昨今の社会情勢から、在宅勤務を採用する会社が増えている。しかし、オフィスと自宅では環境が大きく異なるため、思うように仕事を進められないという人もいるだろう。在宅勤務の頻度が少ないならともかく、ある程度の期間続くことが見込まれているのであれば、仕事道具やグッズにこだわって環境を整えたい。ここでは、在宅勤務のために買ってよかったと思えるモノと、おすすめ商品を紹介する。
買ってよかったと思える、在宅勤務の効率を上げるモノ
在宅での作業で生産性を上げるためには、効率化に結びつくアイテムを取り入れたい。ここでは、おもにPC作業の効率アップに実用的なモノを3つ紹介する。
ディスプレイ(外付けモニター)
PC作業では、複数のファイルを開いたり、作業と調べ物を並行して行ったりすることも多い。複数の作業を1つの画面で行うことは可能だが、非効率だろう。そこで役立つのが「ディスプレイ(外付けモニター)」だ。
PCとディスプレイを接続して画面を増やせば、画面を都度切り替えたり、小さなウィンドウで作業をしたりといったことが軽減される。1つのファイルを2つの画面で開いて大画面で内容を確認することもでき、非常に便利だ。
デスクライト
在宅勤務で気になることの1つに、「作業場の明るさ」が挙げられる。PC作業でも手作業でも、手元の明るさは作業効率に大きく影響する。そのため、在宅勤務では「デスクライト」の使用がおすすめだ。
オフィスは自宅よりも電灯の数が多く、基本的に室内のどこにいても明るい。特に、夜に在宅勤務をするとオフィスとの明るさの差が実感できるだろう。自宅にオフィスレベルの電灯をそろえることは難しいが、手元をピンポイントで明るくするデスクライトであれば、取り入れることは容易だ。
ヘッドホン/イヤホン
在宅勤務では、オンラインミーティングを行う機会もあるだろう。その際、家族の声やテレビの音などの雑音が入ってくる環境では、必要な情報を聞き逃してしまう可能性がある。そんなときには、ノイズキャンセル機能があるヘッドホンやイヤホンを使って、作業に関係ない周囲の音を遮断しよう。
ヘッドホンやイヤホンで雑音を遮断すれば、オンラインミーティングだけでなく、通常の作業にも集中できる。耳を完全に覆うヘッドホンにするか、小型のイヤホンにするかは、自身の好みや環境に合わせよう。
在宅勤務での体の負担を減らしてくれるモノ
在宅勤務が長時間に及ぶと、体にさまざまな影響が出る。特に、同じ姿勢を維持することが多いPC作業では、肩のコリや疲労が溜まりやすい。そのため、在宅勤務では体の負担を軽減するアイテムを用意しよう。
椅子
在宅勤務の際、ダイニングや自室にある椅子をそのまま使う場合が多いだろう。もし、その椅子が「背もたれなし」「高さ調節不可」といったモノであるなら、在宅勤務には不向きである。体の負担を軽減するには、オフィスチェアのように長時間座って仕事をするための椅子を導入したい。
背もたれや高さ調節機能がある椅子を使うことで、長時間座っても疲れにくく、正しい姿勢を維持できる。ほかにも、リクライニング機能やデザイン性にこだわって選ぶのもよいだろう。
リストレスト
長時間PC作業をしていて、手首が痛くなったことはないだろうか。タイピングやマウス操作で手を浮かせたままでいると、疲労が蓄積し、ひどい場合には腱鞘炎を発症してしまう可能性さ えある。PC作業中の手首への負担を軽くするには、「リストレスト」がおすすめだ。
リストレストとは、キーボードやマウスの手前に置いて手首を乗せる枕のようなモノ。クッション性があり、手を浮かせることなく作業できる。
リストレストは手首をカバーするモノであるため比較的小型だが、腕全体を休ませたい場合には大きめの「アームレスト」を使うのもよい。
PCスタンド
在宅勤務で作業をする際、PCの角度や高さが合わないために猫背になってしまう人も多い。デスクや椅子の高さを調節することで対応できる場合もあるが、それよりも「PCスタンド」を使ったほうが、より細かくPCの画面を見やすいように調節できるだろう。
PCスタンドを使えば、自分の体勢に合わせて画面の角度や高さを調節できるほか、タイピングがしやすくなったり、PCの放熱効率が上がったりするメリットもある。商品によっては折りたためるモノもあるため、自宅以外で作業することがある場合は持ち運べるかも確認しよう。
仕事中や仕事後に癒やしを与えてくれるモノ
自宅での長時間の作業は疲れるもの。適度に疲労を解消しなければ、生産性も下がる一方だ。ここでは、在宅勤務での疲れを癒やしてくれるアイテムを紹介する。
ホットアイマスク
長時間PCの画面を見ていると、目の疲れに悩むこともあるだろう。目が疲れた状態で作業するのは効率が悪いため、一度休憩を取り、「ホットアイマスク」で目を温めるのがおすすめだ。
5~10分温めるだけでも、目の疲れはかなりおさまるはず。商品によっては香り付きのモノもあるため、香りを楽しみながら休憩を取るのもよい。ホットアイマスクが手元になければ、レンジで蒸しタオルを作って目にあててみよう。
タンブラー
在宅勤務においても、水分補給は欠かせない。特に、暑い夏や乾燥する冬での作業では、手が届くところに飲み物を置いておきたい。その際に役立つのが「タンブラー」だ。
普通のコップに飲み物を入れておくのもよいが、結露や保温性・保冷性が気になるのであれば、やはりタンブラーのほうが使いやすい。
タンブラーは、ある程度の時間飲み物の温度を保ってくれるため、一度飲み物を注いだあとも長く楽しめる。最近では、さまざまなデザインの商品が出ているため、お気に入りのモノを選べば仕事のモチベーションアップにもつながる。
空気清浄機
在宅勤務では空調を管理することも重要である。ある程度の広さがあるオフィスで作業するのとは違い、自室が狭い場合には空気がこもりやすい。ほこりやカビなどが溜まって汚れた空気のなかで作業するのは、仕事のモチベーションを下げるだけでなく、健康にもよくない。
空気のきれいな状態を維持するため、作業スペース内に「空気清浄機」を用意するとよいだろう。さらに、加湿機能付きのモノを選べば、冬の乾燥した空気からのどや肌を守りながら作業できる。
在宅勤務におすすめの商品3選
ここからは、数あるアイテムのなかから何を選べばよいか迷っている人のために、在宅勤務の人が「買ってよかった」と思えるおすすめ商品を3つ紹介する。それぞれに際立った特徴や機能があり、在宅勤務をより快適にしてくれるだろう。
KOIZUMI「太陽光スペクトル LEDデスクライト」
「太陽光スペクトル LEDデスクライト」は、学習机で知られるKOIZUMIによるプロダクト。ブルーライトをカットした目にやさしいあかりで、色や文字がはっきり見える。明るさは「休憩モード(電球色光源のみ)」「勉強モード(電球色+昼白色)」「計算モード(昼白色光源のみ)」の3つに切り替え可能で、作業内容にあわせて選べる。
そのほか、45分タイマーが付いており、時間を区切って作業したい場合に便利だ。本体はデスクを挟んで固定するタイプのアーム式のため、机上面の場所を取らないのも嬉しいポイント。
太陽光スペクトル LEDデスクライト
¥26,400(税込)
https://kagu.koizumi.co.jp/product/desk_light/sunlike-light/
コクヨ「DUORA(デュオラ)」
「DUORA(デュオラ)」は、文房具やオフィス家具で知られるコクヨのオフィスチェア。コクヨ独自開発の背もたれ調整機能が、作業姿勢の変化や体格に合わせて快適にサポートしてくれる。
多機能ながらもシンプルなそのデザインは、グッドデザイン賞を受賞したほど評価が高い。カラーバリエーションも豊富で、パーツは背もたれ・肘・脚の形状を細かく選べるため、自身の体や部屋のインテリアにあった椅子にできる。
DUORA(デュオラ)
価格や仕様はコクヨ公式直販ECサイト「KOKUYO Workstyle Shop」で確認
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/duora/index.html
サンワダイレクト「ノートパソコンスタンド(360度回転 アーム式 折りたたみ)」
「ノートパソコンスタンド(360度回転 アーム式 折りたたみ)」は、パソコン周辺機器を取り扱うサンワダイレクトのノートパソコン用アルミスタンド。高さや角度が細かく調整可能で、台座が360度回転する。台座には滑り止めゴムがあるためPCを傷つけず、通風孔と放熱効果のあるアルミ素材でPCの放熱性も確保できる。
さらに、折りたたみ可能な上に1.52kgという軽さから、自宅以外でPC作業をする際にも大いに役立つだろう。
ノートパソコンスタンド(360度回転 アーム式 折りたたみ)
¥4,980(税込)
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/100-CR016
「買ってよかった」と思えるモノをそろえて在宅勤務の生産性を上げよう
在宅勤務をする際、「わざわざ専用のアイテムをそろえなくても、もとから家にあるモノを使ったほうが合理的だ」と考えることもあるだろう。しかし、在宅勤務での生産性を上げるには、仕事環境を整えることが重要だ。在宅勤務用のアイテムを選ぶ際には、仕事の効率アップや体への負担軽減といった実用的な面だけでなく、モチベーションアップにつながるグッズもそろえるとよい。「買ってよかった」と思えるモノを集めて、自宅の作業スペースを在宅勤務がしやすい環境に整えてはいかがだろうか。
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Webライター兼Web編集者。お気に入りの音楽とスイーツに囲まれながら仕事をしている。