Vol.396

KOTO

02 DEC 2022

一人暮らしのクローゼット収納術。使いやすく整理して洋服選びや衣替えをシンプルに

衣類を収納する空間として毎日向き合う「クローゼット」。きれいに整理し、使いやすくしておきたい。しかし、実際は無造作にモノが詰め込まれて見た目を損なっていたり、乱雑に収納しているせいで着たい服がすぐに見つからなかったりと、使いづらくなってはいないだろうか。また、一人暮らしサイズのクローゼットでは、収納スペースの不足や衣替えの悩みもあるかもしれない。 この記事では、毎日の洋服選びがスムーズになり、大掛かりな衣替えの必要もなくなる「クローゼット収納術」を、整理収納アドバイザーが分かりやすく紹介する。

一人暮らしのクローゼット収納術|整理前に確認すること

着ていない服は思い切って手放して
クローゼットを整理する前には、クローゼットの収納量と服の量が合っているか確認しておこう。

まずはクローゼット内の収納量を明確に

はじめに、衣類やバッグ、小物などの量を大まかに把握しよう。

同時に、クローゼット内の収納スペースをゾーン分けするのがおすすめ。手を上に伸ばせば届く高さは「上段」、ハンガーにかける衣類や、衣装ケースを入れた際に立った状態で取り出せる高さは「中段」、かがんで取り出す高さは「下段」と呼ぶと分かりやすい。

クローゼットの各ゾーンに納まるモノの量、手持ちのモノの量をそれぞれ把握し、必要に応じて量を調整することが大切だ。

衣類整理のコツは「捨てる」のではなく「お気に入りを残す」こと

「整理する」と聞くと、使っていないモノやこの先使う予定のないモノを捨てるというイメージがあるだろう。モノをなんでも招き入れ、結果どんどん捨てていくのは、経済的にも精神的にも豊かな暮らしとは言い難い。これを機に “使っていないモノは捨てればよい”という整理から、“厳選したお気に入りのモノたちと暮らす”という整理方法にシフトしてみてはどうだろうか。

正しい断捨離については、こちらの記事を参考にしてほしい。
https://zoomlife.tokyo/koto/227

クローゼットの整理には「収納計画」が欠かせない

収納スペースを有効活用するためには、「収納計画」を立てよう
お気に入りのモノを選んだら、次は衣類をクローゼットに収めていく。このとき、無計画に目につく範囲からモノを収納していくのはおすすめしない。リバウンドしないクローゼット収納を実現させるためには、「収納計画」を立ててから衣類を収納するのが大切だ。

アイテム分けをする

クローゼットに収納するアイテムは、ジャケット、スーツ、パンツ、トップス、コート、Tシャツ、小物などさまざま。まずはアイテムごとに分けておこう。

「使用頻度」や「用途」から収納場所を決めていく

よく着る服、たまに着る服など、衣類にも使用頻度がある。また、仕事用とプライベート用のモノが分かれているという人もいるだろう。この「使用頻度」と「用途」を意識しながら収納場所を決めていく。

よく着る服は一番取り出しやすい中段、ときどき着る服は下段、あまり出番のない服は上段に収納するのがおすすめ。また、クローゼット内の右側は「仕事」、左側は「プライベート」というように、用途別で空間を分けるのも使いやすい。

衣類は「かける」か「畳む」かで収納場所を考える

ハンガーにかける衣類と畳む衣類のかんたんな見分け方を紹介しよう。ハンガーにかけたときに衣類が伸びてしまったり、型崩れしたりするセーターやスウェットなどの素材は「畳む」、逆にシャツやパンツなど、畳むとシワになってしまう素材は「かける」とシンプルに考えればよい。

洋服選びの“クセ”も収納計画に役立てよう

色や素材で分けると見た目がスッキリするだけでなく、洋服選びもラクになる
先ほど紹介したように、アイテムごとに分けて収納するだけでも十分使いやすくなる。ここからプラスアルファで、自身の洋服選びのクセを収納方法に取り入れると、さらに使いやすいクローゼットにできるのだ。

アイテムを「色」ごとに分ける

普段の洋服選びの際、「今日は何色を着よう」と色で決めるという人もいるだろう。そのようなタイプは、アイテム分けに加え色ごとに分けておくと、より洋服選びがラクになる。

衣類の「素材」で分ける

綿、麻、カシミア、絹など、衣類にはさまざまな素材がある。普段の洋服選びの際、素材から決めることが多いタイプは、「素材」ごとに分けても便利だ。

衣替えを効率化できるクローゼット収納術

オフシーズンのモノを保管するときは、虫食いやカビの対策も忘れずに
クローゼット収納の際、衣替えを視野に入れて整理しておけば、季節ごとの洋服の入れ替えも容易になる。ここからは、衣替えを効率化できるクローゼット収納術を紹介する。

衣替えは「夏物」「冬物」で完結させる

衣替えは春夏、秋冬で分けて行うというイメージを持つ人が多い。しかし、この分け方で服をしまっていると、衣替えのあとの急な寒暖差に対応できないことがある。そこで、春・秋物は衣替えせず、「夏物」「冬物」だけを入れ替える方法を提案したい。気温差にも対応できる便利なクローゼットになるだろう。

オンシーズンのモノとオフシーズンのモノをはっきりと分ける

オンシーズン・オフシーズンは収納をはっきりと分けると使いやすい。オフシーズンのモノはいわば使わないモノ。「手を伸ばす高さ」といった、通常は取り出しづらい場所への収納で問題ない。翌年スムーズに衣替えできるよう、取っ手つきで軽い素材の衣類収納ケースに入れて保管しておこう。このとき、中身が分かる「ラベリング」も忘れずに。

ローゼット収納のコツは「頭の中だけで考えない」こと

どこに何を収納するか、紙に書いて整理しよう
クローゼット収納の成功の秘訣は、収納イメージを絵に描いていくこと。絵に描くといっても、どこに何を入れるか自分が分かる程度で問題ない。イラスト化することで、頭の中だけで考えるよりも収納したいモノを客観視でき、収納イメージが明確になっていくのだ。収納場所を決めるだけでなく、衣装ケースといった必要な収納用品もここで考えていこう。

さらに使いやすいクローゼットにするポイント

引き出しの中は、仕切りを使って分類しよう

「80%収納」が取り出しやすさの理想

ハンガーバーに衣類がパンパンにかかっていては、毎日の洋服選びがしづらいだけでなく、一度取り出した服を戻すのも面倒だ。ハンガーバーにかける服は、全体量の80%を目安に、ハンガーを左右に動かして衣類選びできるくらいの余裕を持たせて収納しよう。取り出しやすくなるだけでなく、風の通り道もできるため、お気に入りの服を湿気から守ることにもつながる。

「ハンガー選び」もこだわる

クローゼット内で違うハンガーを統一すれば、見た目がスッキリとするだけでなく、リバウンド防止にもつながる。たとえば、ハンガーバーにかけた状態のまま洋服だけを取り出す人は、起毛タイプや木製のハンガーがおすすめ。ハンガーごと取り出して洋服を取る人は、軽くて滑らないハンガーが便利だろう。

引き出しの中は「見える化」

引き出し内に収納するアイテムは立てて収納し、どこに何があるか一目で分かるようにするのが鉄則だ。こまごましたモノは直入れせず、仕切りを使えば散らかりにくい。また、頻繁に使うモノを手前に入れておけば、引き出しを全開にせずとも取り出せる。

クローゼットの収納を工夫すれば、暮らしも快適になる

収納スペースが限られたクローゼットでも、工夫次第で使いやすくなる
毎日使うクローゼットだからこそ、お気に入りのモノだけに囲まれた空間になっていれば、日々の洋服選びもワクワクする時間になるはずだ。限られた空間で、お気に入りのモノだけを残しクローゼット収納を工夫する。そうすれば、着回しできそうな洋服を厳選して選ぶといった買い物への意識も変わってくるだろう。

本記事で紹介したテクニックを参考に、クローゼットを日々の気分を上げてくれるこだわりの空間にしてみてほしい。