北欧の人気ブランド、イッタラ社のティーマシリーズはシンプルデザインながら機能性の高い食器。耐熱性があって丈夫なため、アイデア次第でいろいろな用途に使えるのが大きな魅力だ。1枚の食器で、普段のおかずからデザートまであらゆるメニューに活用することができる。そこで今回は、ティーマの使い方アレンジについてお伝えしたい。中でも筆者が愛用しているスクエアプレートとカップ&ソーサーの活用法を紹介しよう。
デザインと実用性を兼ね備える。北欧らしさが詰まったイッタラの食器
さまざまな家事の中でもキッチン仕事は特にウエイトが大きいもの。食事作りから洗い物、食器や鍋の片付けまでこなすと、キッチンにいる時間はかなり長い。そのため、料理や洗い物が億劫に感じることも少なくない。そんなキッチン仕事の気分を上げるために、筆者は食器をお気に入りのもので揃えることにしている。
盛り付け時に食器を棚から取り出したり、洗って水切りかごに並べたりする時も、気に入っている食器だとやる気もアップする。そんなお気に入りの食器の中でもずっと使い続けているのがフィンランドの食器ブランド「iittala(イッタラ)」社の「Teema(ティーマ)」シリーズだ。
ティーマは北欧デザインらしい無地でシンプルな形状の食器シリーズで、和洋中さまざまな料理とあわせやすく、使うシーンを選ばないのが魅力。また、サイズ展開が豊富なため、用途にあわせて使いやすい大きさのものを選ぶことができる。
そして、カラーバリエーションも豊富で、期間限定カラーも多く展開されている。そのためコレクション性があり、集める楽しさも魅力の1つだ。いろいろなカラーのティーマが重なっているのを見るだけでも気分が上がるので、食器を片付けるモチベーションアップにもつながっている。そして、プレートやカップなどいくつかのティーマをテーブルに並べて、色のコーディネートを楽しめるのもメリットだ。
そんなティーマは見た目だけではなく、機能性にも優れているところが大きな魅力。オーブン・電子レンジ・冷凍庫に対応した丈夫な作りになっているため気兼ねなく普段使いできるのも魅力的だ。食洗機も使用可能なので家事を時短したい人にとっても安心だ。繊細な作りの食器だと扱う時も慎重になってしまい、たとえお気に入りであっても出番が少なくなりがち。その点、ティーマは毎日心置きなく使えるのが嬉しいところだ。
そして高温・低温に対応していると調理皿として活用することもできる。オーブンや電子レンジでの調理ができたり、食材を載せて冷凍できたりするため、アイデア次第で幅広い使い方が可能だ。今回は、そんなティーマの機能性を活かした使い道のアイデアを紹介していきたい。
スクエアプレートは1人用のグラタン皿にぴったり
ティーマのスクエアプレート(12×12cm)は正方形のため、食器棚に片付けたり冷蔵庫に入れたりする時にすっきり収められる便利な食器。深さが4cmほどあるので汁気のあるおかずにも使いやすく、おでんのような煮物や鍋の取り皿にもぴったり。洋食器なのに和食にも大活躍するのが嬉しいところだ。
ほかにもポテトサラダやマカロニサラダのような和え物系を載せる時や、グラノーラとフルーツにヨーグルトをかける時にも使いやすい。メインに副菜にフルーツにと、マルチに使うことができるとても便利な形状だ。
そんなスクエアプレートは筆者宅でも出番が多いのだが、特に便利だと感じたのはグラタン作りの時。1人用のグラタン皿としてちょうどいいサイズ感で、深さがあるのでホワイトソースやチーズをたくさん乗せて焼くことができる。
ティーマシリーズはオーブンにも対応しているため、このスクエアプレートを使うとトースターでもサッとグラタンが作れる。グラタンを急いで作りたい時は、予熱の必要なオーブンレンジよりもトースターの方が便利だ。
ティーマのスクエアプレートなら標準的なサイズのトースタテーブルに2つ並べられるので、一気に加熱できて調理もはかどる。1人分ずつのグラタンが簡単に作れると、家族の食事時間がバラバラの時も対応しやすく、取り分けの必要がないメリットもある。
そしてスクエアプレートをグラタン皿にする時は、受け皿にティーマの丸い17cmプレートをあわせられるのも便利なポイントだ。サイズぴったりに収まるので見た目もよく、持ち運ぶ時もズレにくくて安心感がある。そして、グラタン用に敷板や鍋敷きなどを揃えておく必要がないのが嬉しい点だ。
もちろん17cmプレートはほかのメニューにも使いまわすことができるので、揃えておいて損はない。ティーマはカラーバリエーションが豊富なので、色の組み合わせをアレンジして楽しめるのも魅力といえるだろう。
別々でも使えるカップ&ソーサーはデザート用としても
ティーマのカップ&ソーサーは、それぞれ単体で使いまわせるのが大きな特徴だ。ソーサーは15cmプレートになっているため、小皿として日常的に活用することができる。パンを乗せたり、取り分け皿にしたりと使いまわしやすいサイズ感だ。また、カップは小ぶりな大きさでコーヒーや紅茶はもちろん、朝食の牛乳を入れたりスープを入れたりとどんな飲み物にもあう。
そんなカップは、プリンやゼリー作りに活用するのもおすすめだ。1人分のプリンやゼリーにちょうどいいサイズで、耐熱性があるため加熱調理もOK。電子レンジで簡単にプリン作りがしたい時にも使いやすく、高温になるカラメルソースもカップで作ることができる。
そして、できあがったプリンを取り出す時にはソーサーの出番だ。カップの上に逆さまにソーサーを乗せると隙間なくひっくり返すことができる。
ソーサーはドーナツやケーキなどにもぴったりなサイズ。カップとセットで使わない時はデザート皿として大活躍する。来客の際に手土産でいただいたスイーツを何に載せようか迷った時には、たいていこのソーサーが役立ってくれる。もちろん、カップ&ソーサーとしてゲストにお茶を出すこともできるので、シーンにあわせて使い分けられるのが便利なポイントだ。
カップに花を挿してインテリア使いするのもおすすめ
カップ&ソーサーのカップは一般的なマグカップよりも小ぶりなサイズで、寸胴で低めの形状が特徴。そのため、短く切った切り花や取れてしまった花首を飾りたい時に花瓶代わりにするのにも活用できる。庭やベランダで育てた花を少し切って水に浮かべたり、カットした観葉植物の葉を挿したりして、飾ってみるのも楽しい。
シンプルデザインなので植物にもあわせやすく、インテリアに馴染みやすいのがポイント。カップと植物の色のコーディネートを考えるのも楽しくなる。安定感ある形で倒れにくいので、小さな子どもやペットがいるお家でも飾りやすい。テーブルを華やかにしたり、キッチン周りに少しだけ植物を取り入れたいという時にも、ティーマのカップは大活躍してくれる。
ティーマをもっと活用してキッチンに立つ時間を楽しくしたい
お気に入りの食器を揃えることでキッチン仕事にもやる気が生まれやすくなる。特にイッタラのティーマがあれば、オーブン調理が楽になったり簡単にデザート作りができたりとメリットもたくさんだ。そうすると料理が一品増えたり、週末にデザート作りをしたりと暮らしの変化にもつながるのではないだろうか。
日々の生活にティーマを使うことで、キッチンに立つ時間もなんだか楽しくなり、結果として生活がより快適になっていく好循環が生まれる。疲れていても時間がなくても、キッチン仕事がもっと好きになるように、これからもイッタラのティーマをフル活用していきたいと思う。
iittala|イッタラ
CURATION BY
インテリア・ライフスタイル専門ライター。「普段の生活がほんの少しラクになる・テンションがあがる」ような暮らし方を提案。北欧デザインと猫が好き。