Vol.117

MONO

31 MAR 2020

お茶の色の美しさに気づく。KINTO「UNITEA」のティーウェア

リモートワークが推奨される昨今。自宅で仕事をするとなれば、もちろん家の中で過ごす時間も増える。仕事の合間にちょっと一服したい時も、カフェに立ち寄る代わりに、自分で好きなお茶を淹れて、「心洗われるティータイム」を演出したいところだ。そこで取り入れたのが、KINTO(キントー)の「UNITEA(ユニティ)」というティーウェアアイテムである。

心満たされる豊かな日常を。KINTOのティーウェアシリーズ「UNITEA」

KINTO 「UNITEA ワンタッチティーポット」。2、3年使った今も美しさを保っている
ここ数年で働き方が見直され、リモートワークを取り入れる企業も増えてきた。数年前にフリーランスとなった筆者の場合は、場所を問わず働けるようになったものの、状況によっては自宅でも仕事をしている。自宅で過ごす時間が増えると、休憩時間をどのように過ごそうかと考えるようになる。

慣れ親しんだ風景に、ほんの少しの変化と彩りを与えたい。

そこで注目したのが、ドリンクウェアやキッチンウェアなどを中心に、心満たされる暮らしのアイテムを提案している、KINTOだった。最初に取り入れたのは、コレクションのひとつである、「UNITEA」シリーズの「ワンタッチティーポット」。透明感のある柔らかな形のポットは、葉先から今にも落ちそうな朝露を彷彿とさせる。同時にフラットなステンレスの蓋が、ゆったりとした形を引き締めるアクセントになっている。

ポットにつける蓋は、茶こしの機能も併せ持っている
実際に使っていると、機能的にも優れていることがわかる。お茶をカップに注ぐ時は、蓋についている茶こしの網がしっかりと茶葉をキャッチしてくれるので、お茶と一緒に茶葉が出てくることも少ない。なかなか使い勝手がいいのだ。汚れも取りやすく丈夫なので、手入れの手間もかからない。数年間愛用していてもあまり使用感が出てこないところも気に入っているポイントだ。

これだけ長く使えるのなら他のティーウェアも揃えて、さらにティータイムを充実させたい。そこで「UNITEA」シリーズの「カップ&ソーサー」を新たに手に入れた。

意外と馴染む、ガラス×ステンレスという組み合わせ

「UNITEA」シリーズの「カップ&ソーサー」は、カップはティーポットと同じく透明の耐熱ガラスでできていて、下の方がゆったりと膨らんだデザインだ。

持ち手部分に人差し指1本を入れて持つだけでも、しっかり持てて、安定感がある。もちろん、もう片方の手を添えて持っても、やさしく手に馴染んで、心地よく使うことができる。
それに対してソーサーはステンレス。ステンレスという素材は、鉄をベースにクロムやニッケルなどを加えた合金で、錆びにくい金属として有名だ。「UNITEA」シリーズで使用しているステンレスは、18-8ステンレスという、洋食器を中心に幅広く使用されているもの。鉄に18%以上のクロムと8%以上のニッケルを添加しているため、耐食性や耐久性も高い。これならば長く使えるはずだ。

KINTO 「UNITEA カップ&ソーサー」
ガラス×ステンレスという組み合わせは、パスタなど乾物の容器に用いられているのはよく見かけるものの、ティーウェアとしてはあまり見かけない。おそらく、インダストリアルな印象が強くなりすぎるからだろう。

しかし「UNITEA」の「カップ&ソーサー」の場合、ソーサーの角を大きく丸く切り取った形にすることで、金属特有のソリッドな印象をいくぶんか和らげ、ゆったりとした形のカップとのバランスを取ることができている。研磨もツヤを出しすぎず、程よい光沢感に磨き上げているため、光の反射具合も優しい。これにより、すっきりと洗練した印象を与えている。

木のテーブルにも合う
実際に様々なテーブルに置いてみても、ガラス×ステンレスという組み合わせは意外にも馴染みやすいようだ。どんな空間にもさりげなく溶け込んで、テーブルの上の景色を心地よいものにしてくれた。

ティータイムをお茶の色で演出する

「UNITEA」シリーズの「ワンタッチティーポット」と「カップ&ソーサー」に惚れ込んだ理由は、機能美や造形美だけではない。

お茶の色と、茶葉のシルエットのコントラストも美しい
通常の透明な耐熱ガラスのティーポットは、茶こしがポットの中央にくる構造のものが多いが、「ワンタッチティーポット」の場合は、茶こしが蓋と一体化しているため目立ちにくい構造だ。そのためお湯を入れた時に、ポットの中の茶葉が熱対流によって自由に舞い踊る。

大きめの茶葉を使うと、茶葉がゆっくり開いていく様子を見ることができる
茶葉の動きは種類によって異なり、優雅に動くものもあれば、激しく動くものもある。記憶にとどめておきたくなるような、美しい演出をしてくれるのだ。

抽出したお茶をカップに注ぐと、ガラス自体の透明度が高いのだろう、お茶の色が光に透けて鮮やかに感じられる。さらにソーサーにカップを置くと、ステンレスに反射する光が、そのお茶の色をさらに引き立ててくれるのだ。

ティータイムが洗練された時間になる
紅茶を淹れても、日本茶を淹れても、ジャスミン茶や中国茶を淹れても。「このお茶の茶葉はこんな形をしていたのか」「お湯の中でこんな風に動くのか」「このお茶はこんな色をしていたのか」と、お茶を淹れるたびに新鮮な驚きを与えてくれる。

日々の暮らしの間に、ちょっとした気づきがあることで、その日全体が充実したものになるかもしれない。「UNITEA」のティーウェアで、お茶の鮮やかさを感じながら、贅沢なひとときを味わってみてはいかがだろうか。

KINTO

「UNITEA カップ&ソーサー」
Size / 230ml
Material / カップ:耐熱ガラス ソーサー:18-8 ステンレス
¥ 2,000(+tax)

「UNITEA ワンタッチティーポット」
Size / 460ml
Material /耐熱ガラス 18-8 ステンレス ポリプロピレン シリコーン
¥ 2,200(+tax)

公式サイト:https://kinto.co.jp/collections/unitea