心地良い住まいにするために香りは大切なキーポイント。だが多くの場合、たとえデザイン性に優れたものであっても、ルームフレグランスやディフューザーは部屋の片隅に置かれているのではないだろうか。そんな中、香りのプロダクトで住まいのセンターピースとなるのが、Stadler Form のアロマディフューザー【Nora ノラ】だ。香りとともに炎に似せた灯りを放ち、幻想的な世界を作り出す。自室で過ごすひと時は、Nora とともに香りと魅惑的な炎にしばし酔いしれてみたい。
住まいの空間を華やかに演出するアロマディフューザー
香りのプロダクトにこだわりたいと思う人は数多く、ご多分に漏れず私もその一人だ。外出先で知らず知らずに溜まってしまった疲れを癒すには、自身の住まいを好みの香りで満たし、その中でのんびりリラックスすることが何よりだと感じている。
これまでも多くのルームフレグランスやアロマディフューザーに心惹かれ、それらのデザインや香りの魅力に浸ってきた。どれも暮らしに潤いと喜びを満たしてくれる香りのプロダクトで、お気に入りのものばかりだ。
これまでご紹介したものはそれぞれが記憶に残る美しいデザインで、今もドレッサーやキャビネットの上などに置いてあり、周囲を美しく彩り、芳香を放ってくれる。そう、ルームフレグランスを置く場所は室内の一角、デスクの上やベッドサイドテーブル等、部屋の中心というよりも片隅に置いて愛でるものだった。
この度巡り合ったのは、ディフューザーとして住まいの中で主役級の存在感を放つもの。Stadler FormのNoraは、芳香に身をゆだね、デザインを楽しみ、灯りとミストが作り出す幻想的な炎のヴィジョンを眺められるプロダクトだ。
スイス発、空気を美しくするデザインを生み出すStadler Form
Stadler Formは1998年、スイスのツークにてマーティン・スタッドラーによって設立された。加湿器を探していた彼は、デザイン性と機能性において満足できるものを見つけることが出来ず、自ら製作に取り掛かる。マッティ・ウォーカーがデザインした加湿器『フレッド』は1999年に発売され、スイス及び西ヨーロッパで人気を博すこととなった。
2008年に製作された加湿器『オスカー』はモダンでエレガントなデザイン、低消費電力と静寂さ、操作のシンプルさを兼ね備えており、新たな成功へと繋がっていく。更に2013年には世界最大級のデザイン賞であるレッドドットデザイン賞を3点のプロダクトでそれぞれ受賞している。
Stadler Formはその後も室内の空気をコントロールし、快適な住み心地を提供するエア・プロダクトを発表し続けている。すべてのプロダクトはスイス人のデザイナーによって手がけられ、世界50か国以上でその製品は高い評価を得ている。
今回ご紹介するNoraはアロマディフューザー。住まいの空気を好みの香りで包み込んでくれるディフューザーの役割の他、立ち昇るミストに内部から琥珀色の光りが当たり、炎のようなヴィジョンを描き出すのが特徴だ。
ディフューザーとして香りを放つだけでなく、室内で視線を奪わずにはいられない情景を作ってくれる新たな香りのプロダクト、Nora。揺らぐ炎のかたちをしたミストの灯りを眺め、自宅で過ごす時が一番リラックスできることを体感してみよう。
香りと炎を演出する Nora を暮らしとともに
それではアロマディフューザー Nora の使用方法をご紹介しよう。Noraにはウォータータンクである本体下部、フタとなる本体上部、USBケーブルとその差込口を保護するコネクターカバーが付属している。
使用前に付属のUSBケーブルでモバイルバッテリーもしくはACアダプターを使用し充電しておこう。充電には電源によって異なるものの、約5時間を要する。デバイスが完全に充電されるとLEDが消灯するので、USBケーブルを外しておこう。なお、バッテリーモードで最大約7時間使用することが可能だ。
続いてウォータータンクのMAXマークのあるところまで水を注ぎ、好みのアロマオイルを1~2滴、直接水に垂らす。超音波振動版があるので、水とオイルをかき混ぜる必要はない。本体上部のフタをし、電源をONにして使用開始となる。
灯りはLED調光ボタンを押すと明るさを調節できる。寝室で使用する際など、灯りのトーンを少し落として使用したい場合はボタンを1回押して『減光モード』にしておこう。
水を追加したい場合は電源をオフにして、USBケーブルを使用している場合はプラグを抜いてから、フタを取り外し水を再びMAXマークまで入れる。香りを変えたい場合には、タンク内の水を布で吸い取りよく拭き取っておくこと。また、USBケーブルの差込口に水が入ると故障の原因となるため、使用の際はコネクターカバーを利用しておこう。
電源ボタンをオンにすると水とオイルを超音波による振動でミスト状にし、室内に好みの香りを拡散してくれる。このディフューザーが存在感を放つのは何と言っても夕暮れから夜にかけて。室内の灯りを消し、ディフューザーをテーブルの上に載せて、香りとともに炎の揺らぎを楽しみたい。
Nora と一緒にアウトドアのひと時を
また、アロマディフューザー Nora は充電を終えればポータブルなのでどこへでも持ち運びができることも特徴だ。室内でテーブルの上に載せてワインとともに炎の灯りを眺めて夜のひと時を過ごすのも良し、また屋外でも楽しむのもおすすめだ。
暖かくなって来たこの季節、キャンプやBBQなど、屋外でのイベントも増えるシーズン。Nora とともに、香りと一緒に炎の演出効果を楽しんでみてはどうだろう。
屋外で使用する場合、オイルによっては虫除け効果も期待出来るのも嬉しい。ユーカリやペパーミント、シトロネラやレモングラス、ゼラニウムは忌避作用があるオイルとして知られている。これらの中で好みのオイルを見つけ、天然の虫除けとしてアウトドアで活用してみたい。
心を溶かす芳香と幻想を、暮らしのセンターピースに
焚火やキャンドルの炎を見つめていると、時が経つのを忘れてしまうと感じる人は多く、おそらく炎に惹かれるのは古来より人間が持つ本能なのかもしれない。だが住まいによっては火を使用するプロダクトを室内に持ち込むことが禁じられている場合もあり、また火を取り扱うことに躊躇う人もいるはずだ。
アロマディフューザー Nora が生み出すのは、ミストと灯り、そしてオイルが醸し出す香りと炎のイリュージョン。心地良く疲れを癒す香りの中で、Nora を住まいの中心に置いて、その幻想的な炎の揺らぎに身をゆだねてみよう。
仕事のことや人間関係など自身を取り巻くすべての事柄からしばし離れて、たった一人、自分だけの世界の中に浸りたい。香りと炎という捉え難く、やがて消え去るものに身を任せて。
Stadler Form Nora
CURATION BY
31年間暮らした英国から日本へ。海と山と川に囲まれた、小さな村での暮らしが始まりました。