Vol.423

MONO

07 MAR 2023

賃貸でも壁を傷つけずに絵を飾る方法。絵を飾っておしゃれな部屋に

部屋に絵を飾ると、おしゃれさと個性を演出してくれる。しかし、賃貸の部屋に住んでいると「壁に穴をあけてよいのか」と不安になり、絵を飾ることに躊躇する人もいるだろう。ここでは、壁に穴をあける場合の注意点や賃貸物件でも安心しておしゃれに絵を飾る方法、配置のポイントについて紹介する。

賃貸で絵を飾る方法。壁に穴をあける場合の注意点

まずは、賃貸の壁でも絵を飾れるか確認しよう
絵を飾ろうとしても、賃貸に住んでいると壁に穴をあけてしまうことに懸念するだろう。壁にできた穴は、修繕費用がかかる場合とかかならい場合がある。

通常損耗や経年変化についての原状回復義務はなく、画鋲やピンの穴程度であれば、通常の住まい方、使い方によって発生すると判断される。そのため、よほどのことがない限り原状回復の費用は請求されないのだ。

壁に穴をあける道具として画鋲や釘などが挙げられるが、ここではどのような穴なら賃貸でも問題ないのか、注意点も併せて解説する。

画鋲の穴

壁に穴をあける方法として、一番に浮かぶのは画鋲だろう。画鋲の穴は通常消耗にあたり、原則修繕費用を請求されない。そのため、賃貸の部屋で壁に穴をあけるなら、画鋲や画鋲以下の大きさの穴であれば問題ないということだ。

釘や杭などの穴

釘や杭であけた穴は、遠くから見ても目立つほどの大きさになり得る。これらは修繕費用が発生する可能性が高いため、賃貸の部屋では使用しない方がよい。釘や杭の穴以上の大きな穴も、同様に修繕費用を請求されると覚えておこう。

大量の穴は注意が必要

画鋲の穴は修繕費用を請求されることはないと説明したが、意図的に大量に穴があると修繕費用がかかる可能性がある。画鋲の使用は、絵を飾ったり、ポスターを貼ったりといった、必要な分だけに留めておこう。

賃貸でも安心。壁を傷つけずに絵を飾る方法

床に置くと、気取らずにおしゃれ感を演出してくれる
通常消耗の小さな穴でも、壁に穴をあけるのはやはり抵抗があるという人もいるだろう。壁を傷つけずに絵を飾る方法はさまざまだ。

ホッチキスや壁用の両面テープで壁に飾る

ホッチキスで固定できるフックがさまざまなメーカーから販売されている。画鋲よりも穴が小さいため、賃貸との相性もよいだろう。

また、貼って剥がせる両面テープで飾るのも壁を傷つけない一つの方法。コンクリート壁など画鋲が刺せない場合にも便利だ。

床に置く

大きめのサイズの絵は、床にそのまま置くとこなれ感が出るうえに、絵そのもの迫力が増しておしゃれな雰囲気になる。大きな額縁はそれなりに重さがあるため壁にかけるには画鋲やホッチキスでは耐荷重が心配になるが、床にそのまま置けば安心だ。

デスクや棚の上に置く

直接床に置きたくない場合や、コンパクトなサイズの絵を飾るなら、デスクや収納棚などの上に置いてもよい。壁を傷つけずに手軽に絵を飾れて、初心者でも取り入れやすい手法だ。また、大きさの違う絵を複数飾ったり、観葉植物と同じ場所に飾ったりすると、おしゃれさもアップする。

イーゼルに飾る

イーゼルは、主に画家が絵を描くときにキャンバスを固定するのに用いるが、絵を飾る際にも便利なアイテム。その存在感に場所を取りそうと思われがちだが、小さなサイズも売られている。

自分の部屋の空いているスペースや、飾りたい絵の大きさに合わせてイーゼルのサイズを使い分けるとよいだろう。床置きはもちろん、コンパクトサイズなら棚や収納家具の上などに置いて飾るのもおすすめ。

絵を飾る際に注意したい「配置のポイント」と「インテリアとの統一感」

周りの家具と絵の雰囲気は統一させよう
部屋のどこに絵を飾るか決めたら、実際に配置していこう。ここでは、絵を飾ったことがない初心者でも簡単に取り入れられる配置のポイントを紹介する。絵はインテリアの一部にもなるため、周りとの統一感も忘れずに。

壁が「縦長・横長」かを確認する

どの壁に絵を飾るか決めたら、「縦長の壁」か「横長の壁か」確認しよう。縦に長い壁ならば、縦長の絵を飾るのがおすすめだ。横長の絵は、家具と組み合わせてトータルコーディネートすると、部屋全体のバランスがよくなる。

反対に、横に長い壁の場合は、横長の絵を飾ろう。縦長の壁には、スペースを埋めるイメージで絵を配置するとよい。

目線に合わせる

飾る高さに迷ったら「自分の目線より少し下の高さ」に配置するのがおすすめだ。一般的な目安は140cm~150cmで、美術館などで絵を飾る際もこの高さが基本とされている。また、ソファなどに座ってくつろいだ状態で絵を楽しむなら、座ったときの目線に合わせるのもよいだろう。

額縁の素材や色を統一させる

額縁の素材や色は、部屋のインテリアに合わせて選ぼう。たとえば、モノトーンを基調としたインテリアならば白や黒、北欧系のインテリアなら木製タイプの額縁を選ぶことでグッと統一感が生まれる。

また、絵画自体に部屋のインテリアにない色がたくさん入っている場合、空間から浮いてしまう可能性もある。そのため、統一感を意識するなら絵の雰囲気や色もインテリアに合わせて選びたい。

絵をおしゃれに飾るレイアウトの5選

同じ絵でも、飾り方次第よって印象が異なる
複数の絵を同じ場所にまとめて飾ることで、よりおしゃれでまとまった空間になるだろう。そこで、複数の絵をおしゃれに飾るためのレイアウト方法を紹介する。

1.階段型

隣り合う絵の上下もしくは左右をずらして、階段型に並べるとリズム感が生まれる。階段型は規則性があるため統一感をもたらし、部屋のアクセントとなる。

2.串の字型

サイズの違う絵画を複数飾りたいということもあるだろう。サイズの違う絵を飾る際には配置が難しく感じるが、串の字型は中央を揃えるだけ。簡単かつスッキリとして見えるレイアウトだ。

3.田の字型

同じサイズの絵画を4枚、漢字の「田」のように並べる田の字型はバランスが取りやすい。絵の雰囲気が異なっても、同じフレームを使えば統一感が出るだろう。

4.行列型

行列型とは、作品の中心ではなく、下のラインを揃える飾り方だ。棚や床に置いて飾る場合も行列型になる。カチッとした印象になるため、スタイリッシュな部屋づくりにおすすめ。

5.ランダム型

センスに自信があるなら、規則性やルールに囚われずに自由気ままに絵を配置してみよう。まずメインとなる大きなサイズの絵を置いたら、周囲にほどよいスペースを開けながら小さな作品を飾るのがコツ。ランダム型は飾る人の個性が出るため、お気に入りのスペースになるだろう。

賃貸でも絵の飾り方はさまざま。絵を飾っておしゃれな部屋にしよう

自分のお気に入りの絵を集めて、リラックスできるスペースにしよう
壁や床、棚の上などに絵を飾れば、部屋全体が一気におしゃれな雰囲気になるだろう。賃貸の部屋でも、壁に穴を開けたくないからと諦めることはない。限度はあるものの、基本的には画鋲やホッチキス程度の穴であれば大丈夫だ。床や棚に置いたり、イーゼルを使ったりしても飾れるため、ぜひ部屋のアクセントとして絵を取り入れてみてはいかがだろうか。