Vol.421

MONO

28 FEB 2023

キャンドルの灯りでメディテーション。ティーウォーマーで、ティータイムを心地良いものに

家で過ごすティータイムは自宅で働く人の休憩時間として、あるいは休日にのんびり過ごす際の大切なひと時だ。日々の仕事や対人関係の疲れを癒してくれる、かけがえのない時間だが、あまりリフレッシュ出来ていないと感じることがある。疲れた脳と心を休め、明日へのエネルギーをチャージする。そんな充実したブレイクタイムに活用したいプロダクトがティーウォーマーだ。気持ちを切り替え、ストレスをリリースし、集中力を取り戻す。そんな理想のティータイムを過ごしてみたい。

自宅でのティータイムの過ごし方

選んだ好みの豆を挽き、丁寧に淹れたコーヒーを前に過ごす自宅でのティータイム。どこよりもリラックスできる我が家で過ごすブレイクタイムは心身ともにくつろげる時間であって欲しい。そんな理想を描いてはいるものの、ただ飲み物を前に「のんびりとした時間」を過ごすことの出来ない自分がいるのに気付く。

コーヒーをひと口飲んだところでメールをチェックし、今日のニュースや購入したいと思っていた商品をネットで検索していると時間はあっという間に過ぎていく。ふと気付けばコーヒーはすっかり冷めているということもしばしばだ。

ティータイムの時間であっても仕事中と同じ姿勢のまま、ただ目の前の画面が違うだけということも
そんな味気ないブレイクタイムを過ごしても、リフレッシュ出来ていないのは当然なのだろう。ティータイムとは仕事や対人関係で高ぶった精神と脳を休め、気持ちを切り替えて明日への活力へとなる時間のはずなのに、仕事中と同じようにPC画面に向かっていては、リラックス出来ないのは当たり前かもしれない。

頭の中を素通りしていくネットニュースを斜め読みしたティータイムが終わり、冷めきったコーヒーを口にすると、お気に入りの豆の風味も今はただ苦いだけだ。こんな何も記憶に残らない、意味のない時間を毎日過ごしているのだと思うと、コーヒーの苦さとともに後悔が押し寄せ、そして小さな願いが胸に湧く。このブレイクタイムをもっと充実した時間にしたい。

自宅でのティータイムが向上すればエナジーチャージもしっかり出来るはずだ。そう考えて出会ったものがiwoohomeのティーウォーマーだった。

ただ過ぎていく単調なものでなく、ティータイムを実り多き時間にするために

ティーウォーマーを活用して充実したブレイクタイムに

ティーウォーマーとはその名の通りお茶を温めるための道具のことで、内部にティーキャンドルを置き、耐熱性のあるティーポットやカップを台に載せ、ろうそくの炎でお茶の温度が冷めないようにキープできるものだ。せっかくのティータイムもお茶が冷めては興ざめしてしまう。ならばいつでも温かい飲み物を、と思い探してみたのだ。

使い方はごくシンプルなティーウォーマー。いつまでも冷めないお茶が味わえる
ティーウォーマーは様々なデザインがありマテリアルも陶器やガラスなど多種多様だが、今回選んだiwoohomeのものは航空用アルミニウム合金を使用しており、メタリックカラーが美しいプロダクト。こぼれるろうそくの灯りは幻想的で、リラックスしたい休憩時間にぴったりなデザインだ。

夕暮れ時に使用するとキャンドルの灯りが周囲を照らす風情を楽しめる
お茶が冷めない道具を得たところで、充実した休憩時間を送るために、まずはその時間は電子機器から遠ざかることから始めてみた。だが静けさの中で温かいお茶を目の前にしてみても、頭の中は雑念が泡のように浮かんでは消えていく。やるべき仕事を思い浮かべたり、突然昔の嫌な思い出が蘇り、意味もなく落ち込んでしまったり。

どうすれば頭の中をスッキリと出来るのだろうと考えた際に辿り着いたのが瞑想だ。次々と頭に浮かぶ思考を一時排除して、無心になって心を静める。その時、このティーウォーマーを瞑想に活用してみようと思い付いた。

日常の習慣が引き起こす自律神経の乱れ

瞑想と聞くとどこか宗教的、あるいはスピリチュアルな印象を抱きがちだが、今はスポーツやビジネスの世界などで、どうにもできない過去の出来事や未来に対する不安を追い払い、心を今に集中し、この瞬間を大切に生きる精神「マインドフルネス」を維持する方法として瞑想が取り入れられていると言う。

心を静め、無心になる。自分に合った瞑想で集中力を高め、ストレスや不安を軽減していきたい
瞑想は自律神経を整える効果があると言われているが、そもそも自律神経とは生きていく上で必要な身体の器官や機能をコントロール、維持する神経系である。そして自律神経は身体を活発に動かす交感神経、身体を休ませる副交感神経に分かれており、このふたつがバランスを取り合って身体を調節している。

対人関係や仕事のストレス、生活習慣や食生活の乱れ、睡眠不足が重なると、副交感神経が上手く機能しなくなる。すると交感神経が過度に優位となり、身体は疲れているのに脳や身体は活発になってしまう。つまり「自律神経の乱れ」とは、ふたつの神経系のバランスがおかしくなった状態を指しているのだ。

朝は交感神経が優位に切り替わる時間。良質の睡眠を得られたか、スッキリと目覚めることが出来たかを確認したい
自律神経を正常に整えるには生活習慣の改善が肝心だが、簡単に行える方法が深く落ち着いた呼吸を意識的に行うことだ。大きく息を吸って吐くことを繰り返すと横隔膜が広がり、副交感神経が活性化してくれる。この呼吸に意識を向けることは瞑想のひとつの方法であり、一日に数分でも毎日続けることによって自律神経は乱れにくくなっていくのだ。

ティーウォーマーのろうそくの炎を活用して瞑想を

自分の意識を呼吸に集中させ、頭の中の雑念を追い払うというシンプルな方法だが、実際に行うと案外難しい。呼吸に集中しようと思っても、次々に頭に浮かぶ色々な思考を追い払うことができず、どうすべきかと考えた末、このティーウォーマーのキャンドルの炎を活用してみようと思い付いた。

お茶を温めるだけでなく、瞑想にティーウォーマーのキャンドルの灯りを用いて
一点に意識を集中させるのはヨガの伝統的な瞑想方法で、ろうそくの炎を見つめるのは最も知られているやり方だ。これは「凝視する」という意味を持つサンスクリット語のトラタカ瞑想として広く知られている。

無心になることが難しい、という人にも取り入れやすいキャンドルの炎を使った瞑想法。炎に意識を集中させて行う
まずは呼吸を整え、薄く目を閉じて視線をろうそくの炎に向けて眺めてみる。視線を固定したら息をゆっくり、深く吸い込み、そして大きく息を吐く。炎を見つめるうちに段々と意識が集中していくのが分かる。炎が揺らめき小さく瞬き、再び大きく伸びては縮み、細く淡い煙がゆらゆらと立ち昇る…。

キャンドルの小さな炎のゆらめきに意識を向けて
炎をじっと見つめていると、思い出すのはキャンプに行った時のこと。静まり返った暗闇の中、焚火をただ眺めていた時間だ。あの時も何もせず、何も考えず、炎の揺らぎを見つめているだけだった。炎は人の視線を外さないほどの力を持っており、眺めているだけで心は満たされ、時間はゆるやかに過ぎ去っていった。

自然が発する振動や音、光等が持つ特別な一定の周波数「1/fのゆらぎ」を感じる時、人はα波を発しリラックス状態になる。炎のゆらめきにも、この「1/fのゆらぎ」が含まれている
瞑想は難しい、と感じていたが、炎を見つめていると自然と雑念が消え、意識は一点に集中している。そしてその時間を終えた後は、精神が驚くほど穏やかになっていた。

好みの香りに包まれて意識を集中してみる

ティーウォーマーはアロマポットとしても活用できると知って、瞑想に香りを活用する方法も試してみたいと考えた。嗅覚は人間の脳に直接響いてくると言われており、集中するのが難しい時でも香りに満ちた空間で嗅覚を鋭敏にし呼吸していると、雑念を追い払う効果があるという。

耐熱性のある皿の上に好きなアロマを数滴垂らし、キャンドルに火を灯したティーウォーマーの台の上に載せ、薄く目を閉じる。そして辺りにほのかに漂う香りに意識を集中してみよう。頭に浮かぶ思考が消え、精神がクリアになってきたら呼吸を深くしていく。いつもよりも嗅覚が鋭敏になって来たと感じるはずだ。

瞑想に用いるアロマは心を落ち着かせてくれる好みの香りを選んで
アロマを使った瞑想は特に神経が高ぶった時に効果的と言われている。仕事面、対人面で嫌なことがあった日は気持ちがざわついて集中力も乏しくなっているはず。そんな時にこそ香りを活用してみよう。瞑想を終えた後に心は静寂さを取り戻し、過去に囚われることなく次への一歩を踏み出したことを感じるに違いない。

好みの香りを探すのが難しいと感じる方におすすめしたいブランドがAesopだ。世界各地から厳選された素材から生まれた香りはどれも魅力的で、心を穏やかにさせてくれるお気に入りがきっと見つかるに違いない。

自宅でのティータイムは心を癒し、リフレッシュするひと時に

悩み事もすべて忘れ、心の底からリフレッシュできるのはどんな時だろう。雄大な海や流れゆく川の流れを目の前に、あるいはどこまでも広がる草原や緑のグラデーションを描き出す森林に身を置いたとき。だが慌ただしい日常を送る日々の中、疲れたからとその度自然の中へ出かけていくのは難しい。

自然に触れることが出来なくても、心の中にその姿を思い描いて
自分を癒し、リフレッシュ出来るのは自分だけ。ならば自宅でティータイムを過ごすひと時は、ストレスをリリースする大切な時間にしてみたい。まずは電子機器をシャットアウトし、静けさの中でお気に入りのお茶を淹れるところから始めてみよう。

住まいで過ごすティータイムは自分と向き合う大切な時間に
キャンドルに火を点けてポットをティーウォーマーに載せ、楽な姿勢で椅子に座りリラックス。炎を見つめて、あるいは香りに集中し、瞑想で精神をリセットする。飛ぶように過ぎていく日々の中でも、充実したティータイムを過ごすことができたなら、くよくよした不安もやり場のない感情も、静かに流れ去ってくれるだろう。

iwoohome ティーウォーマー

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