ある程度は症状を改善させられるだろう。

髪や肌への効果

適切な水分摂取は、髪や肌へよい影響を与えることでもある。

水分が肌に与える影響については前述したとおり。肌のターンオーバーが促されたり、肌に潤いを与えて乾燥を防いだりできるので、水は意識的に飲むべきだ。

肌と同様に、髪と水分にも深い関係性がある。健康な髪が育つためには酸素や栄養が必要となるが、それらを髪へ運ぶのは血液だ。体内の水分が不足すると、血流が悪くなって酸素や栄養が運ばれなくなり、髪の状態が悪化してしまう。そうした事態を防ぐために、水をしっかり飲んで血流をよくすることが重要なのだ。

髪や肌のケアといえば、化粧酒や乳液、美容液を塗ったり、トリートメントをしたりといった方法が思い浮かぶだろう。だが、水分摂取で血流をよくして酸素や栄養がしっかり届くようにすることも、立派なケアといえる。

ダイエットへの効果

水を飲むことが、巡り巡ってダイエットにつながることもある。

適切な水分補給は、身体の基礎代謝を上げることにつながるとされている。基礎代謝とは生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことで、これが上がれば日々の生活で消費されるエネルギーが増え、自然とダイエットになるのだ。

さらに、水を飲むことはむくみの解消にもつながる。むくみとは、何らかの原因で皮膚下に水分が溜まった状態のことだ。「水分が溜まっているのなら、水を飲まないほうがよいのでは?」と思うかもしれないが、それは逆効果になる。血流が悪くなり、体内の余分な水分や老廃物が排出されないためにむくみが起こるので、水を飲んで血流をよくすることがむくみ解消の近道なのだ。

また、水をたくさん飲むとお腹が膨らむため、その分だけ食べ過ぎを防げるという側面もある。食事量が気になる人は、食前に水を飲む習慣を付けるとよいだろう。

飲み過ぎ厳禁?1日に飲む水の適正な量とは

水を飲むことには、健康面でも美容面でもさまざまなメリットがあることは理解できただろう。しかし、だからといって好きなだけ飲めばいいというものではなく、適正な量を守らなければならない。

個人差はあるものの、排せつや汗、皮膚呼吸によって、人間は1日に約2.5リットルの水分を消費しているといわれている。1日の食事から摂られる水分や体内で作ることのできる水分は約1.3リットルで、残り約1.2リットルが飲み物による摂取という配分だ。

この配分を超えて過剰に水分を摂取すると、水中毒になったり、身体の電解質のバランスが崩れたりする危険性がある。こうした状態になると、頭痛や嘔吐、脱力などの症状が現れ、重度になると昏睡状態や呼吸困難など命に関わることにもなりかねない。

水の飲み過ぎを防ぐためには、1日に飲む水の量の目安を1.2リットルとするのがよい。ただし、水の適正な量は年齢や性別、身長、体重などによって変わるため、あくまでも目安として捉えよう。また、水を一度にガブ飲みするのは避け、1回に飲む量をコップ一杯程度にすることも重要だ。

水分を過剰に摂っているか判断する基準として「のどが渇いていないのに水を飲んでいる」「尿が無色」「夜寝ている間に何回もトイレに起きる」が挙げられる。こうした基準に照らし合わせながら、適切な量の水分摂取を心がけていこう。

水を飲むとよい効果はあるが過剰摂取には注意

水を飲むと、血流や便秘の改善のほか、エイジングケアやダイエットへの効果も期待できる。美容や健康におけるメリットが多いため、普段からしっかりと水を飲むことが大切だ。

しかし、飲み過ぎは逆効果になる場合があり、最悪の場合は命に関わる危険性もある。そのため、適切な量を意識して摂取するようにしなければならない。

1日に飲む水の量の目安は約1.2リットルとされている。ただ、水の適正な量には個人差があるため、厳密に数値を守るというよりは、身体の調子や習慣を観察して自分に合った適正量を見つけることが重要だといえる。