タフティングとは
もともとタフティング・ガンは海外のラグ工場で使用される機械だったが、5年ほど前に韓国やアメリカで家庭でも利用され始め、数年前から日本でもちょっとしたブームに。初心者でも簡単に自分好みのオシャレなラグマットが作れることや、タフティング・ガンの動きや音が写真・動画映えすることから、InstagramやTikTokでも制作風景が大人気になった。
ただし、タフティングができるスタジオはまだあまりなく、あっても都内の一等地だったり、初心者向きである30cmの円形ラグを作るのに15000円以上かかったりと、気軽にタフティングを体験してみたい人やスタジオを見学してみたい人には少しハードルが高いものでもあった。
タフティングスタジオの敷居を下げた高円寺M.A.P.
その名の通り、お店のメイン空間は、さまざまなアーティストの作品が楽しめるギャラリーと、それを眺めながら一息つけるカフェ。そしてその奥にあるのがタフティング専用の部屋だ。元有名コーヒー店のバリスタだった店長の小峯小百合さんが淹れるコーヒーを楽しみながら、ギャラリーで作品を鑑賞するもよし。タフティング教室の模様を気軽に覗くもよし。さらに店の奥にあるテラスは、さまざまな人が集まって外界に繋がる様子をイメージして作られたというオシャレな店作りだ。
ワークショップでタフティングを体験
今回は、初心者向きである30cmサークルの丸型ラグを作るコースを選択。ちなみに料金は12000円と、一般的なタフティング専門店よりはリーズナブルな印象。さらに、ペアやトリオで一緒に教わると割引になるので、友達やパートナーと一緒に習うのもオススメだ。
https://www.instagram.com/inucatcher/
タフティングは自分で木材を買ってきて大きな枠を作れば、どんな大きさのものでも作れるということ。そしてラグ以外にもさまざまなものを作ることができ、人によっては壁にかけるタペストリーやアート作品、小物やミラーを囲う装飾品など、可能性は無限大であるということ。
タフティング・ガンは4万円から5万円し、さらに何色もの糸や木枠まで揃えるとなると、趣味を始めるには少し値が張る。またタフティング・ガンは起動すると音がするため、壁の薄いマンションや家庭でやるには不向きである。そこで、タフティングを気軽に始められるM.A.P.のようなスタジオの需要が高まっている。ちなみに全国にワークショップをやっている専門店はあるが、まだまだ数は少ないそうだ。
高円寺の街の魅力
他にも「ホットワイヤーグループ」は現在、ウェブメディア「高円寺経済新聞」の運営や、高円寺に根差したフリーペーパー「SHOW-OFF」の発行、イベント「高円寺フェス」の主催など、高円寺という街に特化した事業を多数展開している。
先ほどいただいたコーヒーの豆も高円寺の名店「さわやこおふぃ」のもの。店長の小峯さんに高円寺という街の魅力を訪ねると、「高円寺がカルチャーの街だというのはみなさんご存知だと思うんですけど、お店でアートの展示をしても人が集まるし、音楽のライブをやっても人が集まる。高円寺フェスをやれば音楽や演劇、お笑い、飲食はもちろん、ダンスや大道芸やプロレスまで、ありとあらゆるカルチャーのパワーであふれる。そういうパワーは他の街にはなかなかないと思います」とのこと。
M.A.P.としては、6月でオープンから1周年となるので、もっとお店を知ってもらい、自然とアーティストが集まるような空間にしたいと考えているそうだ。
小峯さんにそんな話を伺っているうちに、世界に一つだけのラグが完成! 初心者でも立派な仕上がりになったと思うが、いかがだろうか?
新たな趣味としてタフティングを始めてみては?
しかも裁縫やミシンができなくても大丈夫。先生の優しい指導もあり、初心者でも上手に作れるのが何より楽しい。慣れてしまえ、例えば自分の描いた絵、撮った写真から誰かの顔やペットの姿だってラグやタペストリーにできてしまうのもすごいところ。部屋に自分だけのラグを飾るって、ただの絵や写真を飾るのとはちょっと違う。毛並みがあって、モフモフ触ることだってできる。
そして、意外といい運動になるということも実感したことのひとつ。集中してタフティング・ガンを打ち続けていると、足腰や腕を使うし、頭はからっぽで余計なことを考えずに済む。
モノづくりが好きな人や、部屋を自分好みに変えたい人、カラフルなモノが好きな人などはもちろんのこと、几帳面な性格の人、日常のわずらわしさを忘れて何かに没頭してみたい人、軽い運動をしたい人にもオススメのタフティング。年齢・性別を問わずに楽しめるのも良いところだ。
ぜひ、カルチャーの街・高円寺の空気を楽しみながら、タフティングという新しい趣味を始めてみてはいかが? かなり楽しめるはず!
タフティングスタジオM.A.P.
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