Vol.536

MONO

05 APR 2024

一生ものの相棒と食事を愉しもう。VICTORINOX「ウェーブナイフ」

食べること、毎日の料理に欠かせないキッチンツール。道具ひとつで出来上がりを左右することもあり、場合によってはモチベーションを下げる要因になってしまうことも。キッチンのメインツールであるナイフはその点が実に顕著である。「切れない」ことは大きなストレスとなり、料理への向き合い方も変わってしまう。だが、VICTORINOX(ヴィクトリノックス)のウェーブナイフを味方につければそれも杞憂に過ぎない。機能性、汎用性、ビジュアル、全てにおいて秀逸であるウェーブナイフを紹介しよう。

仕上がりに影響する”切れ味”

きめ細かい絹のような食パン
スポンジとクリームが均等に重なったショートケーキ
はちきれんばかりの色鮮やかな野菜が詰まったサンドイッチ

これらを聞いて何を想像するだろうか。きっと頭の中には綺麗な"断面図"が浮かび上がったことだろう。思わず「うわぁ」と声がもれるカットの瞬間。そこには主役を支える名脇役の存在がある。ナイフだ。

綺麗なパンも、断面はナイフにかかっている
幾重にも層を重ねるケーキやサンドイッチの良し悪しを決めるのは、断面の綺麗さであると言っても過言ではないだろう。どんなに綺麗に層を重ねても、どれだけ素晴らしい味でも、切り口である断面がボロボロであっては折角の料理も"台無し"と言わざるを得ない。口に入れてしまえば皆同じだと言う考えもあるが、やはり歯ざわりが悪くなったり、切り方によっては食材を潰してしまったり、本来の美味しさと比べるとどうしても劣ってしまうように感じる。

カットは緊張の瞬間
筆者は以前、そのことで悩んでいた。折角だからとベーカリーで買ってきた一斤サイズの角食パンも、百円均一で買ったような格安のパン切り包丁では全く歯が立たない。記念日のホールケーキ、きれいに焼けたシフォンケーキも、柔らかさゆえに切れずに下の方を潰してしまう。

たった「切る」動作一つであるのに上手くいかず、それがストレスになっていた。どうにか解決できないかと模索していた時に出会ったのが、VICTORINOXのナイフだった。

スイスの老舗ナイフメーカーVICTORINOX「ウェーブナイフ」

VICTORINOX ウェーブナイフ
スイスが世界に誇るナイフメーカー「VICTORINOX」。調理用のナイフというよりアウトドアで用いるマルチツールの印象が強いかもしれない。筆者もまたそうであった。

VICTORINOXは、1884年の創業以来140年以上伝統を受け継いできた歴史あるナイフメーカーである。商品はマルチツールだけにとどまらず、キッチンナイフや時計、トラベルギアまで多岐に渡る。

キッチンナイフ一つとっても様々な商品があるが、筆者が愛用しているのはウェーブナイフ36cm。家庭用ではなくプロ向けの刃渡りの長さで、ベーカリーやパティシエのシェフに愛用されるプロフェッショナル仕様。その長さに反して驚くほど軽く、波刃は抜群の切れ味を持つ。波刃は直刃と違い刃を研ぐことが難しいため消耗品であることが多いが、VICTORINOXのナイフは手入れを怠らなければ数十年使用可能という。現に筆者も一つのナイフを10年以上使っているが、切れ味は当時のものをしっかりと維持してくれている。

”VICTORINOX”の刻印が光る
人間工学に基づいて作られたハンドルは女性でも握りやすい。切れ味と並んで握りやすさはナイフの使い勝手に影響してくる。どんなに切れ味が良くてもハンドルの形が手に合わなかったり、力を入れにくかったりするとそのナイフの良さを十分に活かしきれない。VICTORINOXは使い手のことをこれほどまでに考えて商品開発をしてくれていると思うと、胸を熱くするものがある。

また、ハンドルの鮮やかな赤色はVICTORINOXの象徴カラー。ナイフのハンドルと言えば金属製や木製が多く、素材そのものの色や黒色が多い印象だ。ポップな赤色は地味になりがちなキッチンをぱっと明るく照らしてくれる。ナイフといえど、機能性だけでなくそのビジュアル性にもこだわりたいもの。そんな乙女心を心地よくくすぐってくれるのがVICTORINOXの魅力だ。

赤いハンドルは他のキッチンツールとの馴染みもいい

VICTORINOXナイフの切れ味は如何に

実際にVICTORINOXのウェーブナイフを使ってみよう。まずは王道の角食パン。外側の耳を切るために上から力で押してしまうと簡単に潰れてしまう。ウェーブナイフは力を入れなくても前後に引くだけですーっと切れる。パンの柔らかさを損なうことなくスライスできた。

きめ細かい生地の良さをそのまま引き出せる
同じパンであるがクロワッサンも切ってみる。クロワッサンは繊細で崩れやすいが、女性の力でも簡単にスパッと切れる。まるでベーカリーで売られているような美しい断面だ。

層も中のフィリングも壊さない
サンドイッチはどうだろうか。それもフルーツが詰まったサンドイッチ。切るのが難しく、中のフルーツが潰れてしまって、切った後にはみ出てしまうこともある。もちろん筆者は経験済みだ。綺麗な層を目指して作った折角の努力も水の泡、とても虚しい経験であったが、ウェーブナイフは裏切らない。SNS映えするような見事な”萌え断”を見せてくれた。

「この断面が見たかった」まさに”萌え断”

普段の料理にも活躍するウェーブナイフ

ウェーブナイフといえばブレッドナイフ、いわゆるパン切り包丁。パンやケーキ以外の使い道がないとなると使用する頻度が少なく必要性を感じられないかもしれない。特に一人暮らしだったりパンやケーキをあまり食べない人であったりすると優先順位はぐんと下がる。普段の料理であれば三徳包丁一本あれば大抵のものはスライスできるからだ。だが筆者は提言したい。ウェーブナイフはパンやケーキのみならず、料理にも幅広く使える万能ナイフである、と。

ステーキを切る際にもウェーブナイフが活躍する
もはやこちらの使い方での頻度の方が高いのでは、と思うくらい筆者は料理時に使用している。特にステーキを切る時にウェーブナイフの出番が来る。上手に焼けたステーキも、断面が潰れていたり折角の肉汁が溢れ出たりしていては勿体無い。ウェーブナイフにかかればお手のもの、刃の重さだけで抵抗なく自然に刃が入る。大事な肉汁も最小限にとどめることができた。

また、意外な使い道として、”キャベツの千切り”がある。今や専用のピーラーが開発されるほど需要が高いコンテンツだが、一つのことに特化したピーラーは出番も少ない上に収納場所にも困ってしまい手を出しづらい。でも普通の包丁で細かく千切りにするのはなかなか骨が折れる作業だ。

細かくスライスできる上に、手触りも柔らかく出来上がる
そこでウェーブナイフの波刃を使って軽く削ぐように刃を当てると、まるでとんかつ屋さんのようなふわふわの千切りが出来上がる。これは慣れるまでは難しいが、コツを掴むとピーラーや直刃包丁よりも切りやすく感じるほど。ぜひ、試してみてほしい。

ウェーブナイフで食事を愉しもう

綺麗に切れると料理の意欲も上がる
食事の美味しさ、楽しさは、味だけでなく見た目による要素も大きい。味は勿論のことだが、できれば美しい仕上がりにもこだわりたいもの。綺麗に切り分けられたらそれだけで美味しさがアップしたようで嬉しく感じる。ウェーブナイフは欲張りな私たちの味方になってくれる。味方につけたら怖いものはない。私たちの暮らしを彩る記念日やイベント、何気ないシーンに寄り添う料理たち。そのどれもを最高の出来栄えに導く最高のパートナーになるに違いない。

食を豊かにしてくれるウェーブナイフを暮らしに取り入れて
新しいもの、難しいものに挑戦する勇気とちょっぴりの自信をくれる、VICTORINOXのウェーブナイフを暮らしに取り入れよう。この先何十年と、あなたの背中を押す追い風を吹かせてくれるはずだ。

VICTORINOX