Vol.277

FOOD

12 OCT 2021

レモン白湯の効果とは?美容・健康効果を知って始めるダイエット

朝一番に1杯の白湯を飲むとカラダによい――。美容や健康に関心の高い人なら、一度は白湯を試した経験があるのではないだろうか。最近では、冷え・便秘の解消や基礎代謝の上昇に効果が期待できる白湯に、レモンを加えた「レモン白湯」が人気となっている。 白湯にレモンを加えることで飲みやすくなり、同時にビタミンCやクエン酸、ポリフェノールなど美容にうれしい成分を摂取できる。さらにダイエット効果にも期待できるという、魅力いっぱいの「レモン白湯」について詳しく紹介しよう。

レモン白湯の効果とは。美味しく続けるレシピも紹介

レモン白湯には美容と健康にうれしい効果がたくさん
もともと白湯にはカラダを温める効果やデトックス効果があると期待されており、すでに愛飲している人も多くいるだろう。そこにレモンを加えることで、さらに健康にも美容にもよい効果を見込めるという。まずはレモン白湯の効果や作り方、適切な飲み方を詳しく解説する。

レモンに含まれるビタミンCが肌の調子を整える

レモンにはビタミンC、クエン酸、ポリフェノール、リモネンといった美容に効果的な成分がたくさん含まれている。ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲン生成に必要な水溶性ビタミンで、抗酸化作用があり肌の調子を整えてくれる。クエン酸はレモンの酸味成分で、疲労回復・血流改善に効果的といわれている。さらにポリフェノールは活性酸素のはたらきを抑制し、リモネンにはリラックス効果が期待される。

このようにレモンには美容と健康にうれしい成分がたくさん含まれているのだ。

ダイエットにおすすめのレモン白湯

朝一番に白湯を飲むとおなかが温まり、カラダが内側から目覚めていく感覚になる。内臓が温まることで体温が上がり、腸の活動を促してくれるのだそう。しかし味気ない白湯が苦手で、毎朝続けられない人もいるだろう。そんなときは、白湯にレモンをプラスすればとても飲みやすくなるので試してみてほしい。レモンの成分で腸が刺激されることで便通をよくしてくれるうえ、カラダが温まることで冷え性改善や疲労回復などの効果も期待できる。

レモンに含まれるポリフェノールの一種「エリオシトリン」は中性脂肪を抑制するとの研究成果もあることから、レモン白湯はダイエットをしたい人にもぴったりだ。

レモン白湯の作り方

レモン白湯の作り方はとても簡単だ。白湯180~200mlを50度程度に冷まし、小さじ1~2杯程度のレモン果汁、またはスライスしたレモン1切れを加える。レモン果汁は生のレモンをしぼってもよいし、市販のレモン果汁を利用してもよい。また、スライスしたレモンを皮ごと使うなら、国産の無農薬のものを選びたい。

熱いので、よくかきまぜながらゆっくりと飲もう。レモン白湯は1日に1~2杯をめやすに摂取するのがちょうどよい。なお、レモンは大量に摂取するとかえって胃腸に悪影響を及ぼすおそれがあるので、適度な分量でレモン白湯を楽しむのが継続するコツだ。

朝1杯のレモン白湯が美容・ダイエットに効果的

レモン白湯は目覚めの1杯として朝食前にとり、それ以降は通常の白湯をとるのがおすすめ。毎朝決まった時間にレモン白湯を飲むことで腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、排便のリズムをつけることがポイントだ。排便リズムを整えることはダイエットにもつながる。

朝は忙しくてどうしてもレモン白湯をとれないという人は、夜寝る前に飲んでもかまわないが、せっかくのレモンの作用を活かすならやはり朝にとるほうがよいだろう。

レモン白湯ダイエットを成功させるコツ

レモン白湯にダイエット効果を期待するなら、正しく飲むことが大切
レモン白湯には代謝をよくして便通を整える効果が期待できるが、きちんとしたダイエット効果を得るにはコツがある。レモン白湯の効果を正しく知って、ダイエットを成功させよう。

レモン白湯の効果はゆっくり現れる。あせらず時間をかけて

美容にも健康にもよいレモン白湯だが、飲み始めてすぐに効果が出るわけではないので注意してほしい。ダイエット効果を期待するなら、最低でも1か月は続けよう。3か月もすれば、規則正しい排便リズムができておなかまわりもすっきりとしてくるのではないだろうか。もともと体温の低い人なら、体温も基礎代謝も上がってくるだろう。

レモン白湯の効果はゆっくりと現れてくるので、あせらずじっくりと時間をかけて、ゆったりとした気持ちで続けてほしい。

効果を実感するためにも、飲む時間や量は安定させたい

レモン白湯の効果をもっとも得られるのは朝の起床時だ。日によって飲む時間帯が異なったり、飲まない日があったりするような不規則な飲み方は避けたい。また、レモンの分量がまちまちだったり、白湯が冷めすぎていたりすると、レモン白湯のせっかくの効果は得られない。白湯の温度とレモンの量は一定に保ち、飲む時間は可能であれば朝になるよう工夫しよう。

せっかく継続するレモン白湯。正しい作り方を守ろう

白湯は朝一番にお湯を沸かして自然に冷まし、レモンは分量どおりに入れること。せっかく継続して行うなら正しい作り方を守ろう。忙しい朝でも続けやすいように、カットレモンや果汁を小分けにして冷凍しておくのがおすすめだ。

ただし、レモン白湯を大量に作り置きすると、鮮度が下がって雑菌が繁殖することもある。日中にも飲みたい場合は、当日飲む分だけを作るようにしよう。お気に入りのカップやマイボトル、ポットなどを使えば気分も上がるのでおすすめだが、金属ボトルはレモンの酸性で腐食するおそれがあるので注意しよう。

健康のためには適度な運動や普段の食事バランスも大切

レモン白湯を正しく飲んでいても、朝食を抜いたり暴飲暴食したりするような乱れた食生活や不規則な生活をしていれば、満足なダイエット効果は得られない。ダイエットを考える前に、まずは1日の栄養バランスをきちんと考えて食事をとり、適度に運動をして基本的な生活を整えることが大切だ。レモン白湯のダイエット効果がもっとも現れるとされる便秘気味で低体温の人でも、効果がなかなか現れない場合はまずは食事や運動などの生活スタイルを見直してみよう。

レモン白湯をさらに美味しく。「はちみつレモン白湯」に挑戦

はちみつレモン白湯ならさらに腸活によい
はちみつに含まれる「オリゴ糖」は腸内にあるビフィズス菌をはじめとした善玉菌を活発にさせ、悪玉菌の増殖を抑制してくれる。レモン白湯にはちみつをプラスすれば、さらなる腸活効果が期待できるだろう。あらかじめ「はちみつレモン」を作っておくと、レモン白湯にもすぐに使えてとても便利だ。

はちみつレモンの作り方は、スライスしたレモンを清潔な容器に入れ、はちみつをひたひたになるまで注ぐだけ。はちみつレモンは冷蔵庫で保存しよう。

はちみつにはビタミンB2・ビタミンB6・ミネラル・アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれ、風邪の予防にも効果的だ。レモン白湯に加えるととても美味しくてまろやかな味になるので、レモンだけでは酸味が強く飲めなかったという人もぜひ試してほしい。

レモン白湯の効果的な飲み方を知って健康とダイエットを両立

白湯のままでは飲みにくくて敬遠していたという人も、レモンやはちみつ入りの白湯なら美味しくてきっと続けられることだろう。これまでなんとなく白湯を飲んでいた人も、きちんと飲めば健康維持にもダイエットにもすぐれた効果を期待できるので、ぜひ朝一番のレモン白湯を試してみてほしい。規則正しい生活と適度な運動を続けながら、レモン白湯でカラダを内側から温めて、健康維持とダイエットを両立させよう。