Vol.283

KOTO

02 NOV 2021

二人暮らし、1LDKのレイアウト術。ライフスタイルを重視した間取りの使い方

ミニマリストの暮らし方が一般的に知られるようになり、ものを多く持つよりもミニマルで快適な暮らしを求める人が増えている。それに伴って、広い家ではなくコンパクトな1LDKの間取りが注目されていることはご存知だろうか。 1LDKの間取りであれば、二人暮らしでも十分にゆとりある生活を送れるだろう。ただし、より快適に暮らすためには、間取り以外にレイアウトにもこだわり、お互いのライフスタイルを考慮する必要がある。 今回は1LDKで二人暮らしを検討している人に向けて、基本的な家具のレイアウトの考え方や、部屋のイメージをすっきりとまとめて広く見せる方法を提案したい。

1LDKの二人暮らしが成功するレイアウトに必要なこと

1LDKとは1部屋+リビングダイニングキッチンの住まい(ZOOM渋谷神山町)

1LDKで二人暮らしはできる?1DK、2DKとの間取りの違い

LDKのアルファベットは、それぞれL=リビング、D=ダイニング、K=キッチンを意味している。つまり1LDKとは、1部屋+リビングダイニングキッチンの間取りを指す。これに対し、1DKは、1部屋+ダイニングキッチンの間取りを指し、リビング部分は存在しない。また、1LDKの場合キッチンのある部屋の広さが8帖以上なのに対し、1DKの場合は4.5帖〜8帖未満の広さ。部屋の数だけでなく、部屋の広さそのものに違いがあることにも注意したい。

洋室が完全に独立しているため、生活リズムの異なる二人にもぴったり(ZOOM日本橋浜町の1LDK)

こちらはウォークインクローゼット付きで、一人暮らしに適した間取りだ(ZOOM新宿西落合の1DK)
1LDKは、リビングダイニングキッチンをメインの生活スペースにすれば、生活スペースのほかに寝室や書斎を確保できる。しかし、1DKはすべての部屋が生活スペースになる可能性が高い。「暮らす」部屋と「プラスワンの用途」の部屋を分けたい二人には、1LDKがおすすめだ。

また、二人暮らしで検討する間取りには2DKもある。2DKは、2部屋+ダイニングキッチン(6~10帖)の間取りになっているため、はっきりとパーソナルスペースを確保したい二人に向いているだろう。

個人用の部屋にすることはもちろん、寝室・書斎を分けることもできる(ZOOM品川南の2DK)

1LDKの二人暮らしで気を付けたいポイント

1LDKでは1部屋+リビングダイニングキッチンで2つの部屋があるため用途を分けられるが、部屋がさらに多いタイプの間取りと比べると二人の距離は近くなりやすい。二人暮らしの場合の間取り選びの決め手は、「パーソナルスペースの確保のしやすさ」。集中したいときに相手が視界に入らない空間づくりをできる間取りがベストだ。

1LDKの二人暮らしでは、レイアウトの仕方によっては自分専用の場所を確保したり、お互いの友人を部屋に招いたりすることも可能だ。しかし、基本的にはすべての部屋を「二人の部屋」と割り切ることも大切にしたい。また、家族が増えた場合には、スペースの確保が難しくなるだろう。

1LDKの部屋には備え付けの収納スペースが少ないことがあるため、ものを減らしてすっきりと暮らす工夫も必要になる。このとき、たくさんの収納家具を置くことはおすすめしない。収納家具を増やすと部屋が狭くなるだけでなく、必要以上にものを増やしてしまいがちになる。必要なものだけで賢く暮らすことがポイントとなる1LDKは、ミニマリストの生活に憧れる二人にとって、ぴったりの住環境といえるだろう。

最初に決めておきたい、「1部屋」を何に使うのか

1部屋を作業スペースに。在宅ワークの増加に伴って、本格的な書斎をつくる人も増えている(ZOOM池尻大橋)
引っ越す前に決めておきたいのが部屋のレイアウトだ。レイアウトは二人のライフスタイルや、お互いが何を重視するのかを考慮して決める必要がある。最適なレイアウトにしないと、不満を抱えてけんかのきっかけになってしまう可能性も。どうすればお互いが快適に過ごせるのかを事前に話し合うことが大切だ。

たとえば、慌ただしい暮らしのなかで食事の場所と休息の場所を分けたい場合は、LDKではない1部屋を寝室にしたい。片方が在宅ワークで作業スペースを確保したい場合は、1部屋を書斎として使ってもよいだろう。
レイアウトを先に決めておかないと、住みはじめてから大型家具の配置し直しが必要になる。また、間取りによってはあとから「こうしたい」と思っても難しい場合があり、家具を買い直すことになるかもしれないので注意しよう。

二人の場所にするためにインテリアにはこだわりたい

インテリアにこだわりのある人は、新しい住居をすてきな環境にしたい気持ちが強いだろう。しかし、二人暮らしである以上、どの部屋も二人が落ち着ける環境にすべきだということを忘れてはならない。自分の思い通りにインテリアを決めるのではなく、お互いの好みを尊重しながら一緒に部屋をつくることで、二人ともにとって「帰りたい場所」ができあがる。ここでは、一般的なインテリア選びのポイントを解説する。

家具の色やテイストを統一してすっきりとまとめよう

1LDKは部屋数が少ないため、二人分の家具や生活用品を持ち込んで配置すれば、ものが多く見えるのは当然のこと。部屋をすっきりとした印象にするため、家具やカーテン、ラグなどの色味や素材感に統一性を持たせよう。

また、持ち込む家財同士のテイストだけでなく、部屋の内装と家財の色合いもマッチさせることでよりおしゃれに演出できる。悩むときは、グレースケール+ワンポイントカラーの配色がおすすめだ。グレースケールとは、白と黒の中間色であるグレーのグラデーションでの表現のこと。洗練された印象にまとめやすく、どんなカラーにも合わせやすいのが特徴だ。

シンプルな家具にアクセントカラーを取り入れて、戸や床の木目を活かしたい(ZOOM日本橋浜町)

家具もブラウン・ホワイト系に統一すればモダンなコーディネートが完成(ZOOM日本橋浜町)

暗い色合いやインダストリアル風の家具で男前な空間を演出しよう(ZOOM芝浦)

家具の高さと視線誘導で「部屋の広さ」がぐっと変わる

1LDKを広く見せるためには、ロータイプの家具をチョイスしたい。ロータイプの家具を配置すると目線の位置が低くなり、天井が高く感じられることで相対的に部屋が広く見える。反対に、背の高い家具を置くと圧迫感を覚え、「家具のせり出した場所までが壁」のように感じてしまう。

また、広くスペースの空いた壁には、お互いの趣味を考慮しながらお気に入りのアートを飾ったり、壁掛けの鏡を設置したりしよう。アートにはリラックス感や幸福感、満足感をもたらす心理的効果があるといわれており、鏡には部屋に奥行きを感じさせる効果がある。賃貸なら壁を傷付けないような軽いものを選び、壁に貼ってはがせるフックで固定しよう。

1LDKはベッドのレイアウトが二人の暮らし方を決める

ベッドの置き方1つでも、部屋の印象はガラリと変わる(ZOOM横浜関内)

自炊メインの二人なら寝室とLDKを分けて暮らしたい

普段から自炊をする二人の暮らしには、LDKに広々とした生活スペースをつくり、もう1部屋にベッドを設置するレイアウトをおすすめしたい。
この設置方法のポイントは、食事スペースとくつろぐ場所を分けること。食事スペースには必要に応じてマルチに使えるように大きめのダイニングテーブル、または天板を折りたたんだり伸縮できたりするタイプのテーブルを置きたい。リビング部分にはローテーブルにソファや座椅子などを置いて、くつろげる空間をつくろう。

食事スペースを広く取って寝室と分けることで、お互いの友人を部屋に招きやすくなる。カウンターキッチンタイプの間取りなら、さらにおしゃれなダイニング のレイアウトも可能だ。壁付キッチンの場合は、散らかったキッチン部分が見えないように工夫するとよいだろう。

外食メインの二人ならリビングをホテルライクな空間に

カウンターテーブルがあれば、家でもラウンジ気分を味わえる(ZOOM神宮前)
1LDKに住む場合、1部屋を寝室に使う人が多いだろう。しかし、外食がメインの二人なら、LDKにベッドを設置し、1部屋を寝室以外のスペースとして活用するレイアウト方法もある。ただしこの配置の場合、食事は外食中心であることが前提だ。
とはいえ、キッチン近くにはカウンターテーブルセットを設置し、軽食やちょっとした晩酌を二人で楽しめる空間をつくりたい。ローテーブルに一人掛けソファやチェアを合わせて、ラウンジ風インテリアにするのも洒落ている。
ただしLDKにベッドを置く場合は、キッチンや食事スペースが近くなりがちなので配置に注意しよう。食事スペースとベッドの間には、目隠しとなるような収納家具やパーテーションを設置することが欠かせない。

このレイアウトにすれば、1部屋を寝室以外の用途に使うことができる。在宅ワークをしている人や、夜遅くまで趣味にいそしむ人などは、相手の生活サイクルを邪魔せず作業に集中できるだろう。お互いにストレスを感じにくくなるレイアウトなので、二人の生活スタイルに合うと感じた場合はぜひ実践してみてほしい。

レイアウトにこだわって、二人で暮らす1LDKを快適に

お互いの好みを尊重して、快適な空間をつくろう(ZOOM麻布十番)
二人暮らしのための間取りとしてはこぢんまりとしたつくりの1LDK。快適な空間をつくるためには、入居先の間取りやレイアウトを決める段階でよく話し合い、「二人の場所」づくりにこだわることが大切だ。特に家具のレイアウトに関しては、お互いの好みやライフスタイルも尊重し、落ち着いて日常生活を営めるような工夫ができるとよいだろう。

ZOOM物件には外観・内装ともにおしゃれで安全、快適なマンションが数多くあり、今回紹介したレイアウトが可能な部屋の取り扱いが十分にある。二人暮らしをご検討中なら、ぜひ物件探しの候補に加えてみてほしい。