断捨離のやり方:使わないモノをもったいないと思うのはなぜ?
なぜ部屋の中にモノが増えてしまうのか
たとえば、人からすすめられた便利グッズや話題になっている商品などは、たいして必要ではないのに突発的な購買意欲で買ってしまう人が多い。このように自分の意思で選択するのではなく、人からの意見でモノを購入したり、日常で使うシーンをよくイメージしないでモノを増やしたりすることは多々あるだろう。
愛着のないモノは暮らしに必要か
なぜなら、脳は視覚から入る情報をすべてインプットするようにできており、過度な視覚情報による脳への刺激は心にストレスを与えるからだ。ふと部屋を見渡してみたときに、愛着のないモノが視界に入らないだろうか。もしたくさんのモノが視界に入るなら、それらが暮らしに必要かどうか今一度考えてみるとよいだろう。
「いつか使う」「また使う」日はいつ来るのか
「シーンをイメージできるモノ」には、たとえばちょっとしたパーティーや冠婚葬祭のための装い、アウトドア用品やスポーツ用品などがある。しかし、それらを次に使う機会は一体いつ訪れるのかを考えてみてほしい。そうして思いを巡らせたときに使う機会が想像できないモノが、長い間部屋を圧迫しているのかもしれない。
断捨離とは自分を見つめ直すこと
「過去」の自分はどうして買ったのか、なぜ「今」持っているのか、「未来」の自分がそれを再び使うことはあるのか。そのようにして自分と、自分を取り巻く道具たちの関係性を時系列で洗い出していけば、自然と自分自身の価値観が浮き彫りになってくるだろう。
日々の暮らしや心の中を見つめ直すことができれば、自身の求める暮らし方を整理できるに違いない。断捨離は、これからの自分自身の「モノ」とのつき合い方を考えるきっかけになるはずだ。
断捨離のやり方:「ミニマル」という観点で本当に必要なモノを選ぶ
「最小限」がもたらす快適で豊かな生活を始めるヒント集
断捨離の手がかりは「自分自身のライフスタイル」
今住んでいるところから引っ越す想像をしてみることが、断捨離の基準を決めるヒントになる。
現在よりも部屋が少ない住まいに引っ越すとしても、必ず持っていきたいものはあるだろうか。
引っ越しのためにやむなく捨ててしまっても、また欲しくなりそうなものは何だろうか。
そのような想像をすることで、自分にとって必要なモノや、大切にしたいモノがわかる。そうして選んだものとはじめる新生活こそが、自分のライフスタイルなのだと実感するに違いない。
「審美眼」と「機能性」をたよりに、手になじむ愛用品を見つける
視界に入ってもすっきりとしていて、飽きのこない模様やかたちのモノを手元に置きたい。自分が愛おしいと感じるデザインでありながら、たしかな品質と機能性の高さを持っているモノであることも重要だ。本当に必要なものならば、長年にわたり生活のお供として愛用したくなる。
本当に使うかどうか。その問いに答えるのは「今の自分」
断捨離を終えて身軽になった自分を想像してみる
また、本当に必要なものには、大切に扱おうという心理がはたらく。限られたモノを大切にして、暮らしの仕方がていねいになれば、今よりずっとミニマルな生き方ができるのではないだろうか。
このように、自分らしい基準で選んだモノとの暮らしを手に入れたら、今後の暮らしをどうしていきたいか見渡す余裕が生まれるかもしれない。
やってはいけない断捨離の仕方
ライフスタイルを考慮せずにモノを捨てる
しかし、ただ「捨てること」だと勘違いをしたまま断捨離をすすめると、自分に必要なものまで捨ててしまい、モノの量がライフスタイルに合わなくなってしまう。たとえば、来客が多いのに食器を自分が使う1セットだけ残して捨ててしまったり、週に1回しか洗濯しないのに洋服を5着に減らしてしまったり。こうした失敗は「やってはいけない断捨離」の典型例といえるだろう。
必要なものを捨ててしまった状態では快適な生活が送れなくなり、いずれ新たにモノを買い直さなければならなくなる。深く考えずに思いつきでモノを捨てるのではなく、自分の暮らしを鑑みて、それぞれの道具の最低限必要な数を把握することからはじめたい。
ライフスタイルに合わせたモノの量の考え方はシンプリストの生き方が参考になる
収納用品を増やすことからはじめる
また、収納用品の購入を、「部屋にモノを1つ増やすこと」だと考えるとどうだろうか。断捨離のために部屋にモノが増えるのでは本末転倒だ。収納用品は断捨離が済んでから、必要な道具をぴったり収められるものを選びたい。
断捨離した部屋ではじめるミニマルライフ
モノを買うときは、1つ増やす前に1つ減らす
また、モノを購入する前には、本当に必要かどうかをよく見極めることが重要になる。まずは、すでに持っているもので代用できる場合はそれを使用することを考えたい。あるいは持っているものを手放して、新しいものを手に入れるという選択肢もあるだろう。「1つ買うなら1つ捨てる」というルールを課すのは、断捨離した部屋を保っていくためにぜひ実践してほしい方法だ。
いつか必要なものは「レンタル」で
今や、毎日使うものや思い出深いモノ以外、使うそのときまで手元に置いておく必要はないのだ。
断捨離のやり方は、必要・不要を「今の自分に問う」ところから
断捨離の正しいやり方は、今の自分には何が大切なのか、ライフスタイルを考慮した必要・不要を見極めることだといえる。
なつかしい品を見て思い出にひたったり、将来使う予定のものを手にとって、未来へと思いを巡らせたりするのは楽しい時間だ。それを十分に踏まえたうえで、今の自分に本当に必要なモノを見極めたい。「現在」を身軽に生きることには、人生を豊かにする可能性が秘められている。
断捨離をすることで生まれる生活の余白で、あなたはどんなことをはじめたいだろうか。
ZOOM横浜桜木町
【間取り】1K〜1DK(22.51㎡〜30.04㎡)