シンプリストの持ち物の基準は「単純さと統一感の徹底」
シンプリストとミニマリストの違いとは?
一方、シンプリストは自身の基準に沿って持ち物を上手に選び、きちんと整頓しながら生活する人のこと。シンプルなライフスタイルを好み、統一感を持たせたモノ選びにこだわる。ミニマリストほど不要なものを排除する必要はないのが大きな違いだ。
「最小限」がもたらす快適で豊かな生活を始めるヒント集
シンプリストの求める「シンプルさ」とは
それでは、シンプリストになるためにはどのような工夫をすればよいだろうか。本記事では特に、普段身に付ける「持ち物」から意識を変えることを提案したい。以下で見ていこう。
シンプルに生きるための持ち物選びの基準は3つ
1つ目は、すっきりと片付けられること。ミニマリストは必要最低限のモノで生活するため、整理整頓が苦手でもよいが、シンプリストは自身で整理整頓できることが重要になる。モノの量がある程度多くとも、部屋をきれいに片付け、シンプルな見た目を保つためだ。
2つ目は、情報量が少ないこと。色や柄が多いと持ち物の情報量が増え、シンプルさを欠いてしまう。逆に、色やデザイン、素材など、それぞれに統一感のあるアイテムを選択すると、持ち物全体の見た目にまとまりが生まれる。どんなに気に入ったアイテムでも、色が1色増えるだけでシンプルという基準から外れてしまうこともあるので注意したい。
3つ目は、判断に迷わないこと。シンプルな生活を目指すなら、実体をともなうモノだけでなく、思考も整理されてクリアな状態を保ちたい。しかし持ち物に統一感がなければ、選ぶ際に思考がワンテンポ遅れて頭の中が煩雑になってしまう。考えやアイデアをさっとまとめて実行するためには、あらかじめ「悩まない」持ち物を選んでおく必要がある。
一人暮らしのシンプリストに最適な持ち物の量とは
収納に対する持ち物の量を見定める
正しい断捨離についての関連記事はこちら
シンプルに管理できる量の持ち物で生活する
適切なモノの量とは、自分が管理できる量のこと。もしも管理に手が回らないものがあったり、手間がかかるだけで使っていないものが出てきたりしたら、それはシンプルといえる量を超えているのかもしれない。
持ち物を増やすなら情報量とのバランスを考慮して
「今日着る服」も「持ち物」も迷わず選べれば思考までシンプルに
そもそも、服の色や形が統一されていればコーディネートに悩む必要はない。それに、悩まず選べる量の服であれば、コンパクトな収納も叶うため一石二鳥だ。服が多すぎるなら、統一感のないモノは思い切って処分することも検討しよう。また、携帯する持ち物は1点で万能なアイテムを選びたい。あれもこれもとバッグに詰め込むよりスマートでシンプルなうえに、使うときにもすぐに取り出せて便利だ。
シンプリストのバッグの中身をよりシンプルにする方法
多機能ケースでバッグに入れる持ち物の量を減らす
シンプリストを目指す人には、外出時に使うものを1つにまとめられる多機能ケースをおすすめしたい。たとえばキーケースには、クレジットカードや交通系ICカードなどが収納可能なカードケース付きの種類がある。キャッシュレス決済がメインの人ならば、財布やコインケース、パスケースを持たずに済むのが魅力だ。
また、スマホサイズでさまざまなアイテムを収納できるミニショルダーバッグも存在する。スマホケースにカード入れや小銭入れが付いているため、ちょっとした外出のお供にさっと持ち出せるのがうれしい。また、貴重品をメインの荷物から分けて携帯できるのもメリットだ。
シンプリストのアイテムについての関連記事はこちら
バッグの中を整頓するアイテムは中身が見えるものを
バッグインバッグには、どこになにをしまったか見えづらいタイプのものがあるのだ。さらに、持ち物の少ないシンプリストにとって、バッグインバッグの収納力の高さやポケットの多さはメリットになり得ないこともある。使わないポケットが多く、バッグの中にたくさんのデッドスペースができている状態はシンプルとはいえない。
バッグの中を整理するなら、持ち物の統一感を損なわず、中身が見えるクリアケースがおすすめだ。マチのないフラットなケースなら、持ち物がケースの中で動かずすっきりと収納できるだろう。
シンプリストの生活を始めるなら、持ち物の選び方にこだわって
持ち物を上手にまとめてシンプルに生活するためには、購入する際の選び方が大切だ。他のアイテムと取り合わせやすく、機能性に富むものであれば統一感を損なわない。また単純な見た目や構造になっていることも、シンプリストの持ち物として選ぶポイントになるだろう。
持ち物を一定量でシンプルにまとめれば、節約や手入れがしやすく、時間やお金にゆとりができる。結果的に豊かな暮らしを手に入れられる点は、ミニマリストと同様といえるだろう。むだを省いてスマートな生活を始めてみたい人は、まずは身に付ける持ち物を「シンプル」という観点で選んでみてはいかがだろうか。