Vol.400

KOTO

16 DEC 2022

一人暮らしの観葉植物の選び方|育てやすい植物やおしゃれに飾るポイント

生活必需品を優先するあまり、殺風景になりがちな一人暮らしの部屋。手軽で個性的なインテリアを飾りたいなら、観葉植物を置いてみるのはどうだろう。観葉植物を部屋に置けば、グッとおしゃれな雰囲気になるうえに、日常に癒しを与えてくれる。また、窓際や棚に置いたり、吊るして飾ったりと魅せ方もさまざま。趣味として植物の手入れや成長も楽しめる。 しかし、初めて観葉植物を育てる人は、「上手に育てられるだろうか」「虫がつかないだろうか」といった不安もあるだろう。ここでは、一人暮らしにおすすめの育てやすい植物や、飾る際のポイントを紹介する。

一人暮らしで観葉植物を上手に育てる方法|まずは選び方の基準を知ろう

観葉植物を選ぶ基準のひとつは「育てやすさ」
一人暮らしの日常に癒しを与える観葉植物。パッと目を引くアクセントになり、部屋を格段におしゃれな雰囲気にしてくれる。そんな観葉植物を上手に育てるためには、まずは選び方の基準を知ることが大切だ。

置き場所の環境に合ったものか調べる

観葉植物は一目惚れで選ぶという方法もあるが、置き場所の環境との相性がある。育て方を気にせずに好みだけで選んでしまうと、思うように成長してくれないことも。

観葉植物を選ぶ際は、日当たりがよすぎる部屋でも対応できるか、反対に日陰のほうが育つのかなど、置き場所の環境との相性を調べてから選んでほしい。

日陰によく耐える、乾燥や寒さにも強い丈夫な植物を選ぶ

水やりや風通しなどを気にせずに育てたいのなら、日陰や乾燥、寒さなどに強く、生命力のある植物を選ぶのがおすすめ。

植物によっては、温度調節のために室内と室外を移動させる必要がある。日中気温が上がりやすい部屋はエアコンをつけたままにしておくという手もあるが、環境への影響や電気代が気になるだろう。

数ある観葉植物の中には、耐陰性や耐寒性、耐乾性の高い、手のかからない種類がたくさんある。長く楽しむためには、初心者が育てやすい丈夫な植物を選ぶことが基本だ。

病害虫に対する抵抗力もチェック

観葉植物を育てるうえで、害虫がついてしまうことは避けられない。どうしても植物や環境によっては、「ハダニ」や「カイガラムシ」などが発生してしまう。そもそも病害虫が発生しやすい植物もあるため、注意したい。

残念ながら一度葉っぱに害虫がついてしまうと、なかなか完全に取り除くのは難しい。霧吹きやホースの水で洗い流すといった方法はあるものの、栄養を吸い取られた植物を復活させるのは容易ではない。

そのため、初心者のうちはできるだけ病害虫への抵抗力がある植物を選ぶこともポイントだ。

室内でも育てやすい植物については、こちらの記事を参考にしてほしい。
https://zoomlife.tokyo/koto/286

初心者が育てやすい観葉植物とは。一人暮らしにおすすめしたい植物3選

観葉植物の種類は豊富なため、どんな植物を選ぶか迷うだろう。ここからは、初心者が育てやすい観葉植物を3つ紹介する。

日陰や乾燥に強い「パキラ」

風水では「生命力の象徴」と考えられているパキラ
元気に広がる鋭くとがった葉と太い幹が特徴のパキラ。つやつやとした光沢があり、鮮やかなグリーン色を放ってくれるため、インテリアにもおすすめ。暑さ・寒さ、乾燥にも強いことから初心者にも人気の植物だ。

強く丈夫なパキラは、品種や育て方によっては2mほどの大きさまで成長する。一人暮らしにぴったりな10cm程度のコンパクトサイズもあるため、小さめのものを選べば、部屋の中での移動もしやすい。

直立する独特なフォルムの「ザミオクルカス ザミーフォリア」

メンテナンスが簡単なため、忙しい人にもぴったりな「ザミオクルカス ザミーフォリア」
ザミオクルカス ザミーフォリアは、別名「ジージープラント」と呼ばれる植物だ。土からニョキニョキと直立する独特なフォルムも魅力的で、どんな部屋に置いてもフォーカルポイント(部屋の中で目を引く場所)となってくれる。

水がなくても長期間生きられるという特性があるため、こまめに水やりしすぎると枯れてしまう。日当たりの悪い玄関や窓が小さく暗めの寝室などでも育ってくれる、耐陰性が高い植物の代表格ともいえる。

ハンギンググリーンとしても人気の高い「シュガーバイン」

吊るしたり、切り花にして水差しにしたりと飾り方のアレンジも楽しめる「シュガーバイン」
シュガーバインはつる性の植物で、下に向かってつるが成長することからハンギンググリーンとしても人気が高い。5枚の葉がまるで花びらのようでかわいらしく、白い鉢にもよく似合う。カーテンレールにS字フックをかけて吊るせるため、賃貸でも壁に穴を開けずに飾れるのがうれしい。

シュガーバインは、耐寒性があり、直射日光の当たらない場所でも成長するため室内でも育てやすい。水やりは土の表面が乾いたときにたっぷりと与えよう。

ハンキンググリーンについては、この記事でほかの品種も紹介している。
https://zoomlife.tokyo/koto/332

観葉植物をおしゃれに飾ろう。"魅せる”ためのコツ

部屋の雰囲気に合わせた鉢カバーを選べば、インテリアとしてさらに馴染んでくれる
観葉植物を育てると同時に、おしゃれに飾ってインテリアにするのも楽しみ方のひとつだ。ここでは魅せるためのコツを2つ紹介する。

植物は3つ以上まとめて飾る

観葉植物のコーディネートの基本は、散漫に見せないよう複数の植物をまとめて配置すること。部屋の窓際に鉢を並べれば、日当たりや風通しといった条件も満たせる。

植物には空気清浄効果も期待できるので、まとめて飾ることで部屋の空気をきれいに保ってくれる。また、部屋の至るところに観葉植物を置くより管理がしやすいのもうれしい。

植物のサイズや形を変えて抜け感を出す

同じ高さや形の植物は、一見整った感じに見えるがメリハリがない。特に、背の高い観葉植物が規則的に並んでいると圧迫感も出てしまう。そうならないためには、あえて植物に高低差をつけたり、葉っぱの形や色に変化をつけたりするのがおすすめ。植物同士の個性が引き立つことで、魅力的なインテリアが完成する。

また、置き場所が決まったら、遠くから全体を見渡してみよう。引いて見ることで、座ったときの視線や他のインテリアとのバランスをチェックできる。

初心者が育て方で気を付けるべきポイント

育て方のポイントを押さえて、植物の寿命を延ばそう
初めて観葉植物を育てるときは、水を与えるポイントや肥料の与え方が分からない人も多い。そこで、初心者が育て方で気を付けるべきポイントを3つ紹介する。

日当たりと風通しを意識しよう

植物によっては日陰を好む植物もあるが、基本的には日当たりと風通しはマストだ。環境が悪いと、カビや害虫の温床になってしまうこともある。光がよく入る部屋でも場所によっては日当たりが悪くなるため、置き場所には注意したい。

玄関やトイレなど、窓がなく暗い場所に置く際には、数日ごとに観葉植物を日が当たる場所に移動させれば問題ない。

弱っている観葉植物に肥料はNG

観葉植物は、日の当たりすぎや水の与えすぎで元気がなくなることがある。そんなときはつい肥料を与えるのがよいと思ってしまうが、それはNG。特に、水分不足や根詰まりなどで植物が弱っているときは、肥料が追い打ちをかけることもある。

大事なのは、直射日光が当たらず、風通しのよい場所に置いて様子を見ることだ。「水枯れ」の場合は、たっぷりと水をあげ、湿度を高めたうえで涼しい場所に置くことが対処法となる。

水やりのタイミングは規則的に、とは限らない

基本的に、水やりは毎日規則的におこなうものではない。ほとんどの観葉植物は、土が乾いていたら水を欲しているサインのため、このタイミングで水やりをしよう。

特に、サボテンや多肉はほとんど水を与える必要がないため、水のやりすぎには注意が必要だ。その他の植物も保水力がそれぞれ異なるため、よく観察することが大切だ。

一人暮らしの部屋に観葉植物を取り入れ、「育てる」と「飾る」を楽しもう

観葉植物をインテリアに取り入れれば、部屋の雰囲気が明るくなるだろう
一人暮らしの生活に癒しを与えてくれる観葉植物。きちんと育てられるかと心配であれば、まずは初心者向きの植物から挑戦してみてはいかがだろうか。暑さ・寒さ・乾燥に強く、丈夫な植物は案外たくさんある。観葉植物を部屋に置けば、趣味としても楽しめるうえに、魅せ方の工夫次第でインテリアとしても活躍してくれるため、ぜひ挑戦してほしい。

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