Vol.412

KOTO

27 JAN 2023

一人暮らしの部屋でのテレワーク。生活と仕事を切り替えるためのレイアウト術

働き方が大きく変わった昨今、リモートワークという選択肢が身近になった人も多い。ただ、一人暮らしの小さめの部屋でテレワークスペースを確保できるのか、悩むこともあるだろう。 ベッドやソファなどのインテリアとのバランス、デスクの位置や向きなど、動線を確保しつつ雑多になりにくいレイアウトを決めることは案外難しい。 そこで今回は、一人暮らし部屋にテレワークスペースをレイアウトするコツやデスクレイアウトの秘訣を紹介する。

一人暮らし部屋でテレワークスペースを設けるためのポイント

一人暮らしの部屋でもテレワークスペースを諦めることはない
ワンルームや1Kの部屋にワークデスクを上手にレイアウトしたい人は多いだろう。ここでは、一人暮らしの部屋にテレワークスペースを設けるためのポイントを3つ紹介する。

テレワークスペースと生活スペースを分けてメリハリをだす

テレワークスペースをレイアウトするときは、プライベート空間と分けることが大切だ。

テレワークは、オフィスに出社するのと比べてどうしても仕事モードになりにくい。仕事とプライベート空間が区切られていないと、ついダラダラしてしまうことも。

ワンルームや1Kといった小さめの間取りでは、部屋を区切るのが難しいと思われがち。しかし、簡易的なパーテーションやカラーボックスを利用すれば、プライベートの空間を遮ることができる。また、背の高い観葉植物を置くのも有効で、目隠しとなる上に温もりのある部屋づくりが実現する。

エアコンから離れた位置にテレワークスペースを設置

テレワークスペースをレイアウトするときは、エアコンの位置にも注意したい。エアコンの真下にテレワークスペースをレイアウトしてしまうと、風で顔や髪、目などが乾燥してしまう。エアコンの風に長時間当たり続けてしまうと頭痛や肩こりの原因にもなりやすい。

対策としてはエアコンからテレワークスペースを適度に離すか、エアコンの近くにレイアウトせざるを得ないときは、風向きを変える調整用ルーバーをエアコンに取り付けるのが有効だ。

壁向き?窓向き?デスクのベストな位置

デスクを壁向きにするか窓向きにするかによっても、作業効率が変わってくる。

壁向きはもっともポピュラーなレイアウト。目の前が壁なので、余計な情報が入ることなく作業に集中できるのがメリットだ。とはいえ、人によっては閉塞感を持ってしまうことも。

一方窓向きは、自然光を浴びたり、外を見たりしてリフレッシュできるのがメリット。長時間のパソコン作業がストレスに感じやすい人におすすめのレイアウトだ。眺めのよい部屋では、窓からの景色が気分転換になるだろう。

しかし、天候や部屋の向きによっては太陽光がまぶしすぎたり、熱や冷気を感じたりして作業に集中できない可能性がある。人によっては、紫外線対策も気になるかもしれない。

壁向きにワークデスクを設置する際は、パソコンモニターの明るさを調整したり、窓にブラインドや遮光レースのカーテンなどを取り付けたりといった工夫をしたい。

集中力がアップするデスクレイアウト

デスクの上をお気に入りの色で統一すると、すっきりとした見た目に
一人暮らしの部屋でテレワークするときは、デスクの位置や向きで集中力に違いが生じる。ここでは、集中力がアップするデスクレイアウトを2つ紹介しよう。

I字型デスクを壁面に設置する

I字型デスクはシンプル設計で、もっともスタンダードな形だ。部屋にゆとりがある8畳以上の部屋は、壁向きだけでなくアイランド型のレイアウトも可能。窓に背を向けるようにレイアウトすると、壁に向かうのと比べて圧迫感が少なくリラックスできる。

ただし、I字型デスクだと十分な収納を確保できない場合もある。奥行きが狭いデスクはパソコン以外の仕事道具が置けないパターンも多い。

その場合、サイドテーブルやデスク下の収納ボックスなどの活用がおすすめだ。小物を片付ける場所をあらかじめ決めることで、仕事道具が散らかる心配がない。

L字型デスクは部屋のコーナー部分に設置する

L字型デスクは部屋のコーナー部分にピッタリと収まれば、部屋のスペースを有効活用できる。

L字型になっていることで十分な広さを確保でき、作業効率も上がりやすい。事務作業とパソコン作業を並行したり、マルチディスプレイを置いたりなど、自分が仕事しやすい環境に整えられる。

ただし、L字型デスクは長さがあるため、他の家具とのバランスを考えてレイアウトする必要がある。

仕切りやデスクを活用してスペースを分けるレイアウト

デスクにお気に入りのモノを置けば、モチベーションアップにも繋がる
一人暮らしの小さめの部屋でもちょっとした工夫次第で快適なテレワークスペースが実現する。ここでは、集中力がアップする一人暮らし部屋のレイアウトを2つ提案したい。

真ん中でゆるく仕切ったテレワーク空間

突っ張り棒とネットは、狭いスペースでも配置しやすい
「DRAW A LINE(ドローアライン)」の突っ張り棒を2本設置しネットをかけて間仕切りに。プライベート空間とゆるく仕切っているので仕事のオン・オフの切り替えができる。

ネットにカレンダーを引っかけておけば、仕事のスケジュールも確認しやすい。また、ハンキンググリーンを吊るしておくと、適度に癒し効果を取り入れられるメリットもある。
「DRAW A LINE(ドローアライン)」の活用法はさまざま。以下の記事も参考にしてほしい
Vol.254 DRAW A LINEで、自由なインテリアを考える
https://zoomlife.tokyo/mono/254

部屋のコーナー部分にL字型デスクをレイアウト

L字型デスクは、デッドスペースになりがちな部屋の角を有効活用できる
部屋のコーナー部分にL字型デスクを設置したり、ワークデスクと収納棚を上手に組み合わせたりしてレイアウトするのもおすすめ。部屋のコーナー部分にレイアウトすることで、他の家具とも分けて配置でき、部屋がすっきりとする。

I字型デスクにパソコンを置いて、収納棚にデュアルディスプレイを置くことも可能だ。収納棚はキャスター付きを選ぶと、好みの場所に移動できて便利。
リモートワークのためにそろえておきたいモノは、以下の記事を参考にしてほしい。
Vol.352 在宅勤務のために買ってよかったモノとは。環境を整えて在宅勤務を快適に
https://zoomlife.tokyo/koto/352

レイアウトのコツを押さえて、一人暮らしの部屋でも快適なテレワークを

テレワークのために部屋のレイアウトを整えて、快適に仕事に取り組もう
一人暮らしで小さめの部屋でも、レイアウトのコツ次第でテレワークスペースを確保できる。

仕事のオン・オフを切り替えるためには、パーテーションやカラーボックスなどを利用して、なんとなくでも仕切ることが大切だ。また、ラック付きのデスクを採用すれば、キャビネットやチェストなどを置かなくとも省スペース化が実現。プリンターやプロジェクターなど、テレワークの必需品なども収納できて作業効率が一気に高まる。

自分好みのアイテムをデスク周りに置くなど環境を整えることも、快適なテレワークの第一歩だ。仕事の効率を上げるため、ぜひテレワークスペースのレイアウトや環境づくりを楽しんでみてほしい。