Vol.311

MONO

08 FEB 2022

フレキシブルなくつろぎ空間を。Yogiboのある暮らし

「快適すぎて動けなくなる」と人気のソファー、「Yogibo」。多くの人に選ばれる理由は、その座り心地の良さだけではない。耐久性が高く、長く使うことができ、カバーも洗えるので清潔。さらに座ったり寝転がったり、多用途に使うこともできる。軽量で持ち運びしやすいので、移動も楽々だ。実際にYogiboを使って数ヶ月。なによりも選んでよかったと感じたのは、部屋がフレキシブルになったことである。Yogiboによってもたらされた暮らしの柔軟性と、その魅力を紹介していこう。

きっかけは、野外フェスティバルの体験だった

リビングで映画を見るとき、くつろげるアイテムを探していた
引っ越して数ヶ月。ソファがまだない我が家では、座るときはスツールや椅子を使う。しかし映画を見たいときは椅子やスツールに座りながらではくつろげない。心からソファが欲しい状況だった。それでも、なかなか購入に踏み出せなかった理由は、ソファが空間の大部分を占めて窮屈になった部屋を想像して、うんざりした気分になってしまうからだ。

ソファに座る時のようにくつろげて、空間を圧迫しないアイテムはないかと探していたのだが、とある野外フェスへいった時、Yogiboに出会った。設置されている1人用のYogiboに、子どもも大人も自由な体勢で座っている。ずいぶんとリラックスしているように見えた。筆者も思わず座りたくなり、空いているひとつに座ってみた。すると、ビーズが体をやさしく包み込んでくれるではないか。「快適すぎて動けなくなる」というキャッチコピーの通り、立ち上がりたくなくなる。夢見心地で快適にライブを観ることができた。

虜になる人が続出。Yogiboのソファとは

Yogiboロゴマーク。家に帰ってからも、Yogiboの余韻は消えず、その後何度か店舗へ足を運んだ
Yogiboとはどのようなブランドなのか。調べてみると、その始まりは家族の悩みを解決するためだったという。

Yogiboをつくったのは、アメリカのニューハンプシャー州で働く、イスラエル生まれのエイアル・レヴィ。彼の妻はうつ伏せ寝が好きだったそうだが、妊娠してお腹が大きくなるとなかなか楽に眠れなくなったという。そこで彼女が快適に眠れるようにと、伸縮性のある生地を活用し、大きなビーズソファを試作したそうだ。圧迫感がなく、全身にフィットするそのソファは話題を呼び、商品化するようになった。そして2008年からは、リーマンショックをものともせず店舗を続々とオープンさせていったそうだ。

ブランドを立ち上げた当初は、地元のフェスティバルにも意欲的に出店していたという。筆者が野外フェスでYogiboに出会ったのも、こういったルーツがあったからなのだろう。筆者と同じく、体験した人の多くがYogiboの魅力を実感し、後日店舗に足を運んだという。

その後日本にも展開し、続いてカナダ、韓国、台湾、タイ、オランダと、世界へ進出。数年で急速に拡大し、現在ではアメリカ国外に100店舗以上を展開している。

日本の住居は天井が低めだが、これは元々、畳の上に座って寝食をする「床座生活」が主流だったからである。そのような日本特有の住環境もまた、Yogiboが日本で受け入れられ、高い人気を得られた理由だと言えるだろう。

さわると、ふわふわというより、むっちりとした触感

軽量なので1人でも持ち運べる上に、カバーの付け替えもしやすい
Yogiboは月に1回以上、定期的にカバーを洗濯することを推奨している。これにより、清潔を保つだけでなく、ビーズクッションに起こりやすい“へたり”からも復活でき、座り心地やボリューム感を持続させられるのだという。また、ビーズ自体が潰れて体積が減った場合はビーズを追加することもでき、長く使うためのサポートもしっかりしている。

最初は苦戦するが、慣れてくると簡単につけ外しできるようになる
引っ越しが多い筆者としては、家具の運搬性も重視したいポイントだ。Yogiboならば軽いので、力がなくても運搬が楽になる。それだけでなく、グランピングなどアウトドアを楽しみたいときに、車に積んで持ち運びもできそうだ。案外幅広い使い方ができそうだと考え、小さいものをいくつか手に入れることにした。

組み合わせ次第で様々なシーンにフィット

左・右Yogibo Mini (17,380円 税込)、中央Yogibo Support (15,290円 税込)
購入したのは、Yogibo Miniふたつと、Yogibo Supportひとつ。Yogiboはさまざまな大きさ、形で10種類のソファを展開しているが、Yogibo Miniはスタンダードな四角いタイプの中で一番小さいものだ。

Yogiboの店舗スタッフから「部屋を圧迫したくないけれど、時々寝そべって使いたい方は、MidiやShort(どちらも高さ135cmのもの)がおすすめですが、お客様ならMini(高さ95cmのもの)でも良さそうです」とアドバイスをもらい、小柄な筆者は一番扱いやすそうなMiniを選んだというわけだ。来客があった場合を考えて、Miniは2つ手に入れた。また、Supportは、試してみてその安定感とホールド感に感動して購入を決めた。

実際にYogiboを部屋で使い始めてみると、その「座り心地の良さ」に加え、意外にもシーンに合わせた多様な使い方ができることがわかった。

縦向きになるように床に置き、手前の角に腰を下ろせば、ビーズが後側に流れ込み背もたれに。坐骨が立ち上がり、ワーク用の椅子として使える

横向きに置いてそのまま腰を下ろせば、もたれかかることができ、リラックスモードに。映画を見るときも快適

ソファを2つあわせて横ならびにおけば、ごろりと横になることができる。寝落ちしてしまうほどリラックスできるため、簡易ベッドとして使うのもいいだろう

MiniとSupportを組み合わせて使ってみる

背もたれと肘掛けになり、上半身をしっかりホールドしてくれる。読書に集中したい時にぴったり

Supportは、U字のアール部分を膝側に持っていくと、ラップトップテーブルとしても使うことができる。また、床に置いて足置きにするのもいいだろう

Supportはベッドルームでの使い勝手もいい。寝る前や、起床後も、背もたれとして使うことで、まったりした時間を過ごすことができる
このように、シンプルでありながら、1日を通して非常に多様な使い方ができるYogiboのソファ。自由でフレキシブルな暮らしは、意外にも簡単に手に入れることができた。

部屋のメンテナンスが楽になる

掃除したいときも、楽に移動できる
Yogiboを脚付きのソファの代わりに取り入れてから、暮らしのあり方も大きく変わった。その中で最も嬉しかったのが、毎日の掃除がかなり簡単になったことだ。

脚付きのソファを使っていた頃の掃除は、掃除機やフローリングワイパーのヘッドが届きづらく、移動するにも重いのでとても大変だった。しかしYogiboであれば、掃除機をかけたいときは、ベッドの上やクローゼットなど、別の場所に移動できるので、毎日の掃除が非常に手軽になるのだ。

掃除の障害にならないので、ロボット掃除機をかけるときも、手をかけずに部屋の隅々まできれいにすることができる
今ではYogiboを移動し、ロボット掃除機のスイッチを押すだけで毎日の床掃除が完了する。空間をよりクリアにしやすくなった点も、Yogiboを取り入れたメリットだといえるだろう。

空間にさまざまな意味を与えることで、可能性は広がる

気分に合わせて好きな場所に座れば、毎日新鮮な気分を味わえる
Yogiboを手に入れたことで、10平米程度しかないリビングスペースが、これまで以上に広く、多様に使えるようになった。

ある時はワークスペースとして仕事に使い、ある時は来客用の部屋に。部屋をすっからかんにしてクリエイティブな作業に使う時もある。さらに、休憩時間はくつろぎの空間、休みの日には映画を観るシアタールーム…といったように、空間にあらゆる意味を持たせ、様々なシーンで使うことができるのだ。

もちろん、2人暮らしの方や体が大きい方は、Yogiboを代表するモデルYogibo Max(高さ170cmの最も大きいサイズ)を手に入れるのもいいだろう。求めるライフスタイルに合わせて最適なものを選ぼう。家で過ごす時間がよりクリエイティブになることを実感するはずだ。

Yogibo

Yogibo Mini(ヨギボー ミニ)
外形寸法:65(幅) x 95(高さ) x 55(奥行) cm
質量:約4.4kg
17,380円 (税込)

Yogibo Support(ヨギボーサポート)
外形寸法:70(幅) x 90(高さ) x 30(奥行) cm
質量:約2.5kg
15,290円 (税込)

https://yogibo.jp/