Vol.15

MINIMAL

25 MAR 2019

MOTがリニューアル&記念展開催!作家たちの創造性につながる編集的視点

「何を選び、何を選ばないか」という編集的な視点は、ZOOM LIFEが考える「本当に必要なことを見極める」というミニマリズムの概念と共通する部分が多い。ミニマルな視点でものごとを見つめ、「編集」を通すことでどのような「本質」が見えてくるのだろうか?そこで今回注目するのは、東京都現代美術館で2019年3月29日(金)のリニューアル・オープンを記念して開催される企画展、「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」だ。展示内容とともに、リニューアル・オープンする施設の魅力をご紹介する。

アート好きが待ちに待ったリニューアル・オープン 注目の企画展とは?

今もなお下町風情が残る東京・木場にある、「東京都現代美術館(以下MOT)」がおよそ3年の休館を経て2019年3月29日(金)にリニューアル・オープンする。これを記念して企画展「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」が開催される。
MOTのコレクションは、約5,400点にも及ぶ。そのうちおよそ3,000点は、大正末年から同時代の日本美術の作品展示を行ってきた、上野「東京都美術館」の収蔵作品を移管したものだ。そして残りの約2,400点が現在に至るまでの間に収集されたものとなっている。

「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」のみどころ

桂ゆき《抵抗》1952

今回の企画展は、1910 年代から現在までの百年にわたる日本の美術について再考するものだ。さまざまな要素の選択的な「編集」を通して主体を揺るがせつつ制作を行い、独自の創作を展開した「編み手」である作家たち。活動やその背景を、MOTのコレクションを核に見ていくことができる。

靉嘔《田園》1956

今回の企画展は、企画展示室3フロア全てを使った大規模な展示だ。実験精神あふれるコレクション作品の数々を現在の創造に繋がる視点で紹介する、初めての機会となる。

岸田劉生《椿君に贈る自画像》1914 

岸田劉生が活躍した大正時代から現在まで、それぞれの時代の「編み手」である作家たちは、その時々の課題と向き合い、「日本の美術のありよう」をめぐって批評的に表現してきた。社会と創造的な関係を切り結ぶことで、突出した独自の創造をしてきたのだ。

横尾忠則《腰巻お仙》(劇団状況劇場)1966

そんな「編み手」としての作家たちの活動に着目し、彼らの背景を探っていく。それらから、ハイブリッドな文化をもつ日本における創造のありようそのものを主題とする、先駆的な制作のあり方が見えてくるはずだ。

アートを“もっともっと”楽しむ場に

リニューアル・オープン記念ロゴ

MOTといえば特徴的なロゴデザインが印象に残っている方も多いだろう。このロゴをデザインしたのは、日本を代表するデザイナーの一人、仲條正義氏だ。今回のリニューアル・オープンを記念して、美術館の活動にさらなる「 + 」(プラス)を、そしてより親しみをもてる美術館として邁進する思いを込め、1年間限定で使用するリニューアル・オープン記念ロゴを仲條氏がデザインしたそうだ。
もともとのロゴにも、略称であるMOT(モット)の語感になぞらえて、積極性や上昇性を表現するために、Tの文字は「+」(プラス)で表現されている。今回のリニューアル・オープン記念ロゴはそこにもう一つ「+」が追加され、「もっともっと」現代アートを楽しめる場として生まれ変わった。

新しくなったMOTで充実した時間を過ごそう

展覧会を観て一息つきたいと思ったら、レストランやカフェの利用もおすすめだ。
カフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」では、日替わりのサンドイッチやオリジナルのドリンクなどを、店内でもテイクアウトでも楽しめる。美術館はひとりで行くという方は、コーヒーを片手に、ひとり作品の余韻に浸るのもいいだろう。もちろん複数人で来た方も、サンドイッチをつまんだりデザートをシェアしながら、企画や作品の意図を解釈したり、体験や印象を交換したりするのもよい。
アートに触れることは、物事の見方の新しい発見につながる。編集的な視点で組み立てられた展示であれば、なおさらのことであろう。ミニマルに表現のあり方を見つめることは、マキシマムな世界の構築にも繋がっていく。自分自身の暮らしを選択する基準を構築するためにもアートに触れる経験は有意義なことだ。ぜひ新しくなったMOTに訪れてみてはいかがだろうか。

[企画展] 百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術 -

この展示会は終了しました

Weavers of Worlds - A Century of Flux in Japanese Modern / Contemporary Art -

会期:2019月3月29日(金)〜6月16日(日)
会場;東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10:00〜18:00 (3月29日は 20:00まで夜間開館) 
休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
*展示室入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1,300円(1,040円)/大学生・専門学校生・65歳以上900円(720円)/中高生 600 円(480 円)/小学生以下無料   
*( )内は 20名様以上の団体料金 *3月29日(金)は入場無料
*企画展のチケットでコレクション展もご覧いただけます

公式サイト:http://www.mot-art-museum.jp/