夜は照明を消して。キャンドルで過ごす安らぎの時間
私達は夜になっても日中と同じように部屋を明るくして過ごしがちだ。夜は暗いものだと受け入れてみる。夜には照明を落として間接照明やキャンドルの柔らかな灯りで過ごす。夜を夜として受け入れる時間の大切さを見直してみるのはいかがだろうか。
人の自律神経には交感神経と副交感神経がある。起きている時には交感神経が優位になり、活動的になる。反対に副交感神経が優位になっている時というのは眠っている状態や、リラックスしている状態だ。
自律神経の働きは明るさにも影響される。副交感神経は体を休ませるときに優位になるので、暗くなると働きが活発になる。部屋の照明を消してキャンドルの灯りで過ごすことは副交感神経の働きを促し、睡眠への導入に繋がっていく。
キャンドルの炎の持つ安らぎ効果のロジックとは?
キャンドルの炎には「1/fゆらぎ」効果があると言われているのはご存知だろうか。キャンドルの炎の他、波の音や小鳥のさえずり、川のせせらぎなど、自然界には連続性がありながら規則性のない「ゆらぎ」がたくさん存在する。これらは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、生体リズムに近いので、私たちをリラックスさせる効果があると言われている。
例えば、人間の鼓動は規則的に刻まれているようで、その中に微妙な不規則さを含んでいる。これも「1/fゆらぎ」である。
ただし、「1/fゆらぎ」はまだ解明されていないこともたくさんあるのが事実だ。
今回はもっとシンプルに「1/fゆらぎ」のロジックを理解しなくても、ほんのり暖かさすら感じるキャンドルの灯りには、心と頭をぼんやりとさせてくれる効果があることを感じてほしい。
ぼんやりする、安らぐ、という感覚は頭で考えるものではない。ただひたすらに自分の体で感じるものである。
キャンドルの灯りは頭と心の疲れを癒す
在宅ワークが増え、身体的疲労は減り、運動不足にも陥りがちだ。心身の疲労のバランスは自然と崩れていく。
日中使った頭の奥の方には思考の疲労が残る。誰かの言葉の欠片がこびりついて離れないこともあるかもしれない。
不規則に揺れるキャンドルの灯りを見つめることで、人は自然と無心になり、思考のおしゃべりが止んでいく。思考が無口になると自然と頭と心が安らぎ、疲れが癒えていくのがわかるだろう。
キャンドルにドライフラワーを添えると起こること
色褪せて瑞々しさを失ったドライフラワーからは、躍動的な生命力を感じない代わりに、時を止めて変わらないものへの安心と落ち着きを感じる。力を入れて触るだけで崩れていくような儚さは、ノスタルジックな感情さえ湧き上がらせる。
キャンドルの灯りで心が安らぎ緩んでいるところに、ドライフラワーを添えることで懐古的感情もプラスされる。忙しく過ぎていく時間のなかで少し足を止めて、ゆっくりと物思いに耽ることができるようになる。
自分との対話を深める時間にドライフラワーを添えて
一日の終わりに「しなければいけないこと」から自分を解放して、リセットする時間を作ることは、ささやかなようでとても重要なことだ。
その日、その時の自分の心の内側をゆっくりと眺める時間を大切にすることは、自分自身に優しくしてあげることに繋がる。
自分が本当は何を考えているのか、どうしたいのか、あるいはどうしたかったのかなど、自分の感情を無視しないことは、自分を大切にすることだ。自分との対話の大切さは、本当の自分の心を自分で理解することである。
キャンドルの弱い灯りは、周囲のものの影を強くし輪郭をぼやけさせていく。自然と意識が周囲から自分の内側に集中していくのを感じてほしい。
キャンドル×ドライフラワーの組み合わせは、自分との対話の時間をより深いものにしてくれる。
ゆったりとした時間をくれるインテリア
ドライフラワーを添えたキャンドルは、火を点けない時間も飾っておくだけでインテリアとして存在感を放つ。キャンドルとドライフラワーが部屋に飾ってあるなんて、それだけでちょっと素敵だ。
キャンドルにドライフラワーを添えて、自室で癒しの時間を過ごしてみるのはいかがだろうか。