住まいの必需品として、あるいは室内の装飾品として、部屋のあちらこちらで輝くのは照明器具。明かりは住まいで暮らし始める初日から必要なものであり、なくてはならない存在のため、多くの人々は既に充分な照明を備えているだろう。だが様々な照明器具に囲まれながらも、ふと手元を照らしてくれる灯りが必要になることはないだろうか。大きな灯りである必要性はない、でも照らしたい場所を明るくしてくれる照明が欲しい…Gingkoのオクタゴン・ワン デスクライトはそんな欲求に応えてくれるに違いない。
その時々で欲しくなる、様々な明かりの種類
照明器具は生活必需品だけあって、その種類は数多い。天井に取り付けるシーリングランプ、コードやチェーンで吊り下げるペンダントライトを始めとして、照明用のダクトレールを設置し、スポットライトやペンダントライトを複数取り付けたり、小型の照明を天井に埋め込むダウンライトなど、主照明だけでも多くの種類から選ぶことが出来る。
ある一定のエリアを照らすために、床に置くフロアスタンド、机に置くテーブルライト、壁に設置するブラケットライトなどはインテリアの役目も担う照明器具。雰囲気づくりにも役立つので、自身の個性を反映させて選んでいる方も多いだろう。だが実用性とデザイン性に富んだ照明器具は既に必要な分だけ設置してあるはずなのに、それでも新たな明かりが必要と感じることはないだろうか。
例えば深夜、眠りから目覚めて水を飲みたくなった時やトイレへ行きたくなった時。煌々とした灯りを点けると覚醒してしまうし、その後寝付かれなくなるのも困る。必要なのはほんの僅かな、小さな明かり。あるいは作業をしているデスクで、手元が暗いと感じる時、または就寝前の読書の時間。あと僅かで良いのだが、少し明かりを足したいと思う。
更に地震や停電などの緊急時。パニックに陥りやすいため、非常用の灯りはどこだったかすら思い出せないこともあるだろう。緊急用にと懐中電灯をベッドサイドに置くことも出来るが、どこか武骨な印象だ。
常日頃から必要な明かりという訳でもないので、先延ばしにしていると小さなストレスが溜まっていく。咄嗟の場合に使えるものをと思っても、実用性のみを重視して選ぶことに躊躇してしまう…そんな思いを抱いていた時に出会ったのが、Gingko(ギンコー)のオクタゴン・ワン デスクライトだった。
スタイリッシュに、サステナブルに。英国発Gingkoが生み出すデザイン
2011年、イギリスでナタリー&ポール・サン夫妻が設立したGingkoデザイン。世界で最も古い樹木のひとつであるイチョウの木からイメージし、「銀杏」と表したブランド名は、長寿、美しさ、実用性を反映する製品を造りたいという彼らの願いが込められている。
シンプルでエレガント、持続可能でありながらユニーク、機能的でありながら長持ちするものを優れたデザインと信じるブランド、Gingko。丁度良い明るさで、的確な場所に光源を当ててくれるライトはないだろうかと我儘な悩みを抱いていたところ、明かりをクリエイトできるユニークな照明器具、アコーディオンランプを生み出したGingkoを思い出した。
展開している数多くの個性豊かな製品の中から見つけ出したのが、オクタゴン・ワン。その名の通り、多角的な明かりを提供してくれるプロダクトだ。
機能美と実用性を兼ね備えて
Gingko が造り出したオクタゴン・ワン デスクライトは、「オクタゴン」という名が示す通り、ベースとなる部分が八角形となっている。このベースを左右斜めの二方向と中央にと、3通りに灯りの角度を調節できる。ベースはずっしりと重みがあり、すぐには倒れない仕組みとなっている。
オクタゴン・ワンにはほのかな灯りから、これひとつでテーブルライトとしての役目を担う明るさまで、4段階の輝度の選択肢がある。タッチコントロールで軽く触れるだけで明かりを調整でき、充電式バッテリーを内蔵しワイヤレスのため好きな場所へ持ち運びが可能であるのも特徴だ。
すっきりと無駄のないスタイリッシュなデザインで、オクタゴン・ワンは英国の最も優れた新製品、才能、そしてインスピレーションを表彰する「ギフト オブ ザ イヤー アワード」を2018年に受賞している。これはホーム部門、ギフト部門においてジャッジズ チョイス アワードの唯一の受賞でもあった。
更に2019年にはアメリカで米国家庭用品協会によるグローバル イノベーション賞を受賞、2020年には英国のファニチャー アワードを受賞している。このデスクランプを使用してみれば、数々の賞を得たその実力を実感できるはずだ。
オクタゴン・ワンの使い方
では早速オクタゴン・ワンを使ってみよう。まずは付属されているUSB充電ケーブルで充電を。3〜4時間の充電時間で点灯時間は最大の光量で7時間〜、最弱の光量で48時間ほど持続してくれる。
ベースの角度と輝度の調節で幾通りの灯りを作ることができるオクタゴン・ワン。その時のニーズに合わせて欲しい灯りを選んでみよう。もちろん、真っ直ぐなアングルでメインのライトとしても使用が可能だ。そっと手先が触れるだけで点灯できるタッチコントロールは、深夜に目覚めて半覚醒の時も、そして災害時にも役に立つ。
持ち運び自在のワイヤレスだから、他の照明器具のようにコンセントの位置を確認する必要もない。デスクだけでなくベッドサイドや食卓など、あらゆるエリアで活躍してくれるだろう。
オクタゴン・ワンは今回選んだウォルナットカラーをはじめ、ブラック、ホワイト、メープルなど全8色が展開中だ。住まいのインテリアにしっくり馴染むカラーがきっと見つかるに違いない。
いつでも、どこでも、必要な時に好きな場所で
もう少し、手元を照らす明かりが欲しい。それは不満というよりは、もどかしさに近い感情だ。部屋全体を照らす主照明や、デスク周辺を明るくしてくれるライトは既にあるのだし、まったく光が届かないわけではない。だがそのささやかな、しかし確固とした欲求は、いつしか小さなストレスとなっていた。
オクタゴン・ワンは無駄をそぎ落としたシンプルなデザインと構造でありながら、欲しい明かりをきめ細かい輝度とアングルで、確実に届けてくれる。必要な時に欲する明かりが、いつでもどこでも手に入る。このデスクライトを使用し始めてから、日が暮れてからのデスクワークや就寝前の読書の時に感じていた、あの歯がゆさがなくなった。
さあ、本日の家での作業はもう終了。自分だけの時間となったらメインの照明の明かりは消して、オンからオフへと気持ちを切り替えようか。オクタゴン・ワンの明かりは必要な時だけでなく、少し心を落ち着けて自分を取り戻す時間にも向いている。今の自分に丁度良い明るさを選び、好きなアングルにベースを倒す。リラックスするひと時を、この灯りとともに過ごしてみよう。
Gingko Octagon One Desk Light
CURATION BY
1992年渡英、2011年よりスコットランドで田舎暮らし中。小さな「好き」に囲まれた生活を求めていたら、夏が短く冬が長い、寒い国にたどり着きました。