Vol.637

FOOD

25 MAR 2025

3種類のチーズのハーモニー。ファン増殖中のビスケットにこだわったチーズケーキ「BISCAKE」でご褒美タイム

スイーツが演出するご褒美タイムは、私たちにとってかけがえのないもの。そんなスイーツについて情報収集し実際に選んで嗜むことは、すてきなお部屋に暮らしたり満足のいくインテリアを揃えたりすることに似ているように思う。忙しい毎日のなかで訪れる、かけがえのない特別なひとときのお供として提案したいのが、ビスケットにこだわって作ったチーズケーキ「BISCAKE(ビスケイク)」だ。甘いだけじゃ物足りない人へ、とっておきのスイーツのある暮らしを提案しよう。

誕生から1年足らずで話題になったチーズケーキ

こんがりビスケットが印象的なケーキボックス
チーズケーキ「BISCAKE」が誕生したのは、ちょうど1年前だ。手がけるのは、富山県魚津市に工房を構える「ZAX FOX」。「人と人を結ぶお菓子、人と人を結ぶしごと」の理念のもと、県内を中心に菓子店を展開し、商品数を絞りながらも、こだわり抜いた味わいと人の思いを届けることに長けたブランドだ。

クリエイティブユニット KIGIのデザインによるプレゼンテーション
そんな同社が2022年に発売したチーズクッキー缶「Cheesy Poche(チージィーポッシュ)」は、ポップアップストアの展開やコラボイベントの開催を通じて、全国の人々に直接届けるスタイルを貫き、瞬く間に人気スイーツへ。週に3回のオンラインショップ限定販売では、即日完売も珍しくない。

パンジー柄の紙を解けば、クッキーが5枚並んだ四角いチーズケーキのお披露目
そして、チーズクッキー缶「Cheesy Poche」の姉妹ブランドとして、2024年に誕生したのが、ビスケットにこだわって作ったチーズケーキ「BISCAKE」だ。「Cheesy Poche」とともに新宿伊勢丹でのポップアップイベントを成功させ、有名グルメ雑誌の表紙を飾ったほか、その雑誌とのコラボ商品も発売。発売から1年足らずだが、すでにじわじわと話題を集めている。

限定販売された雑誌「hanako」とのコラボ商品(※現在は販売を終了しています)
このスイーツは、一般的なチーズケーキのシンプルで素朴なイメージとは異なる。手に取った瞬間から、四角いチーズケーキにナイフを入れてカットし、味わうまで、ときめく時間をしなやかに、かつ確実に作り上げていく。ただ甘いだけじゃない、オリジナリティあふれる存在感が、ファンのワクワク感を途切れさせない。

全国に1箇所。ブランドの世界観を表現した直売カウンター「Cheesy Sweets Counter」

JR魚津駅から徒歩20分、ブルーの外壁が目印の直売カウンター
「BISCAKE」が手に入るのは、オンラインストアやポップアップストアだけではない。富山県魚津市吉島にある工房に併設の直売カウンター「Cheesy Sweets Counter(チージィースウィーツカウンター)」では、スタッフと直接言葉を交わしながらスイーツを購入できる。

工房では実際に「BISCAKE」が作られていて、製造に関わるスタッフがカウンター内にいることもある。1年半の試作期間を経て完成したスイーツの誕生秘話など...どんな質問にも真摯に答えてくれる姿勢から、このブランドへの惜しみない愛情が伝わってくる。

カウンターの中立つスタッフの優しいお人柄も、この世界観の大切な要素
ブルーの外観が印象的なカウンターのひさしには、パンジーの中にこっそりとネズミの模様が隠れているなど、大人の遊び心をくすぐる仕掛けが。

カウンターのひさしのパンジー模様の中にはネズミのシルエットが隠れている
この空間のために取り寄せた白いタイルや、季節ごとに変わるお花など、小さなカウンターながらも見どころが詰まっている。

キュンとするポイントが詰まった小さなカウンター
決してアクセスしやすい場所ではないものの、全国、そして海外からも訪れる人が絶えない。オンラインでさまざまなものが気軽に手に取れる時代だからこそ、ファンにとって欠かせない“聖地”として特別な意味をもつスポットだ。

“一番生地”で作るクッキープレートに想いを添えて

リボンをあしらったクッキーは、春シーズンの期間限定
「BISCAKE」のビスケットは、カウンターと同じ場所にある工房で、一切の妥協なく丁寧に作られる。そして、その生地には“一番生地”だけが使われている。一番生地とは、型抜きビスケットを作る際に、最初に型を抜いた生地のこと。通常、残った生地を練り直して作るものは二番生地と呼ばれる。一番生地を使うことで、統一されたこの美しい風合いや食感がな叶うのだ。

ビスケットとビスケットの間にナイフを入れれば、簡単に5等分できる
トップのビスケットには一番生地を使い、ケーキの底を支えるクラムにも一番生地を使用しているのが、「BISCAKE」がビスケットにこだわったチーズケーキである所以。トップのビスケットを型抜きした際に余った生地は練り直さず、そのまま焼き上げ、粉砕して溶かしバターやシナモンなどと合わせることで、香ばしく風味豊かなクラムに仕上がる。

一番生地のみを使用した美しいビスケットの表面
つまり、ケーキを彩るビスケットも、土台となるクラムも、どちらも状態のよい“一番生地”仕立て。味覚が喜ぶ繊細な味わいは、この製法だからこそ生まれる特別なものだ。

そんな贅沢なビスケットのプレートには、1枚1枚異なる絵柄が描かれている。通年取り扱いの「Thank you」や「Happy birthday」に加え、春には新たな門出を祝う「リボン」デザインが登場。

リボンのモチーフは、お祝いはもちろん、カジュアルに感謝の気持ちや好意を伝えるのにもぴったり。かわいいスイーツに、リボンでさらにかわいさをプラスして。スイーツ特有のときめきと人の想いをそのまま形にしたようなスイーツは、自分へのご褒美にもつい選びたくなる名品だ。

3種類のチーズがハーモニーを奏でるチーズケーキ

かわいさと美味しさで気分が華やぐ特別なチーズケーキ
「お口の中で完成する」とも表現されるチーズケーキ「BISCAKE」は、ぜひビスケットとケーキ、クラムをあわせて口に運びたい。

ひと口目の第一印象は、姉妹ブランドの「Cheesy Poche」のレア焼きのチーズクッキーを彷彿とさせる軽やかさ。それを追うように、ビスケットの香ばしさとチーズの濃厚な余韻が絡み合う。

できればビスケットとチーズケーキ、すべてをあわせて口に運びたい
「BISCAKE」に使われているのは、3種類のチーズ。マスカルポーネとクリームチーズをブレンドし、バニラビーンズを忍ばせた生地を丁寧に焼き上げ、仕上げにほどよい酸味のサワークリームをたっぷりとまとわせる。多くの手間をかけ、ベイクドチーズケーキならではのコクと、レアチーズケーキのような爽やかさを同時に演出する。

高温のオーブンで短時間で焼き上げることで、香ばしさを引き出すのも美味しさのポイント。表面にほんのり焦げ目をつけることで、食欲をそそるビジュアルに仕上がる。さらに、チーズ生地から立ち上るキャラメルのような香ばしい風味も、この製法の賜物だ。

断面まで美しいのは丁寧に作られている証拠
見た目のかわいさに心がときめき、濃厚で奥深いチーズと香ばしいビスケットの美味しさが広がる「BISCAKE」は、最後の一口までビスケットの3種類のチーズのハーモニーが響く。

「BISCAKE」は今も進化を続けている。製造スタッフが中心となり、「どうすればもっと美味しく、もっと美しく焼き上げられるか?」と、日々試行錯誤を重ねているという。

そんな細やかな改良を重ねるスイーツだからこそ、食べるたびに新鮮な驚きを感じられるのかもしれない。マイナーチェンジに気づけるほど何度でもリピートしたくなるスイーツだ。

ブランドの世界観に浸って、日常を彩るご褒美タイムを

オンラインショップで手に入れるのもいいが、せっかくなら富山県魚津市の直売カウンターで。そんな買い物する段階から体験が始まっている「BISCAKE」の世界観。

ワインやチョコレートをテイスティングするような感覚で、チーズケーキに隠れた3種類のチーズを感じるのもよし。ただ、かわいくて美味しいスイーツをお供にすごすご褒美タイムに浸るのもよし。

オンラインストアと直売カウンターでは、どちらも冷凍状態で販売されているので、配送やお取り寄せにも便利だ。特別な日のお祝いや、気軽な感謝やお礼の気持ちを、かわいいクッキーの絵柄と特別な製法で仕上げたチーズケーキに乗せて届けてみよう。

日常を彩り、ライフスタイルの質をぐんと格上げするスイーツを一度試してみてみてはいかがだろうか。

Cheesy Sweets Counter

ONLINE SHOP
土曜、日曜、火曜 週3日販売 9:00から
完売次第終了
https://biscake.jp/

ZAXFOX工房直売所
住所:〒937-0041 富山県魚津市吉島63-1
定休日:毎週土曜・日曜
営業時間:10:00-17:00