Vol.364

KOTO

12 AUG 2022

ソロキャンプで必要な持ち物とは?リストを確認して揃えよう 

キャンプと聞けば、家族や友人など大勢でわいわい楽しむのをイメージする人が多いだろう。一方で、1人で出かける「ソロキャンプ」が注目を集めている。自分の好きなことを好きなタイミングで自由に楽しんだり、静かに自然を感じたりできるのがソロキャンプの魅力だ。大勢でのキャンプとは違った楽しみ方ができるソロキャンプに興味を持ち、挑戦したいと考えている人も多いだろう。 自分1人だけとなると、複数人のキャンプとは持ち物の用意も変わる。必要なモノを揃えつつも、できるだけコンパクトにしておきたい。ここでは、ソロキャンプで必要な持ち物や、荷物をコンパクトにまとめるコツについて解説する。

ソロキャンプに最低限必要な持ち物リスト

まずは最低限必要なテントや寝袋などを揃えたい
キャンプとなるとあれこれ用意したくなるが、自分1人で運べる荷物の量には限界がある。まずは、ソロキャンプに行くうえで最低限必要なモノを確認しよう。
・テント
・ペグ、ハンマー
・ランタン、懐中電灯
・寝袋、マット、シート
・着替え、タオル
・救急手当セット
・ゴミ袋
・調理器具、食器
・食材、飲み物
自分が寝泊まりしたり、荷物を置いたりする拠点となるテントは必需品である。ソロキャンプの流行で1人用の小型テントも数多く販売されているが、あまりに小さすぎると荷物を置けなかったり、くつろげなかったりするため、やや大きめのサイズを選ぶとよいだろう。
テントを設営する際に必要になるのが、ペグとハンマーである。ペグとはテントを立てる際の支えにする釘のようなモノで、ハンマーを使って地面に打ち込む。なお、自立式のテントであればこれらは不要である。

ランタンや懐中電灯といった明かりを持っていかなければ、光源の少ないキャンプ場では夜の活動が難しくなる。小さくてもテント全体を明るく照らせるランタンも増えているため、できるだけコンパクトかつ電池が長持ちするタイプを選ぼう。

キャンプ場の夜は意外と冷えるため、夏であっても寝袋は欠かせない。また、地面が平らな場所にテントを張れるとは限らないため、下に敷くマットやシートも持っていくとよいだろう。

テントの設営や調理などで汗をかいたり、服を汚したりすることがあるため、タオルや着替えは必ず持っていこう。下着の替えや、冷えたときにすぐ羽織れる上着もあると安心だ。

慣れないソロキャンプでは予期せぬケガをすることも考えられる。応急手当に使える絆創膏やガーゼ、包帯、サージカルテープ、湿布、消毒液などは揃えておきたい。そのほか、急な体調不良に対応できるよう、風邪薬や鎮痛剤、目薬、持病の薬なども欠かせない。

キャンプでは自分で出したゴミは自分で持ち帰るのがマナーであるため、ゴミ袋も必ず持っていこう。

また、ソロキャンプの楽しみの1つは自然の中での調理だ。せっかくなら、やってみたい調理に必要な器具や食器、食材を持っていこう。とはいえ、こだわり始めると荷物が増えるため、キャンプ用のコンパクトで軽いモノを厳選するのがおすすめだ。

ソロキャンプにあると便利な持ち物リスト

タープがあると日除けや雨除けができて便利だ
次に、最低限必要な持ち物に加えて持っていくと、ソロキャンプでの活動がより充実する持ち物を紹介しよう。
・タープ、ハンモック
・枕、コット
・ケトル
・本、タブレット
・ポータブルスピーカー
・充電器、モバイルバッテリー
・お風呂セット
・ウェットティッシュ
・ダストボックス
テントにプラスしてタープも持っていくと、ソロキャンプをより快適に過ごせるだろう。は日除けや雨除けに使えるアイテムで、自分の活動エリアを広げることができる。さらにハンモックがあれば、アウトドアならではの優雅な昼寝を楽しめる。

テント内での寝心地をよくしたいのであれば、枕やコットを持っていくのもおすすめだ。コットと呼ばれるカニ式ベッドは、寝袋があっても地面で横になるには少し抵抗があるという人向けのアイテムといえる。

ケトルがあると、飲み物や調理などに使うお湯を簡単に沸かせて便利だ。

ソロキャンプであれば時間を自由に使えるため、ゆっくり本を読んだり、音楽や動画を楽しんだりと、自分の趣味を存分に楽しめる。本やタブレットなどを持っていけば、充実した時間を過ごせるだろう。また、周囲にまったく人がいないのであれば、タブレットをスピーカーと接続させて大自然を映画館のようにもできる。加えて、充電器やモバイルバッテリーを用意しておき、いざというときすぐ充電できるようにしておくとよいだろう。

キャンプする場所によってお風呂の事情は異なる。近くにお風呂施設があったとしても、必要なモノが揃っていない可能性は高い。そのため、携帯用のシャンプーやコンディショナー、ボディーソープなど、お風呂セットを持っていくのがおすすめだ。

ソロキャンプではちょっとした汚れが付きもの。ウェットティッシュを持っていけばタオルやふきんよりも手軽に拭けるだけでなく、手を洗いたい場合にも使えるためかさばらない薄手のタイプを持っていくとよいだろう。

「ソロキャンプに最低限必要な持ち物」としてゴミ袋があるが、ゴミ袋をむき出しのままにしておくと、生ゴミなどの匂いで虫がたかってしまう恐れがある。しかし、ゴミ袋を装着させるダストボックスがあれば、その心配が抑えられる。折りたたみタイプであれば、持っていくのもそれほど大変ではないはずだ。

季節ごとに必要になる持ち物リスト

屋外の活動になるため、季節に合わせて防寒具などの対策が欠かせない
季節によっても、ソロキャンプに必要となる持ち物は変わってくる。ここでは、夏と冬にそれぞれ必要になるモノをリストアップした。

夏のソロキャンプに必要なモノ

夏のソロキャンプでは、以下のモノを持っていくのがよいだろう。
・虫よけスプレー、蚊取り線香
・かゆみ止め
・日焼け止め
・帽子
・うちわ
・氷、保冷剤
屋外で活動するため、虫と暑さへの対策は必須といえる。荷物に余裕があれば、小型の扇風機を持っていくのもおすすめだ。

冬のソロキャンプに必要なモノ

冬のソロキャンプでは、以下のモノを持っていくのがおすすめだ。
・手袋
・耳あて
・ネックウォーマー、レッグウォーマー
・防寒着
・カイロ
・ブランケット
冬のソロキャンプでは、とにかく肌を露出させないことが重要である。さらに、カイロやブランケットで体を温めるとよい。寝袋も「厳寒期用」を選ぼう。キャンプ用の焚き火台や小型ストーブを持っていけば、テントの外でも快適に過ごせるだろう。

ソロキャンプの持ち物をコンパクトにまとめるコツ

1人で持ち歩ける荷物量にまとめることが重要だ
ソロキャンプにバイクや徒歩などで向かう場合は、できるだけ荷物をコンパクトにまとめる必要がある。ここでは、そのためのコツを3つ紹介する。

荷物の詰め方の基本を知る

まず、リュックへの荷物の詰め方1つで、同じモノを持っていても重さの感じ方は変わることを覚えておこう。重いモノをなるべく上にすることで、体への負担を小さくできる。

キャンプ用の荷物として考えると、「使用頻度の少ない道具→テント→キャンプ道具や食料・水→使用頻度が高いモノ」という順番に詰めるのがおすすめだ。小物類は外付けのポケットに入れ、マットなどはリュック本体に括り付けるのがよいだろう。

圧縮袋を活用する

荷物をできるだけコンパクトかつ軽量化するために便利なのが圧縮袋だ。衣類や寝袋などはすべて圧縮し、リュックの中でなるべく場所をとらないようにまとめられる。

食材は調理器具とセットにする

ソロキャンプでの調理を楽しみにしているなら、使う分の食材を小分けにし、調理器具とセットにして持っていくとよいだろう。関連アイテムをひとまとめにしておくと、すばやく必要なモノを取り出せる。

また、すべての調理工程をキャンプ場で行う必要はない。事前にある程度の下ごしらえをしておけば、生ゴミを減らせるだけでなく、調理時間の短縮にもなる。

ソロキャンプの持ち物は段階を踏んで充実させていこう

ソロキャンプで自然に囲まれた時間を過ごしてみてはいかがだろうか
ソロキャンプでは、慣れないうちは最低限の持ち物だけあれば十分だ。できるだけ身軽にしたうえで、ソロキャンプの感覚をつかむのがよい。

ある程度の回数を重ねて慣れてきてから、自分の趣味や娯楽に関するモノをプラスアルファとして選び、持ち物をカスタマイズして充実させていこう。