スロージョギングのやり方と意識するポイント
背筋をまっすぐ伸ばす
最初は意識できていても、続けているうちに姿勢は崩れてきやすい。慣れないうちは合間で姿勢を調整するとよいだろう。
歩幅は小さく、腕の振りは自然に
歩幅を小さくしてゆっくり進むため、腕を大きく振る必要もない。腕を90度くらいに曲げてカラダの横に添え、足の動きと合わせて自然に振るとよい。
フォアフットで着地する
一般的に、歩いたり走ったりするときにはかかとで着地することが多いだろう。しかし、かかとでの着地は衝撃が大きい。その衝撃が、フォアフットで着地することで約3分の1に抑えられるのだ。そのため、カラダへの負担が少なくなって長く走れるようになる。
フォアフットの位置を知るには、その場でジャンプすると分かりやすい。着地するとき、最初に地面につくところが正しい着地ポイントだ。
隣の人と話せる程度のスピードで走る
始めたばかりの人であれば、歩くようなペースで行うとよいだろう。継続することが重要であるため、慣れてからも無理にペースアップする必要はない。息が上がってきたら適宜ペースダウンしよう。
友人や家族と一緒に走る場合は「ニコニコペース」が掴みやすい。1人で走る際は、好きな音楽(スローテンポの曲だとなおよい)を聞きながら行うのがおすすめだ。
スロージョギングを行うメリットや効果
ウォーキングより効率的にエネルギー消費できる
ある検証で、スロージョギングとウォーキングを共に時速4kmで行ったところ、前者のエネルギー消費量は5.9kcal、後者は3.7kcalという結果が出た。スロージョギングは、ウォーキングの1.6倍ものエネルギーを消費できるのである。
その要因は、持続的な運動をするときに活躍する筋肉、「遅筋」がスロージョギングによって鍛えられることだ。エネルギー消費量が多いということは、それだけダイエットにも効果的といえる。
カラダへの負担が少なく続けやすい
また、カラダへの負担が少なければ、ケガのリスクも少なくなる。健康のために始めた運動でケガをするのは本末転倒であるため、まずはスロージョギングで運動できるカラダづくりをするのもおすすめだ。
慣れてきたら、ジョギングも取り入れてはいかがだろうか。
リフレッシュ効果が期待できる
スロージョギングによって全身の血行がよくなると、脳のさまざまな機能が刺激されて活性化につながる。目が冴えて、シャキッとした気分になるはずだ。
ほかにも、風景を眺めたり、仲間とおしゃべりしたりしながら楽しんで走ることは、ストレス解消につながる。
スロージョギングのデメリット・注意点
「フォアフット」を意識しすぎるとふくらはぎを痛めやすい
歩幅を小さくして走れば自然とフォアフットでの着地になるため、足よりも歩幅を意識するようにしよう。
オーバーワークになりやすい
あらかじめ、スロージョギングを行う時間や距離を決めておくとよい。少しでも痛みが出たり、疲労を強く感じたりしたらすぐに休憩しよう。
周囲の視線が気になる
周囲を気にするあまりにフォームが崩れたり、精神的な負担になったりすることも考えられる。人が多い時間を避けて行うのも1つの手だ。
スロージョギングに関する疑問
室内でもスロージョギングはできる?
やり方は、1・2畳ほどのスペースで、「6歩進んで3歩でターン」を繰り返すだけ。上から見ると8の字を描くようなかたちだ。ターンを入れたほうが、直線的に行き来を繰り返すよりも運動としての負荷が大きくなる。音が響く場合は、マットや座布団などを準備しよう。
スロージョギングの頻度は?
まずは、「1日10分程度」から始めてカラダを慣らすとよい。フォームやスピードに慣れてきたら、「1日30分 週3回」を目安にする。
その目安でしばらく続けてみて、カラダへの負担の有無で時間や頻度を調整しよう。
スロージョギングに適したシューズは?
加えて、つま先部分に余裕があれば、着地の際にフォアフットを意識しやすい。自分でシューズを選ぶのが難しい場合は、ショップ(スポーツ用品店)の店員に相談しよう。
スロージョギングの効果的なやり方を意識して、健康なカラダを手に入れよう
しかし、正しいやり方で行わなければせっかくの効果も半減してしまう。健康なカラダを手に入れるためにも、効果的なフォームや注意点を意識して、自分のペースで挑戦してはいかがだろうか。