日本の住まいで度々気になるのが、その自由度の低さかもしれない。家の中を自分の趣味に合わせて自由に改造するのは難しいものだ。それでも物件を傷つけず、自分らしくカスタマイズできる空間を作りたい…。そんなとき、部屋の中に空間を作ることができる「ハウスインナー®︎」という画期的でファンクショナルなアイテムがあると聞きつけて、東京都・墨田区にある48PRODUCT(フォーティーエイト・プロダクト)のショールームへと訪れた。
48PRODUCTが提案するハウスインナー®︎とは?
ハウスインナー®が提案するのは、趣味の時間を充実させる「あたらしい土間暮らし」。ガレージや室内に設置し、様々なホビープロダクトやパネルを組み合わせる事で新たな空間を作ることができるのだ。
基本的に、部屋の幅一杯に設置する事を想定して設計されているハウスインナー®。サイズは高さ2200mm、奥行1875mm、幅は2500〜3600mmの間で部屋の大きさに合わせてオーダー可能だ。フレームカラーも新型は無垢鉄、溶解亜鉛メッキ、塗装から選ぶことができる。
48PRODUCTのショールームにも、いくつかのハウスインナー®が実際に展示されている。まずはそのディテールとメジャーな使用方法から見てみよう。
DIYにバイクいじりにハンモック。都市生活を拡張するハウスインナー®︎の使い道
アメリカの映画やドラマを鑑賞していると、家にあるガレージや地下室のシーンをよく見かける。壁の使いやすい場所に直接取り付けられた棚には、DIYツールやホビーアイテムが置かれ、その種類や並べ方から登場人物の生活やライフスタイルが垣間見える…。
そんなアメリカ文化に触れるうちに、いつの間にかアメリカのホビースペースが憧れになったという趣味人も多いことだろう。しかしいざ日本でホビースペースを手に入れようとすると、なかなか難しいことに気づく。
まずガレージを置けるような土地が少なく、原状回復の問題もあり、壁に穴を空けられないなど…クリアすべき障壁が多い。
しかし、ハウスインナー®ならそれらのハードルも簡単に乗り越えられる。部屋の中に自由にダイナミックに使える壁や天井を作ればいい。写真のようにペグ(有孔)ボードを取り付ければ、工具や部品のディスプレイ収納も可能だ。
またスチールと木材で構成されたハウスインナー®のフレーム内には、電気配線やエアーホースなども通すことができ、インフラ整備もスマートに実現できる。
さらにフレームの木材部分は穴あけもできるため、想像力を働かせながらホビースペースを自由に構築できる。
せっかく集めたホビーアイテムも、使わなければただの置物。例えばロードバイクが趣味の方は、ハウスインナー®を使って、自転車のディスプレイとメンテナンスができるホビースペースを作ってみるのも良いだろう。メンテナンスのために逐一工具を用意する手間も不要で、思いついたらすぐに行動できるのもハウスインナー®のメリットの一つだ。
また、ハウスインナー®のフレームは、大人がハンモックでぶら下がれるほど抜群の強度を持つ。大人1人でも安全・簡単に組み立てることができるのも、大きなポイントだと言える。
“そこにある”だけで空間が生まれ、リビングにもなる。ハウスインナー®︎の可能性
ハウスインナー®は、その名の通り、家の中に空間を生み出すインナーフレームだ。広いワンルームに設置すれば、そこにリビングやダイニング空間を作ることもできるし、クローゼットにすることもできる。
一方で、ハウスインナー®を屋外に設置するとどうなるだろうか?
まるでタープを張った時のように、屋外にリビング空間を創り出すことができるのだ。仲間たちと集まって屋外でイベントを行うときだって、大活躍してくれること間違いなし。家の中だけに限らず、どんな場所でもフレームを設置することで、その内側が意味のある空間になるのだ。
あるいはフレームの外側を利用して、アクロバティックなスポーツに興じるのも良いだろう。天井を使えば、2階建のベッドとしても活用できるかもしれない。
考えれば考えるほど使い方の可能性が無限大に広がっていく、不思議な機能性を持ったハウスインナー®。自宅や屋外、オフィス、レンタルスペースなど、1つの空間に1台取り入れるだけで、我々の想像力を何倍にも膨らませてくれる。ハウスインナー®を使って、あなたなら「場所」にどんな「意味」を与えられるだろうか?
※『ハウスインナー®』は株式会社クルーの登録商標で、自立式空間構成フレームを核とするホビーライフ応援システムです。
48PRODUCT(株式会社クルー)
住所:東京都墨田区業平1-3-11
営業時間: 月〜金 13:00~19:00
TEL:03-3626-1957
公式サイト:
https://48product.jimdo.com/
CURATION BY
フリーライター・エディター。専門はコミュニケーションデザインとサウンドアート。ものづくりとその周辺で起こる出来事に興味あり。ピンときたらまずは体験。そのための旅が好き。