10年以上暮らしているデザイナーズマンションは、「ほぼイケア」な空間
江鬮さんは、インテリアや雑貨だけでなく、北欧のライフスタイルも愛している。
「イケア発祥の地・スウェーデンには、Fika(フィーカ)という “お茶の時間”を楽しむ文化があるのですが、私はその文化が好きで。だから、部屋のテーマも『家でカフェタイム』です」
「家が池尻大橋エリアにあるから、近所に素敵なカフェやお弁当屋さんなどがいっぱいあるんです。タルトがおいしいお店や、フランスに行ったときに食べたフランスパンと同レベルの間違いないお店などなど。だから、外食をするよりも、お店でスイーツや惣菜をテイクアウトして、家で食べるのが落ち着くんですよね」
デザイナーとのコラボ、シーズンもの...限定コレクションは一期一会
「まず、イケアの魅力を語る上で欠かせないのが『限定コレクション』です。年に数回、定期的に新しいアイテムが出るんですが、その時しか手に入らない上に即完売してしまうものも少なくないんです。だから、私もコワーカーのみんなも、常にチェックしてますね。オンラインでも、『新商品』というタグで検索できるので、ぜひ見てみてください。
特に有名デザイナーとのコラボアイテムは要チェックです。例えば今SNSで話題の、オランダのデザイナー、サビーネ・マルセリス(Sabine Marcelis)とのコラボコレクション『VARMBLIXT/ヴァルムブリクスト』のウォールランプ。7999円(税込)なんですけど、このデザイナーさんのコラボ以外の商品を購入しようとしたら10万円くらいはします。
インゲヤード・ローマンのワイングラスも、イケアのコラボは999円ですが、それ以外で買うと2万円はします。憧れのデザイナーズアイテムを手軽に暮らしに取り入れられるんです。好きな人にとっては生唾モノですよ」
「同じく冬の季節アイテムであっても、年ごとに“赤”がテーマだったり、“ニット柄”がテーマだったりと、いろんなシリーズが出るんです。コラボアイテムも季節商品も、自分が好きなスタイルのものが出たら”買い”です。ついついアイテムが増えてしまうので、要るもの・要らないものを熟考するのがかなり大変です(笑)」
デザイナーのアイテムや季節ごとのアイテムで、気兼ねなく部屋にトレンド感や季節感を取り入れていく。ファッション感覚で部屋の模様替えを楽しむ暮らしは、すごく刺激的だ。
“明かり”を楽しむ北欧文化をイケアアイテムで
「北欧の冬は暗い時間帯が長いので、間接照明などの明かりを楽しむ文化があるんです。1灯だけの明るい照明ではなく、複数の照明を部屋のいろんな場所において、明かりで空間を演出するんです。そんな北欧で生まれたイケアですから、照明アイテムが充実しています。同じシリーズの照明を取り入れて統一感を出してもよいですし、デザインが違ういろんな照明を取り入れてもよいと思います」
世界中のイケアユーザーたちのクリエイティビティを学ぶ
江鬮さんに、部屋の空間づくりで何を参考にしているかを聞くと、
「Instagramで、コワーカーのアカウントや、世界中のイケアユーザーのアカウントをチェックします」との答えが返ってきた。
「自分が欲しいと思ったアイテムを、他の人がどう使っているのかをタグで検索するんです。買おうかどうか迷ったときの判断基準になりますし、使い方のインスピレーションを得られるんですよ」
なかには、思いもよらない使い方をしている人もいる。例えば、テーブルの天板を取り外して別のアイテム(スツール)と組み合わせてアレンジし、新しいアイテムを生み出してしまうなど。誰かがひらめきと発想をSNSでシェアし、そこからさらに新しいクリエイティブな楽しみ方が生まれていく。