Vol.410

KOTO

20 JAN 2023

一人暮らしに快適なベッドサイズ|後悔しないための選び方とは

一人暮らしの部屋は、家具の中でも大きさのあるベッドの配置が決め手となる。手狭なワンルームや1Kなどの部屋だと、自由にベッドを配置できないケースも少なくない。だからこそ、ベッドのサイズ選びは慎重におこないたいもの。初めて一人暮らしをする人は、どのサイズが適しているか悩む人もいるだろう。 本記事では部屋のレイアウトや利便性などの条件を洗い出し、一人暮らしの部屋にちょうどよいベッドサイズを紹介する。

一人暮らしに快適なベッドサイズ

まずはベッドサイズについて押さえておこう
一人暮らしに快適なベッドサイズは、使う人の体格や部屋の間取りで異なるものの「自分の肩幅+40~50cm」を目安に考えると失敗が少ない。

また、一人暮らし向けベッドは、セミシングル、シングル、セミダブルタイプの3種類がメインだ。それぞれメリット・デメリットがあるため、それを踏まえた上でベッドサイズを検討するのがよいだろう。

ベッドの幅には決まった規格がない

ベッドにはセミシングルやシングル、セミダブルといった呼び名があるものの、幅の規定は特に定められていない。必ずしもセミシングルが90cm、シングルが100cmとは決まっていないため、くれぐれもサイズ選びには注意しよう。

買い間違いを防ぐためには、購入するベッドの寸法を確認することに尽きる。メーカーによって幅の規格が異なるので、呼び名だけでサイズを判断せず寸法確認をおこなおう。

セミシングルは標準サイズよりも小さめ

セミシングルは「SSベッド」とも呼ばれ、一人暮らし向けベッドの中では最もコンパクトなサイズだ。ベッドの横幅が80~90cm程度のため、ベッドを置きたいが床面積は確保したいといった場合におすすめ。

しかし、大人の男性には窮屈に感じるサイズとなり、選ぶ人は少数派かもしれない。

単に部屋を広く使えるからという理由で採用すると後悔しかねないため、サイズ感は事前に把握するのが大切だ。

シングルは一人暮らしで一般的なサイズ

シングルタイプのベッドは、横幅が90~100cm程度で、6畳程度からのワンルームや1Kなどの部屋に適している。

標準的なサイズであることからシーツの色柄が豊富なのもうれしい。レイアウトも比較的しやすく簡単に移動できる。ただし、ゆったりと眠りたい人は、ワンサイズ大きいベッドを検討するのがおすすめ。ベッドから落ちる心配がなく快眠できるだろう。

セミダブルは一人暮らしでゆとりが持てるサイズ

セミダブルは横幅が120cm程度あり、シングルタイプに比べて10~20cmもゆとりがうまれる。他の家具を最低限にするなどの制限はでてくるものの、工夫次第では6畳の部屋に設定することも可能だ。シングルでは窮屈に感じてしまう人でも、安心して体を休められる。

一人暮らしで後悔しないベッドサイズの選び方は3つ

観葉植物やキャンドルをベッド周りに置けば、癒しを与えてくれる
一人暮らしに快適なベッドサイズが分かったとしても、実際にどのような基準で選んだらよいのか迷う人も多いだろう。

そこで、一人暮らし部屋に適しているベッドサイズの選び方を3つ紹介する。

間取りから考える

家具の中でも空間を占める割合が大きくなるベッドは、間取りから適しているサイズを考えるのが重要。使用する人の体格によってはセミダブルが適していても、間取りの広さによっては設置できないこともあるからだ。実際にワンルームや1Kでは部屋が狭いことを理由に、シングルサイズを選ぶ人が多い。

また、ベッドの置き場に頭を悩ませるような変形した間取りでは、横幅と立幅が標準サイズよりも狭いショート丈のセミシングルしか設置できない場合もある。

間取りの縦横の比率や、そろえる家具との組み合わせなどによっても最適なベッドサイズは変わってくる。

寝返りを考えるとベッドサイズは長さよりも幅を重視

ベッド選びをする際は、自分の身長を考えてベッド丈を気にする人が多い。特に身長が180cm以上あれば、マットレスから足がはみ出さないか心配になるだろう。

しかし、寝ているとき必ずしも真っすぐな姿勢を保つとは限らず、体が斜めになることもある。寝返りを打ってベッドから落ちる可能性を考慮すると、ベッドサイズは長さよりも幅を重視したい。

ベッドの高さで部屋の雰囲気や機能性が異なる

ベッドは高さによって部屋の雰囲気が変わるだけでなく、使い勝手のよさも異なる。足の低いベッドは圧迫感を与えない、高いベッドは下を収納スペースにできる、といったように特徴がある。ライフスタイルや間取りによっても使いやすい高さは変わってくるものだ。

このように、高さによって部屋の雰囲気や機能性が異なることを覚えておこう。

間取りとライフスタイルに合わせたベッドサイズの選び方

ベッド周りの色を統一すると、部屋にまとまり感がでる
頻繁に買い替えることがないベッドは、失敗したくないという人がほとんどだろう。種類や値段もさまざまなので、どのように選ぶか案外難しいものだ。

ここからは、一人暮らしに適したベッドサイズのポイントを3つ見ていこう。

6畳程度の1R、1Kの場合はシングルサイズがおすすめ

シングルサイズなら搬入や模様替えがしやすく、テーブルやソファなど他の家具とのバランスもとりやすい。ベッドを壁面にピッタリと配置すれば、その他のスペースを有効活用できる。

コンパクトなシングルサイズは、シーツの取り外しや掃除などが楽なのがうれしいポイント。もっともポピュラーなサイズのため、ベッドフレームの種類が豊富で部屋の好みのテイストに合うデザインを選べるのもメリットだ。

シングルサイズでは大きさが物足りない場合はセミダブルサイズ

シングルでは小さいが、ダブルを置くほどのスペースは確保できないという場合におすすめ。来客が泊まる際にも一緒に眠れるサイズとなる。

仕事が忙しく自宅に戻ったら寝るだけという人も、しっかりと体を休めることができる。部屋が8畳程度あれば余裕を持ったレイアウトも可能だ。6畳程度のワンルームや1Kでも、テーブルや収納家具をコンパクトにすれば問題なく置けるだろう。

寝室を設けるならダブルサイズでゆったりと

リビングとは別に寝室を設けたり、リビングが8畳以上あったりする場合は、ダブルサイズもおすすめ。大人2人が眠れるクイーンサイズほどは必要なくても、ゆったりと眠りたいときに最適なサイズだ。来客が泊まる際、お互いの寝返りが気になるといった悩みもダブルサイズなら解消できる。

部屋の広さが10畳程度あれば、食器棚やダイニングセット、テレビボードを置いても開放的な空間が実現し、快適に過ごせるだろう。

1LDKの間取りで寝室を設けるなら、こちらの記事を参考にしてほしい
Vol.283 二人暮らし、1LDKのレイアウト術。ライフスタイルを重視した間取りの使い方
https://zoomlife.tokyo/koto/283

一人暮らしのベッドは、部屋の広さや機能性も考えて選ぼう

睡眠は日中のパフォーマンスを左右するため、ぜひ快適な環境を整えてほしい
一人暮らしの過ごしやすさを左右するベッドサイズ。選ぶ種類によって、部屋の雰囲気を一変したり機能性を高めてくれたりする。失敗なく選ぶためには、ベッドの寸法確認はもちろん、部屋の広さを実寸することが重要だ。動線を確保しつつ収まりを考えれば、使いにくいといった後悔は少ないだろう。

また、ベッドサイズは寝返りを考えると長さよりも幅を重視するのが基本。使う人の体格や間取りによっても最適なベッドの種類は異なるので、ライフスタイルに合ったサイズを選ぼう。

ベッドの選び方と一緒に、深い眠りにつく方法についても押さえておこう
Vol.355 深い眠りにつく方法とは。眠りをサポートするモノや不眠につながるNG行動も紹介
https://zoomlife.tokyo/koto/355