重たい物を運ぶときにあると便利な台車。業務用のイメージもあり、野暮ったい印象の強い道具だ。しかし、towerの台車はインテリアに親しみやすいミニマルデザインで、置いているだけでもサマになる。そのため多様な空間・用途で役立ち、賃貸住宅暮らしの人にとっても使い続けやすくて移ろう暮らしに寄り添ってくれる。そんなtowerの台車のある暮らしについて紹介していこう。
現代の移ろう暮らしには、寄り添い・楽しませてくれる道具を
都会に暮らす人々の中には賃貸住宅に居住し、数年単位で転居する人も少なくないだろう。そのようなライフスタイルでは、転居のたびに家具や生活道具の買い替えが必要になって、大変だと感じることもあるかもしれない。
そんなとき、多様な空間にも自然と溶け込み、使い方を限定しないようなモノを持っていればきっと重宝するはずだ。部屋が変わっても違和感なく使えると、その先また生活拠点が変わることがあっても、ずっと持ち主とともに移動することができる。
今回ご紹介する「山崎実業」の生活雑貨シリーズ「tower」の台車は、そんな移ろう暮らしにもおすすめのプロダクトだ。極限までに装飾を省いたミニマルデザインは、モノを載せて動かすという台車のシンプルな機能を多用途に広げてくれる。
使う場所や用途を限定しないデザインのため、転居によって間取りや内装ががらりと変わっても新たな使い道を見出すことが可能。そのため、引っ越しが多い賃貸住宅暮らしの人にとっても取り入れやすい道具だ。
また、モノを載せて移動させる台車の機能そのものが、移ろう暮らしと調和するといえるのではないだろうか。このtowerの台車があることで、変化する暮らしをより一層楽しめるようになるはずだ。
そのままの佇まいでも空間に溶け込むtowerの台車
towerの台車は生活感を感じさせないシンプルでスタイリッシュなデザインが大きな魅力。フラットな面と細身の持ち手で構成されていて無駄な装飾・形状が一切なく、極限までにミニマルに仕上げられている。樹脂製でとても軽量だがマットな質感に仕上がっているためチープさも感じられない。
そして手に持って軽々と持ち運べるので、あらゆる場所やシーンで使いまわせる気軽さも魅力だ。そんな軽やかな印象のあるtowerの台車だが、耐荷重は100kgもあるので安心感が大きいところも頼りにできる部分である。
台車といえば重たい物を載せて運ぶための道具であり、従来のアイテムだと業務用を連想させる野暮ったい見た目のものが少なくない。しかし、このtowerの台車はキャスターを隠す構造になっているため、生活感が出るのを抑えてくれて使わないときも空間に溶け込みやすい。そのため、モノを載せる道具としての機能のほかにも、インテリアアイテムとして使うことができる。
この優れたデザインはそのまま壁に立てかけるだけでも、その佇まいの美しさを楽しませてくれる。シンプルさを極めた見た目は床や壁の色・間取り・使い方を選ばないため、たとえ新しい部屋に移ってもその空間にうまく親しみ、また新しい見せ方で楽しませてくれるはずだ。永住や定着といった価値観にとらわれず、しなやかに暮らす人にとってはきっと長く愛用できる道具の1つになるだろう。
モノを置いていいと思わせる機能
扇風機や加湿器といった小型の季節家電は、部屋の中で過ごす場所にあわせて動かすことも少なくない。また、季節ごとに使う家電を使い分けたり、入れ替えたりする場合もあり、いまいち定位置が決まらず置き場所に困りがちだ。ほかにも、窓際に置いて光を当てたい大型の観葉植物や、大きめのゴミ箱なども置き場に迷いやすい。
こんなとき、towerの台車を使うと置き場所が定まりにくいモノでもその場所に置いていいと思わせてくれる。つまり住所が定まらないさまざまなモノたちの定位置を生み出すことができるのだ。
台車に載せると移動が簡単にできるようになるため、ダイニングテーブルやソファなど、室内のどこで過ごすかにあわせて扇風機や加湿器のような小型家電の置き場所を設けることができる。また、生活感が出やすいゴミ箱も、スタイリッシュな台車に載せることで空間に溶け込みやすくなる。掃除機がけのときには簡単に動かせ、家事がはかどるメリットも。
観葉植物なら窓から差し込む日差しの位置にあわせて移動させることも簡単だ。このように、towerの台車はミニマルなデザインと移動できる機能が両立されているからこそ、モノの置き場所を決めるのにとても役立つといえるだろう。
そして、台車としてキャスター部分が存在することで、床とのわずかなすき間が生まれるのもモノを置いていいと思わせてくれる理由に感じる。モノを床に直置きするのではなく、台車に載せて床との間に空間を作ることによって、なんだか余白のある洗練された印象になるからだ。
そのため、収納ボックスやカゴの置き場所に困ったときも、台車の上に乗せることで直置きによるごちゃつきを抑えられ、インテリアの一部として見せられるのが魅力だ。
観葉植物を動かして上手に育てつつ、気軽に室内の景色を変える
tower台車の“移動できる”機能は、モノを載せて動かすことによって部屋の景色を簡単に変えることにも役立つ。中でも特におすすめの使い方が、大型観葉植物の移動だ。観葉植物を上手に管理するためには、光の当たり方や室内の気温、風当たりなどに注意して置き場所を適宜変えることが大切。
例えば、普段は窓際で光がよく当たるように管理していても、夏は強い直射日光によって葉焼けを起こす恐れがある。また、冬の夜間に窓際に観葉植物を置くと、外気温が下がる影響で観葉植物にとって室温が低くなりすぎる場合も。そして、エアコンの風が当たる場所も葉の乾燥に繋がって、観葉植物が弱まりやすくなる。
そのため、観葉植物を元気に育てるには、季節や時間帯にあわせて室内の中を移動させることが大切だ。towerの台車に載せているとこのようなシーンにおいて、スムーズに移動ができて便利。土がたくさん入った重量のある大型観葉植物でも、軽い力で動かすことが可能だ。
そして、植物を自在に移動させることで、簡単に室内の景色をアレンジできるのも大きな魅力だ。観葉植物の置き場所が違うだけでいつもと異なる視界になるため、慣れ親しんだ部屋もなんだか新しく見えてくる。
大型観葉植物だけでなく、小さめの鉢をいくつか載せてみるのもおすすめだ。その日の気分にあわせて違う鉢を並べると、毎日の風景を変えることができる。時間帯・天気・季節にあわせて観葉植物を部屋のあちこちへ移動させ、新しい景色を見つけられるのもこの台車ならではの使い方といえるだろう。
移り変わる生活をtowerの台車とともに楽しめるように
towerの台車はデザインと機能を両立させた現代のライフスタイルにマッチする道具。移ろう暮らしにも柔軟に溶け込み、部屋やシーンを限定せず使い続けることができる。そのため、転居の多い賃貸住宅暮らしの人にとっても取り入れやすいプロダクトといえるだろう。
また、使わずに立てかけるだけでも美しい佇まいを楽しませてくれる点も大きな魅力だ。大きな観葉植物を気軽に動かし、室内の景色を簡単にアレンジできるのも楽しい。
永住や定着といった価値観が変化する現代において、このような特徴はきっと暮らしに調和してくれるだろう。暮らしをより楽しく、よりしなやかにしてくれるtowerの台車をぜひ使ってみてほしい。
山崎実業|tower
CURATION BY
インテリア・ライフスタイル専門ライター。「普段の生活がほんの少しラクになる・テンションがあがる」ような暮らし方を提案。北欧デザインと猫が好き。