Vol.326

KOTO

01 APR 2022

シンプリストが選ぶ持ち物の基準とは?一人暮らしに最適なアイテムの量を考える

「シンプリスト」という言葉を聞いたことはないだろうか。ZOOM LIFEではこれまで「ミニマリスト」の生活を取り上げてきたが、今回はミニマル(最小限)ではなく「シンプル」を生活の基本とする生き方を紹介したい。 ミニマリストとシンプリストは言葉の響きが似通っており、その違いがわからない人も多いはず。本記事ではミニマリストとシンプリストの違いや、シンプリストの持ち物として適切な量、外出時の持ち物をシンプル・身軽にする方法などを解説する。

シンプリストの持ち物の基準は「単純さと統一感の徹底」

モノは簡素・単純という基準で選ぶだけでなく、統一感も大切にしたい

シンプリストとミニマリストの違いとは?

ZOOM LIFEでは、たびたび「ミニマリスト」の暮らし方を取り上げてきた。ZOOM LIFEが提唱するミニマリストの生き方とは、持ち物を「必要最小限」の「愛用できるこだわりの品」に厳選して暮らすこと。持ち物が少ないからこそ愛着を持てる品を選んで生活する人のことを、ミニマリストと呼んでいる。

一方、シンプリストは自身の基準に沿って持ち物を上手に選び、きちんと整頓しながら生活する人のこと。シンプルなライフスタイルを好み、統一感を持たせたモノ選びにこだわる。ミニマリストほど不要なものを排除する必要はないのが大きな違いだ。
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シンプリストの求める「シンプルさ」とは

では、「シンプル」とは一体なんなのか。weblio辞書によると「単純なさま。また、飾り気やむだなところがなく、簡素なさま」と記載されている。シンプリストとは、まさに「飾り気やむだなところがない生活」を求める人のことだ。

それでは、シンプリストになるためにはどのような工夫をすればよいだろうか。本記事では特に、普段身に付ける「持ち物」から意識を変えることを提案したい。以下で見ていこう。

シンプルに生きるための持ち物選びの基準は3つ

統一感を重視して、すっきりとした整理整頓を
シンプルに生きるための持ち物選びの基準は以下の3つだ。

1つ目は、すっきりと片付けられること。ミニマリストは必要最低限のモノで生活するため、整理整頓が苦手でもよいが、シンプリストは自身で整理整頓できることが重要になる。モノの量がある程度多くとも、部屋をきれいに片付け、シンプルな見た目を保つためだ。

2つ目は、情報量が少ないこと。色や柄が多いと持ち物の情報量が増え、シンプルさを欠いてしまう。逆に、色やデザイン、素材など、それぞれに統一感のあるアイテムを選択すると、持ち物全体の見た目にまとまりが生まれる。どんなに気に入ったアイテムでも、色が1色増えるだけでシンプルという基準から外れてしまうこともあるので注意したい。

3つ目は、判断に迷わないこと。シンプルな生活を目指すなら、実体をともなうモノだけでなく、思考も整理されてクリアな状態を保ちたい。しかし持ち物に統一感がなければ、選ぶ際に思考がワンテンポ遅れて頭の中が煩雑になってしまう。考えやアイデアをさっとまとめて実行するためには、あらかじめ「悩まない」持ち物を選んでおく必要がある。

一人暮らしのシンプリストに最適な持ち物の量とは

収納スペースに合わせたモノの量がシンプリストにとっての適量といえる
シンプリストは、ミニマリストほど持ち物の量にこだわらない。しかし、モノが多すぎるあまり整理整頓ができなければ、シンプルな暮らしの実現は難しいだろう。ここでは一人暮らしの場合を例に挙げて、適切な持ち物の量を考えてみよう。

収納に対する持ち物の量を見定める

部屋を片付けるためには、持ち物を収納スペースに収まる量に調節する必要がある。すっきりと収納できる分の持ち物の量を保っていれば、無理にモノを減らしすぎる必要はないといえるだろう。ただし、一人暮らし向けの物件では備え付けの収納が少ないこともある。その場合はモノを減らすか、収納家具を増やすとよい。後者の場合、他の家具との統一感を考慮して選ぶのがポイントだ。
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シンプルに管理できる量の持ち物で生活する

持ち物は、定期的な掃除や手入れによって見た目と機能性をよい状態に保てる。一人暮らしなら管理者は自分しかいないため、手入れにかかる時間で適量を見極めるのもよいだろう。日々の掃除や洗濯以外はもちろん、アイテムごとの特別な手入れも週ごと・月ごとのルーティンに組み込めば、無理なく管理できるはずだ。

適切なモノの量とは、自分が管理できる量のこと。もしも管理に手が回らないものがあったり、手間がかかるだけで使っていないものが出てきたりしたら、それはシンプルといえる量を超えているのかもしれない。

持ち物を増やすなら情報量とのバランスを考慮して

基本的に、持ち物が増えれば情報量も増えやすく、シンプルさを保ちづらくなる。家族と住んでいると自分以外の持ち物があり、誰のものかが一目でわかるよう色や柄を変えることもあるが、一人暮らしなら持ち物が増えても統一感を出しやすい。たとえばハンカチやタオル、服などを追加する場合、「まったく同じ」「色が同じ」といった選択肢を持つのはどうだろう。

「今日着る服」も「持ち物」も迷わず選べれば思考までシンプルに

色やデザインで統一感を出して、服のコーディネートに迷う時間を少なくしよう
朝の支度をするとき、服のコーディネートや携帯するアイテム選びに迷ったり悩んだりして、時間をむだにしてしまった経験はないだろうか。選ぶことを楽しみたい人なら問題ないが、そうでない場合は考える時間を省略したい。

そもそも、服の色や形が統一されていればコーディネートに悩む必要はない。それに、悩まず選べる量の服であれば、コンパクトな収納も叶うため一石二鳥だ。服が多すぎるなら、統一感のないモノは思い切って処分することも検討しよう。また、携帯する持ち物は1点で万能なアイテムを選びたい。あれもこれもとバッグに詰め込むよりスマートでシンプルなうえに、使うときにもすぐに取り出せて便利だ。

シンプリストのバッグの中身をよりシンプルにする方法

シンプリストを目指すなら、バッグの中身もシンプルにしたい。そのためにはどんなモノを選ぶとよいだろうか。ここでは、具体的なアイテムを紹介する。

多機能ケースでバッグに入れる持ち物の量を減らす

キャッシュレス決済がメインの人には、カードを収納できるタイプのスマホケースがおすすめ
スマートフォンやキーケース、財布、コインケース、パスケースなど、出かけるときや出かけた先で必要になるアイテムは人によってさまざまだ。これらをすべて持ち歩くとカバンの中が乱雑になってしまうため、細かいモノはスマートにまとめたい。

シンプリストを目指す人には、外出時に使うものを1つにまとめられる多機能ケースをおすすめしたい。たとえばキーケースには、クレジットカードや交通系ICカードなどが収納可能なカードケース付きの種類がある。キャッシュレス決済がメインの人ならば、財布やコインケース、パスケースを持たずに済むのが魅力だ。

また、スマホサイズでさまざまなアイテムを収納できるミニショルダーバッグも存在する。スマホケースにカード入れや小銭入れが付いているため、ちょっとした外出のお供にさっと持ち出せるのがうれしい。また、貴重品をメインの荷物から分けて携帯できるのもメリットだ。
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バッグの中を整頓するアイテムは中身が見えるものを

バッグの中を整理整頓できるアイテムの1つとして、バッグインバッグが挙げられる。しかし、シンプルな収納という観点で考えると、バッグインバッグは使わないほうがよい場合があるので覚えておこう。

バッグインバッグには、どこになにをしまったか見えづらいタイプのものがあるのだ。さらに、持ち物の少ないシンプリストにとって、バッグインバッグの収納力の高さやポケットの多さはメリットになり得ないこともある。使わないポケットが多く、バッグの中にたくさんのデッドスペースができている状態はシンプルとはいえない。

バッグの中を整理するなら、持ち物の統一感を損なわず、中身が見えるクリアケースがおすすめだ。マチのないフラットなケースなら、持ち物がケースの中で動かずすっきりと収納できるだろう。

シンプリストの生活を始めるなら、持ち物の選び方にこだわって

「シンプル」を追求することで、目指しているのは「豊かさ」なのかもしれない
持ち物の統一感や単純さにこだわって生活するシンプリスト。ミニマリストの「最小限」という観点とは違った持ち物の選び方をするため、人によってはモノの量が多くなることもある。

持ち物を上手にまとめてシンプルに生活するためには、購入する際の選び方が大切だ。他のアイテムと取り合わせやすく、機能性に富むものであれば統一感を損なわない。また単純な見た目や構造になっていることも、シンプリストの持ち物として選ぶポイントになるだろう。

持ち物を一定量でシンプルにまとめれば、節約や手入れがしやすく、時間やお金にゆとりができる。結果的に豊かな暮らしを手に入れられる点は、ミニマリストと同様といえるだろう。むだを省いてスマートな生活を始めてみたい人は、まずは身に付ける持ち物を「シンプル」という観点で選んでみてはいかがだろうか。