Vol.189

MONO

08 DEC 2020

とろ~り、とろけたチーズを堪能。BOSKA|ボスカの「ラクレットチーズ To Go Taste」

野菜をたっぷり、塩分は控えめにしてヘルシーで健康的な食生活を。そんな普段の信条を吹き飛ばすほどのインパクトを持つ食材がある。そのひとつは、とろりととろけたチーズではないだろうか。食材の上でとろけた熱々のチーズが波打つようにきらきらと黄金に輝く様は、食欲を激しく刺激する。自宅でとろけたチーズを堪能するのに役立つプロダクトが、BOSKA(ボスカ)のラクレットチーズTO GOだ。

とろとろチーズの代表格、チーズフォンデュとラクレットチーズ

チーズは塊で食す場合と、とろけた時と、全く違う二面性を持っている。食感はもちろん、見た目も大きく変化する。そこまで遠い昔のことではない時代、チーズはそこまで「とろけて」いなかった。

せいぜいピザやトーストの上、ハンバーガーの中でとろけているぐらいであったのに、今はどうだろう。日本はもちろん世界中で、多くの食材の上でチーズがとろりととろけている。

一体チーズはいつからとろりとさせて食べることが始まったのだろうか。とろとろチーズ料理の代表格と言えば、スイス発祥のチーズフォンデュだ。フランス語の動詞「fondre」=溶かす、という意味を持つこのメニューは、スイスの奥深い山に住む農民が、新鮮な農産物が採れない冬にチーズを鍋に入れて溶かし、固くなったパンを浸して食べることから始まったと言われている。

溶けたチーズに食材を浸し、絡めて食べるチーズフォンデュ
チーズフォンデュはスイスチーズ協会がチーズの消費量を増やすために1930年代に行ったキャンペーンのためスイス全土に広まったとされ、アメリカでは1964年にニューヨークで行われた万国博覧会で、スイスパビリオンのレストランで提供されたものが始まりとされている。皆で鍋を囲むエンターテインメントのメニューとして、1970年代のアメリカでチーズフォンデュは人気を博すこととなった。

一方、とろけるチーズ料理として現在世界中で評判を呼んでいるのがラクレットチーズだ。ラクレットチーズはスイスのヴァレー州の羊飼いが、安価で傷みにくいじゃがいもとチーズを持って移動していたことが発端と言われている。彼らは焚火でじゃがいもを焼いている間、傍に置いていたチーズが溶けたらそれをじゃがいもにこすり落として食べていたそうだ。

溶けたチーズを食材にかけるラクレットチーズ
フランス語の動詞「racler」は「こする」という意味を持っており、これが「ラクレット」の由来とされる。ラクレットはチーズの種類そのものと、とろけたチーズを食材の上にかけて食することのどちらをも指している。

それまでは特殊な機械で半円のラクレットチーズを溶かし、ナイフでそぎ落としていたが、1970年代にラクレットチーズの溶解機やグリル器が発売されると、自宅でも気軽に楽しめるようになった。

ラクレットがフォンデュに比べ、世に知られるのに時間がかかったのは、ラクレットチーズの生産量とその輸出であったと言われている。

長い間ヴァレー地方がラクレットチーズの唯一の生産拠点であり、高品質のラクレットチーズを輸出するのは困難であった。しかし、2000年代初頭に生産が広がり、輸出方法も発展を遂げ、ラクレットチーズはゆっくりと時間をかけて、世界中の食卓で人気を博すようになったのだ。

自宅で気軽にとろけるチーズを楽しむ

自宅でとろけるチーズを楽しみたい時、フォンデュは少し億劫に感じてしまう方も多いのではないだろうか。

鍋の内側にニンニクをこすりつけ、白ワインを入れて加熱しコーンスターチを加え、グリュイエールチーズとエメンタールチーズを入れて溶かし、キルシュ酒で風味を付ける…。自宅でフォンデュを楽しもうと思っても、色々と材料を揃えなくてはならないし、調理に手間もかかる。

道具や材料が異なるフォンデュとラクレットチーズ
その点、ラクレットチーズは作業がぐっと楽に。何しろ基本はチーズを溶かすだけなのだ。BOSKAのラクレットチーズTO GOは歴史は120年以上、Red Dot Design Awardを受賞しているオランダのチーズ用品会社、BOSKAがラクレットチーズ専用に作ったものだ。

調理法はとてもシンプルで、チーズを厚さ3mmほどにスライスし、それを付属のプレートの上にのせる。ベースの中のロウソクに火を灯し、チーズがとろけるのを4分間ほど待つだけだ。

ゲストが来た際もチーズがとろけていくのを待ちながら、キッチンへ行き来する事なく会話を楽しむことが出来るだろう。ロウソクさえあれば調理が可能なので、キャンプやBBQなど、アウトドアでもとろけたチーズが堪能できる。

ベースは縦18.5cm、横8.5cmとコンパクトなサイズ
スッキリとしたデザインと、テーブルの上に置いても場所を取らないサイズ感も魅力的で、持ち運びも簡単。スチール製のプレートは油汚れを落としやすく、手入れはスムーズに行える。

一人でもゲストと一緒でも、屋外でも楽しめるBOSKAのラクレットチーズ TO GOは、とろけたチーズ好きには持ってこいの製品なのだ。

発想豊かに楽しむ。とろけたチーズを好きなメニューに

ラクレットチーズは発祥の地、ヴァレー州で生産されたものがシャンパンと同じように、EU法の下で「原産地名称保護」(PDO)製品とされている。ヴァレー州の牛乳から作られている場合にのみ「ヴァレーラクレットチーズ」と呼ぶことができるこのチーズは、脂肪含有量が規制されており、最低3か月間熟成させる必要がある。

だがヴァレー州のラクレットチーズだけにこだわらなくても良いだろう。好みのとろけるタイプのチーズをグリルに載せて、色々なチーズの味を試してみたい。

好きなメニューに好みのチーズをのせて楽しもう
もちろん、チーズをのせるレシピも自在のままだ。カレーにとろりとしたチーズをかけてみたり、韓国料理のパネチキンを真似て、から揚げにかけてみても美味しい。とろけたチーズと合う食材は数多く、想像力を発揮して自分の好きなものに、好きなチーズをかけてみよう。

寒い季節にこそ美味しい。とろ~り、熱々のチーズを頬張る

子どもの頃は食事のメニューを自分で決められないため、大人になったら好きなものを好きなだけ食べたいなと思っていた。だが、いざ大人になってみるとカロリーが高いものは控えめに、糖分、塩分はできるだけ抑えよう等々、自分で決めた制約に縛られるようになっている。

物足りなさを感じたピザに追いチーズ。そんな贅沢を楽しむ時に
だが時には健康志向の自分を脇へ追いやり、普段は控えている美味しいものをたっぷりと食べてみたい。今宵ばかりは節制は忘れて、思うさまチーズの波に溺れてみよう。

肌寒いこんな夜には身体の芯から温めてくれるチーズを頬張りながら、ちょっぴり背徳的な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。BOSKAのラクレットチーズTO GOは、とろりと溶けた熱々のチーズを楽しむ時に欠かせない存在になるだろう。

BOSKA Partyclette ToGo Taste