Vol.165

MONO

15 SEP 2020

大切な鍵をOrbitkeyの「キーオーガナイザー」で整理整頓

家や会社、車にバイクと、生活に欠かせない大切な物を管理するための鍵。誰でも鍵の1本や2本は持っているが、時には鍵の束をジャラジャラと楽器のように鳴らし、使いたい鍵を見つけるのに苦労している人を見かけることがある。また、鞄やポケットにそのまま鍵の束を入れて、うっかりスマートフォンなどを傷つけてしまった経験がある人も少なくないはずだ。こうした生活と切り離せないちょっとした手間や憂慮をなくすことができたら、毎日がちょっとずつ快適になるのではないか。些細なようだけど、とても身近なこの問題を解決してくれそうなのがOrbitkey(オービットキー)の「キーオーガナイザー」だ。

本当に必要なものだけを選び直し、整理する

一般的なキーホルダー(左)と、Orbitkeyのキーオーガナイザー(右) 違いは明らか
鍵をまとめておく物と言えば、まず思い浮かぶのは「キーホルダー」ではないだろうか。キーホルダーとキーオーガナイザー、どちらも鍵をまとめるためのアイテムだが、一体何が違うのか?
答えは、それぞれの言葉が示す考え方にある。

キーホルダーという言葉を分解してみると“鍵(キー)を持つ物(ホルダー)”だが、キーオーガナイザーは“鍵(キー)を整理する物(オーガナイザー)”と、込められた意味が異なっていることに気づく。
つまり、日々使う鍵をキーオーガナイザーで管理するということは、改めて毎日のルーティンと向き合って生活を見直すことにも似ている。

最大7本まで、すっきりスマートに収納
Orbitkeyのキーオーガナイザーは2~7本の鍵が収納可能で、家と車の鍵しか持たない人でも、たくさんの物を管理しなければいけない人でも、万人が使いやすい設計となっている。もちろん、束ねる本数が変わっても、変わらずフォルムが美しいのも計算の内だ。

制限があることで、本当に必要なものは何かを見つめ直す。シンプルな話だが、なかなか難しい。この、一見シンプルなキーオーガナイザーもまた、完成までにさまざまな苦労があったという。

メルボルン(オーストラリア)に本社を構えるOrbitkey 今回は、国内唯一の正規販売元であるアークトレーディング社に取材
Orbitkeyの代表で工業デザイナーのCharles Ng(チャールズ・イン)と、薬剤師だったRex Kuo(レックス・クオ)は、まったく異なる業種に就職した後も、コーヒー片手にビジネスについて語り合っていた仲のいい幼馴染だ。そんな二人は違う視点を持ちながらも、鍵の持ち歩き方に困るという共通の悩みを持っていた。

ジョギング中に鍵がジャラジャラと鳴ることを煩わしく思っていたデザイナーのチャールズは、ある日、鍵同士が擦れ合わないようリング状の部品ではなく、ボルトとナットを使った試作品を友人のレックスに見せた。一方のレックスは、鞄やポケットで鍵がスマートフォンなどを傷つけることに悩まされていたため、音だけでなく素材や形状にも配慮する必要があると進言。そこから、鍵を柔らかな素材で囲うというアイディアが生まれたのだという。

2つの視点から生まれた、こだわり

爪を傷つけることもない、適度な締め付けの独自ロック構造

手作業ならではのクラフト感と、使うほどに馴染む牛革が特徴のキーオーガナイザー レザータイプ
最初に商品を発表したクラウドファンディングでは、わずか30日間で約5000人がこのアイディアを支援。その後、本格的に製造を開始しようと二人は24歳にして会社を辞め、Orbitkeyに注力することを決断する。スーツケースを片手に海を渡ると、そこから4カ月もの間、工場を探し続けたという。

時間がかかったのには、理由があった。二人は、使用する素材や製造品質だけでなく、工場の労働環境にもこだわっていたからだ。昨今はフェアトレードという言葉が注目されるなど、商品の見た目や使い勝手だけでなく、今やその背景までが購入の決め手になることを思えば、欠かせない判断材料だ。

デザインを専門とし、細部にまでこだわる目を持つチャールズ。そして、ビジネスマインドで会社としての広いこだわりに目を向けられるレックス。異なる二つのセンスが補い合う形で整理され、「最適」への道しるべとなったのだ。

高性能な、「整える」ためのデザイン

話の焦点を再び商品へと戻そう。
Orbitkeyのキーオーガナイザーのこだわりとは何か。

女性が持っても違和感のない、考え抜かれたデザイン
まず、洗練されたシンプルなデザインは、男女問わず使いやすい。使用している素材もオーソドックスなレザーの他、カジュアルな雰囲気にも合わせやすいナイロン生地、よりナチュラルな雰囲気のキャンバス生地とレザーの組み合わせ、アウトドアやスポーツに強いTPUプラスチックラバー製と、多様に展開されている。

生地や色も大事だが、やはり気になるのが性能面。先述のとおり、鍵の留めやすさや音の配慮、他の貴重品を傷つけない構造以外にも、厚みも形も異なる車の鍵などは外付けすることで一括管理が可能になる。また、意外と世の中に多くある“利き手問題”にも配慮し、左右どちらからでもスムーズに鍵が取り出せる仕様だ。

別売りのマルチツールは、いざと言うときの救世主
さらに、マイナスドライバーやボトルオープナーなど、6種類のツールに匹敵する機能を持つマルチツールを付けておけば、突然のハプニングにもスマートに対応できる。また、男女ともに人気が高いのが、追加アクセサリーの鏡。爪やすりも付属しているので、いつでも身だしなみを整えることができて非常に便利だ。

身だしなみチェックに便利な、鏡と爪やすり
こうした発想は、キーオーガナイザーをただの鍵の管理アイテムとしては考えないOrbitkeyのブランド信念からくるものだ。彼らが目指すのは、身の回りを「整える」デザインによって無駄やイライラを減らし、生活や仕事をより快適で効率的にすることで、消費者が心地よい時間を過ごせるようになることなのだという。

整理整頓が、暮らしに余裕を生む

整理することで、必要なものがまとまり持ち歩きやすい
2020年現在、私たちを取り巻く環境は大きく変わり始めている。多くの企業でリモートワークが導入され、鍵だけでなくパソコンやスマートフォン、その充電器や付属品など、持ち歩かなければならないものはいくつもある。

2020年9月上旬に発売となった「Orbitkey Nest」は、こうしたパソコンの周辺機器に着目した新製品だ。ワイヤレス充電台が内蔵されているなど、リモートワークに強い機能を持ちながら、「整える」を基調とした考え方は変わらない。もちろん、キーオーガナイザーも一緒に収めることができる。

リモートワークを「整える」 / Orbitkey Nest(オービットキー・ネスト)
何気なく過ごしてしまっている日常の中にも、整理整頓を意識するだけで快適になったり、効率がよくなることは意外と多いもの。今までは気にしていなかった人も、整理すること自体が苦手だと思っている人も、こうしたアイテムをひとつ暮らしに取り入れるだけで、変化があるかもしれない。

Orbitkey 「キーオーガナイザー」

商品サイズ:長さ16.5cm 幅2cm 厚み0.2cm
¥3,400~(税別)

公式サイト:https://www.arktrading.jp/orbitkey