ここ数年リモートワークが増え、仕事とプライベートの境界が曖昧になった。朝から晩まで同じ部屋で過ごしていると、パソコンを閉じたあとも仕事の緊張が抜けず、気づけば一日が終わっていたということもある。そんな日々に取り入れたいのが、「時間」という視点から香りを提案するukaのプロダクトだ。ネイルオイルやパフューム、スリープミストを使うひとときが、忙しい一日に緩やかな区切りをつくり、自分の感覚へ意識を戻すきっかけをくれる。今回は、香りとともに過ごす一日を通して、ukaが提案するセルフケアのあり方をご紹介したい。
トータルビューティーカンパニー「uka」とは?
ukaは、創業80年を迎えた美容室を原点に持つトータルビューティーカンパニー。ヘアやネイル、フェイス、ボディケア、アイラッシュなど、さまざまな角度から、一人ひとりの美しさと心地よさを引き出すことを目指している。
ブランド名は、さなぎが蝶へと変わる「羽化」に由来する。忙しくて面倒くさがり、それでもきれいでいたいと願う人々に向けて、オーガニックとサイエンスを掛け合わせた、日常のなかで無理なく続けられるケアを提案してきた。
現在も、東京ミッドタウン六本木や広尾などでサロンを展開。ヘアやネイル、ヘッドスパ、エステ、アイラッシュなど、プロの技術を提供している。また、表参道や新宿、高輪などには実店舗を構え、香りやテクスチャーを確かめながらプロダクトを選べるほか、店舗によってはセルフケアのワークショップが行われている。サロンで培われた技術や知識が、家庭で使うプロダクトにも生かされているのだ。
2009年に発売された「uka ネイルオイル」も、その考えを象徴するプロダクトのひとつ。爪や指先を保湿する機能に加え、ロールオンタイプの使いやすさや香り、使う時間まで設計されている。毎日の習慣として、無理なくセルフケアを続けられるようにしたプロダクトだ。
パフュームやネイルオイルなど、いずれも日常になじむシンプルな見た目も魅力。コンパクトなサイズで、ポーチや小さめのバッグにもすっきり収まる。外出先や旅先へ持ち運びやすいのもうれしいデザインだ。
時間で香りを選ぶという、新しいセルフケア
「uka ネイルオイル」のボトルには、「7:15」「13:00」「18:30」「24:45」という数字が記されている。それぞれの香りを使う場面としてイメージされた時刻だ。
一日に何度もネイルケアをしてほしいという思いから、時間軸と香りを結びつけたというuka。朝にはユズやヒノキ、午後にはミントやレモン、夕方にはローズやゼラニウム、夜にはラベンダーやバニラと、一日の気分の移り変わりに寄り添う香りがそろう。
もちろん、時計どおりに使う必要はない。「7:15」を夜に使っても、「24:45」を昼間に選んでもいい。大切なのは、そのときの自分がどんな香りを必要としているかに目を向けることだ。
爪の根元にロールの先を転がし、オイルをゆっくりとなじませる。ほんのわずかな時間でも、一度手を止めることで、続いていた時間の流れに小さな区切りが生まれる。
パソコンを開く前に、朝の気持ちを整える
リモートワークの日は通勤という切り替えの時間がないため、暮らしから仕事へ、気持ちが追いつかないまま一日が始まる。
そこで、パソコンを開く前に「uka ネイルオイル 7:15」を。キャップを外した途端、ユズやヒノキ、サンダルウッドを組み合わせた、穏やかな和の香りが広がる。爪の根元にロールを転がし、指先へなじませながら深く息を吸う。慌ただしい朝でもこのひと手間があると、気持ちをフラットに保つことができる。
身支度を整えるように香りをまとうことを、「これから仕事を始める」という合図にする。決まった場所へ出勤しない日も、自分なりの始業の習慣があれば、一日のコントラストをつくりやすい。
昼食後、もう一度集中したいときには、ミントやレモンが爽やかに香る「13:00」を使う。午前から続いていた作業をいったん手放し、午後へ向かう小さな再出発のきっかけをつくってくれる。
仕事から暮らしへ戻る瞬間にも香りを
一日の仕事を終えてパソコンを閉じても、気が休まらず、頭のなかでは仕事が続いている。あとで返信しようと思っていたメールや、明日の予定が気にかかり、休む時間へうまく移れないことも度々だ。
そんな夕方には、「uka ネイルオイル 18:30」で指先をケアする。ダマスクローズやゼラニウム、ジャスミンを重ねた、やわらかく華やかな香りが特徴だ。
オイルを指になじませつつ、タイピングで疲れた指先や手をマッサージするのもおすすめ。香りに満たされながら自分をケアする時間は、外側へ向いていた意識を自分自身へ戻すためでもある。指先の感触や香りに意識を向けるうちに、張り詰めていた気持ちも少しずつほどけてゆく。
眠る前、自分だけのためにパフュームをまとう
香水といえば、出かける前や誰かに会う日に、装いの仕上げとしてまとうものだ。ところがukaには、眠りへと誘うための香水がある。「誰かにどう見られるか」ではなく、夜を心地よく過ごすために香水を使うという発想が新鮮だ。
「uka パフューム 24:45」は、ラベンダーとバニラを中心とした、甘くやわらかな香り。眠る前、手首やうなじに少量まとい、立ちのぼる香りを感じながらゆっくりと深呼吸する。
誰の視線もない夜に香水をまとうのは、少し贅沢で、どこか秘密めいている。仕事や明日の予定でいっぱいだった頭から、香りへと意識が移ってゆくと、自然と穏やかな気持ちに切り替わる。香水が、優しく眠りへと誘ってくれるのだ。
スリープミストで、部屋を休息の空間へ
夜のひとときをさらに心地よく整えてくれるのが、「uka スリープミスト 24:45 フォー ノルディックスリープ」だ。
仕事場と寝室を分けるのが難しい部屋では、夜になってもデスクや仕事道具が視界に入り、気持ちが休まらないこともある。そんなときは照明を落とし、スリープミストを寝具や空間へ。ラベンダーとバニラの穏やかな香りが広がり、日中は仕事場だった部屋を、くつろぎの空間へと変えてくれる。
なかなか気持ちを切り替えられないなら、香りを眠る前の習慣にするのもひとつの方法だ。照明を落とし、枕やシーツにミストを吹きかける。その一連の動作を毎晩繰り返すうちに、香りが眠りの合図となっていく。
香りが優しくつくる、生活の区切り
朝、仕事を始める前。昼食後、もう一度集中したいとき。仕事を終え、暮らしへ戻る夕方。そして、一日を手放して眠りへ向かう夜。
香りを使う時間は、ほんの数秒から数分ほど。それでも一度手を止め、自分の気持ちや身体の状態へ意識を向けることで、絶え間なく続いていた一日に小さな余白が生まれる。
セルフケアとは、長い時間をかけて自分を磨くことだけではない。オイルを指先になじませる。好きな香りをまとって深呼吸する。眠る前に、部屋の空気を整える。そうしたささやかな動作もまた、自分を労わる方法のひとつだ。
仕事と暮らしの境界が見えにくい日々だからこそ、香りを一日の目印にしてみる。ukaのプロダクトは、忙しさに流されてしまいそうな時間を区切り、一日を自分の手へ戻すきっかけをくれる。
uka
CURATION BY
東京都出身。フリーの編集・ライター。フランスと日本を行ったり来たりの生活をしている。