Vol.435

KOTO

18 APR 2023

おしゃれな部屋にするためのレイアウト術。家具配置やインテリアコーディネートのコツを紹介

ワンルームや1DKなど限られたスペースを有効活用し、おしゃれな部屋作りをしたいという人は多いだろう。しかし、賃貸の部屋は間取りや大きさがさまざまなうえに、“これが正解“というレイアウトパターンがないため、家具やインテリアの配置に悩むもの。 そこで、ここでは家具配置でおしゃれに見せるレイアウト術、部屋のタイプ別に考える快適なレイアウトについて、インテリアコーディネーターが紹介する。

おしゃれな部屋にするレイアウト術

部屋のサイズに合った家具選びをしよう
どのような雰囲気の部屋にしたいのか、テイストはどうするのか、部屋のイメージを考えるのは重要だ。しかし、部屋をおしゃれに見せるには、基本的なレイアウトのルールがある。自分好みのインテリアだからとやみくもに揃えてしまうと、部屋全体が乱雑な印象になってしまうため注意したい。

ここでは、おしゃれ部屋を作るレイアウトのコツを3つ紹介しよう。

部屋のサイズに合った家具を選ぶ

部屋のレイアウトでもっとも気を付けたいのは、部屋のサイズに合った家具を選ぶこと。6畳の部屋から8畳の部屋に引越したときなど、従来の家具をそのまま使うとチクハグでバランスの悪い部屋になってしまうため、事前に部屋を採寸してテレビやベッドなどのサイズ感を確認しよう。

フォーカルポイントをつくる

フォーカルポイントとは、部屋に入ったときパッと目を引く視線が集中する場所のこと。基本的には入口の対角線上がフォーカルポイントになることが多い。好きな植物や雑貨、鏡などを飾ると、空間がグンとおしゃれな雰囲気となる。

フォーカルポイントにするモノは目線の高さ150cm程度に飾るのが理想。これより低いと目立たない印象に、高くなると圧迫感へと変わってしまうため注意したい。

床に余白を残す

おしゃれな部屋にするコツのひとつに、床のスペースを適度に確保することが挙げられる。特にワンルームや1DKなどの狭い部屋は、家具を必要最小限にするのがおすすめ。部屋が家具で埋め尽くされると、窮屈な印象になってしまうためスペースを意識しよう。部屋に明るい印象を与える余白の目安は、床の3分の2程度だ。

ワンルームや1Kなどの家具配置のコツ

シェルフや背の高い観葉植物は入口付近に置こう
家具レイアウトの工夫次第でおしゃれな雰囲気に一変する。ここでは、部屋をおしゃれに見せる家具配置のコツを提案しよう。

背の高い家具は入口付近に置く

背の高い家具は入り口付近に置くと、生活していても目に入りにくく圧迫感を与えない。反対に、入口に立って対角線上のコーナー部分に背の高い家具があると、窮屈な印象となるため注意したい。

背の高い家具を置きたいときは、オープンシェルフを採用するのがベター。圧迫感が減るうえに、植物や小物を飾るスペースにもなる。

ワークスペースは窓際に確保する

ワンルームや1DKなどの狭い部屋にワークスペースを配置する際は、窓際にレイアウトするのがおすすめ。空間がスッキリとするうえに、家具を組み合わせてL字型にすれば収納スペ―スが増え、モノが散らかるのを防げる。

8畳くらいの間取りがあれば、ワークスペースを窓際に寄せることでソファやベッドなど自由にレイアウトを楽しめるだろう。

椅子をインテリアとして飾る

部屋のテイストや素材に合わせて、好みの椅子をインテリアとして飾れば部屋が素敵な雰囲気となる。コンパクトサイズのスツールでも、小さめの花瓶を飾ったり、おしゃれな洋書を置いたりと便利なアイテムに。

デザイン性が高く存在感のある椅子なら、壁際に置いておくだけでもパッと目を引く部屋のアクセントになるだろう。

部屋のタイプ別に考える快適なレイアウト

快適なレイアウトは部屋のタイプによっても変わる
レイアウトと一口にいっても、さまざまなタイプの部屋がある。ここでは、縦長の部屋や家具配置が難しいといわれる正方形の部屋でのレイアウトを紹介しよう。

縦長の部屋は、左右に家具を配置して動線を確保

縦長の部屋は横長の部屋に比べて窓の大きさは小さめだが、採光・風通しがよいのが特徴だ。レイアウトも比較的考えやすく、左右の壁に家具を配置すれば、真ん中のスペースに動線を確保できる。リビングと寝室が分かれていないワンルームでも、部屋の左右でなんとなくゾーニングして空間にメリハリをつけられるだろう。

ベッドの対面にテレビスペースを置けば、ベッドに座りながらテレビを見れるため、ソファを置かなくともくつろげる。その際、テレビボードはテレビサイズよりも20cmほど幅が長いものを選ぶと、バランスがよくスタイリッシュな印象となる。

正方形の部屋は、奥行きを広く見せる工夫を

正方形の部屋はレイアウトが難しいと思われがちだが、意外と自由に家具を配置できる。ただし、縦型に比べて奥行きが狭いため、家具の配置に工夫が必要だ。背が低くコンパクトな家具を採用し、部屋の前後でリビングと寝室の機能を分けると圧迫感がなくなる。

さらにセンスよく魅せるためのインテリアコーディネート

観葉植物や絵を飾れば、さらにおしゃれな空間になる
おしゃれな部屋は、家具の配置だけでなくインテリアの配置も工夫したい。ここでは、センスのよい部屋を作る素敵なアイテムを3つ紹介しよう。

仕切りアイテムを使って空間にメリハリをつける

家具の配置は納得できたものの、空間にメリハリがなくシンプルすぎる印象になるケースも多い。その際は、仕切りアイテムを使うと洗練された雰囲気に一変する。

たとえば窓際と平行にベッドを配置した場合、横に少し背の高いシェルフを置いて仕切るだけでも空間にメリハリがつく。観葉植物やカラーボックスを複数置くのも有効だ。来客時に寝室スペースを隠したいときは、カーテンやロールスクリーンでベッドスペースを仕切るのもおすすめ。

傘が大きめの間接照明をプラスする

デザイン性の高いものが多く、部屋のアクセントとして重宝する間接照明。比較的背が高く傘が大きめのフロアスタンドを1つ置くと、温かみのある部屋になるだけでなくアクセントにもなる。ソファの横に置いたり、ベッドの横に置いたりすれば、リラックスタイムにも重宝するだろう。
一人暮らしの部屋をおしゃれに演出する照明機器については以下の記事を参考にしてほしい
"Vol.412 一人暮らしの部屋でのテレワーク。生活と仕事を切り替えるためのレイアウト術”
https://zoomlife.tokyo/koto/412

海外インテリア風にアートを3つ飾る

家具を置いただけでは物足りないときは、壁にフォトフレームやポストカードなどのアートを飾るのもおすすめ。

3つほど飾ると、海外インテリアのように華やかでおしゃれな印象となる。どのように飾ればよいのか迷ったら、配置のポイントを押さえたうえで並べるとバランスの取れた落ち着いた空間が実現する。

家具やインテリアのレイアウトを工夫して、おしゃれな部屋を目指そう

レイアウトのコツを知っておしゃれな部屋作りをしよう
自由に配置できる家具やインテリアのレイアウト。どのような配置にすれば、おしゃれな部屋になるのか、家具の高さや大きさ選びに迷う人も多いだろう。

この記事で紹介したレイアウト術を参考に、さらに自分好み仕切りアイテムや間接照明、アートなどを活用して、おしゃれな部屋にしてほしい。