手書きをしなくなったことで消えた「余白」
それは執筆業を営む筆者も然り。インタビューした内容を直接パソコンに打ち込むことも多々ある。なぜなら、そちらの方が圧倒的に速く多くの情報を残せるからだ。もともと手書きでアイデアを考えることが多かったが、ここ数年はもっぱらパソコン入力ばかり。そんな生活を続けるうちに、行き詰まりを感じるようになってきた。どこか創造の余白がなくなったような感覚。これは今一度、「手で書く」という原点に戻った方がいいのかもしれない。
手書きをすることは、脳にどのような影響を与えるのか
実際に現時点でも多くの研究で手書きの有用性が指摘されている。例えば2014年のプリンストン大学とカリフォルニア大学の共同研究(※)によると、学習において、パソコンを使ったメモは記述速度が速いぶん、講義の内容を一語一句、忠実に書き写す傾向がある一方で、手書きのメモは書くことに時間がかかるため、情報を一度脳内で処理し自分の言葉で再構成する傾向があったそうだ。
このように手書きのプロセスは意外にも複雑で、脳の複数領域を同時に活性化させる。そのため情報を深いレベルで脳にインプットすることができ、なおかつ長く記憶にとどまるのだ。
普段の生活を振り返ってみると、カバンの中にパソコンやボイスレコーダー、スマートフォンが入っていて、それだけで十分なはずなのに、なんだかんだノートとペンを入れてしまっている。しかしそこにメモした情報やアイデアは振り返る時もアクセスしやすく、端的な内容しか書かれていなくても前後関係が思い出しやすい。結果的に重要な内容が詰まったものになる。だからノートとペンは手放せないのだ。
アナログとデジタルのいいとこ取りを叶えた「Neo smartpen」
手書きで書き残しながら、データでも残す。そんな創造性を高めながらスマートな暮らしの両方を叶えてくれるアイテムこそが、「Neo smartpen」である。
実際に触れてみると、ペン自体はかなりシンプルな作りだ。これを「Neo smartpen」に対応した専用ノートに書き込む。ノート自体も普通のノートに見えるが、よく見ると細かいドットがランダムにプリントされ、それがバーコードの役割を果たしている。
専用のアプリケーション「Neo Notes」と同期し、さっそく書き込んでみる。
今まで通りノートに書いているのに、可能性は大きく広がる
この週は、旅行取材で得たコメント、週末に受けたセミナーでの気づき、打ち合わせ内容の要点など、意外にもノートに書き留める機会が多かった。振り返ると、たった1週間で18ページも書き込んでいた。
筆者は取材先でその機能の利点を感じたが、そのほかの仕事の場にも、学びの場にも、この機能が応用できることは想像に難くない。
どれだけデジタルデバイスが発達して便利になったとしても、手で書くことの手軽さと心地の良さは手放せないものだ。一方で、書いた内容をアプリに同期しておけば、ノートを持ち歩かない日もメモした内容を振り返ることができる。今まで通りなのにもっと便利になる。その先に広がる多様な可能性を感じ、心が躍った。
スマートペンでクリエイティビティが加速する
それらはキーボードやスマートフォンには打ち込めないが、ノートに手書きすれば表出させることができる。ペン先の触感や音を聞きながら言葉や線を紡ぎだし、自分自身が導き出した思考は、いつまでも残しておきたい大切な宝物だ。
記述した思考の記録をありのままの形でデジタル化し、残すことができる「Neo smartpen」は、手書きで記述したものをデータとしても自然と扱いやすくしてくれる。人間の営みと道具の心地よい関係を改めて認識させられた。
Neo smartpen M1
サイズ重量 / Length 149mm, High 10.4mm 17.4g
通信方法 : Bluetooth 4.2(CLASSIC/BLE)
充電時間 : 約90分
連続使用 : 6時間
オフラインモード : A4サイズ約1,000枚保存可能
公式サイト:https://www.neosmartpen.com/jp/neosmartpen-m1/