Vol.393

KOTO

22 NOV 2022

二人暮らしの間取りのおすすめは?1DKから3LDKのメリット・デメリットを解説

二人暮らしをする場合は、一人暮らしのときとは部屋の選び方が変わってくるもの。二人の状況や事情、ライフスタイルなどによって重要になる条件は異なるため、部屋の間取りも慎重に選ぶ必要があるのだ。自分たちに合った間取りを見つけるためには、二人暮らしに適した間取りや、各間取りにどういったメリット・デメリットがあるのかについて知っておきたい。 ここでは、二人暮らしの間取りを選ぶポイントを紹介するとともに、1DKから3LDKまでの間取りについて、それぞれのメリット・デメリットを解説する。

二人暮らしでおすすめの間取りは?決める際のポイントも紹介

部屋探しの前に、まずは二人の意見をすり合わせておこう
結論から述べると、二人暮らしにおすすめの間取りは、一般的には「1LDK」か「2DK」とされている。ただ、場合によっては他の間取りの方が適していることもあるため、二人でよく話し合って決めるのが重要だ。まずは、二人暮らし用の間取りを決める際のポイントを3つ紹介する。

予算

間取りを選ぶ際、設定した予算内におさまるかをチェックする必要がある。家賃は、毎月の生活費を圧迫しない金額に抑えるようにしよう。

一般的に、二人の合計収入の3分の1を予算の上限とするのが理想的とされている。とはいえ、日々の生活にかかる費用や予期せぬ出費などを考えれば、3分の1より抑えられるのであればその方がよい。仮に、第一希望が予算オーバーであったなら、間取りを1ランク狭くしたり、同じ間取りでも郊外にある部屋を探したりすれば、予算内で見つけられる可能性が高くなる。

部屋に求める条件

同じ空間で生活する以上、二人それぞれの希望が反映されている部屋である方が望ましい。例えば、「キッチンは広めがよい」「駅に近いところがよい」「独立洗面台がほしい」など、思いつく条件を挙げてみよう。すべて叶えるのは難しいかもしれないが、間取りを選ぶ際の判断基準ができ、必要以上に迷うことがなくなるだろう。

ライフスタイル

一人暮らしであれば自分の自由に部屋を使えるが、二人暮らしでは同居人への配慮が必要だ。そのため、どういうライフスタイルにしたいかを話し合っておこう。

例えば、二人で過ごす時間を多く持ちたいのか、個人の時間を大切にしたいのか。これにより、共有スペースと個室のどちらを優先すべきか決められる。そのほか、将来的に家族が増える予定があるか、夜勤や残業などで二人の生活リズムにズレがないかといったことを詰めていき、二人が生活しやすい間取りを導きだしていく。

【1DK/1LDK】二人で過ごす時間を重視する人向け

1DK、1LDKは、予算を抑えたい人に向いている間取り
ここからは、1DKから3LDKまでの間取りについて、それぞれのメリット・デメリットを解説していく。まずは、「1DK」「1LDK」について見ていこう。

間取りの概要

「1DK」とは、ダイニングキッチン(DK)と居室が1つある間取りのこと。1Kよりもキッチン部分が広く、ダイニングキッチンはだいたい4.5畳から8畳未満の広さがある。

「1LDK」とは、リビングダイニングキッチン(LDK)と居室が1つある間取りのこと。二人でくつろぐ空間も兼ねているため、リビングダイニングキッチンの広さは8畳以上ある部屋が多い。

メリット

「1DK」や「1LDK」のメリットは、二人で過ごす時間を増やせることだ。間取りのなかで最も広いのが共有スペースのDKやLDKであるため、食事はもちろん、くつろぐときも自然と二人一緒に過ごすことになる。1つの居室を二人の寝室にするケースも多いため、部屋にいる時間のほとんどを二人で過ごすだろう。

また、1DKはスペースが狭いこともあって、他の間取りと比べて家賃が安い傾向にある。そのため、予算重視で間取りを選んでいる場合におすすめだ。

デメリット

「1DK」や「1LDK」のデメリットとして挙げられるのは、自分一人の時間を確保しにくいことだ。共有スペース以外は居室が1つしかないために、二人それぞれで部屋を持つのは難しい。いかに二人の時間を大切にしたいと考えていても、ケンカをしたときなどは二人でいるのが気まずくなる場合も。

そのほか、1DKの間取りだと単身者向けの物件が多いのもデメリットだ。条件はよくても、二人での入居を認めていないケースもあるため、1DKの物件を探す際には注意しよう。

【2K/2DK】一人の時間を確保したい人向け

自分の時間を持ちたい人には2K・2LDKがおすすめ
次に、「2K」と「2DK」について見ていこう。

間取りの概要

「2K」はキッチン(K)のほかに居室が2つある間取りで、「2DK」はダイニングキッチン(DK)のほかに居室が2つある間取りのこと。どちらも共有スペース以外に居室が2つあり、それぞれの個室にできる。なお、2DKは2Kよりもキッチン部分が広く取られており、食事をするためのスペースがある。

メリット

「2K」と「2DK」のメリットは、何といっても二人それぞれの個室を持てることだ。個室があれば、趣味の時間を過ごしたり、友人を招いたりと部屋の使い方の幅が広がる。近年、導入する企業が多くなったリモートワークにも、個室があれば対応しやすいだろう。

さらに、2LDK以上の部屋よりも全体的な広さを抑えている分、部屋数の割に家賃が安い物件が多いのもうれしいポイントだ。「2K」と「2DK」は部屋数と家賃のバランスが取れた間取りといえる。

デメリット

「2K」と「2DK」のデメリットとしては、個室が持てる分だけ、「1DK」や「1LDK」と比べて二人の時間が減ることが挙げられる。それによってすれ違いが生じる可能性も考えられるため、意識的に二人の時間を持つようにしよう。

また、「2K」と「2DK」という間取りは一昔前に主流だったものであるため、築年数がかなり経過した物件が多い点もデメリットといえる。

【2LDK~】来客が多い・将来的にも長く住みたい人向け

2LDK以上の間取りは、ライフスタイルの変化にも対応しやすい
最後に、「2LDK」以上の間取りについて見ていこう。

間取りの概要

一般的に、2LDK以上の広さを持つ間取りで二人暮らし向きなのは「2LDK」と「3LDK」だ。「2LDK」は、リビングダイニングキッチン(LDK)のほかに居室が2つある間取り、「3LDK」は、リビングダイニングキッチン(LDK)以外に居室が3つある間取りのこと。

LDKはKやDKよりも共有スペースが広く、部屋の使い方の自由度が高いのが特徴だ。居室も2つあるいは3つあるため、二人の個室にしたり、将来増えるだろう家族のための部屋にしたり、フレキシブルに使える。

メリット

「2LDK」と「3LDK」のメリットは、全体的なスペースが広く十分な部屋数があるため、ほかの間取りよりも部屋の使い方の自由度が高いことだ。2LDKの場合は、2つの居室を二人の個室にするパターンが多いが、3LDKの場合は二人の個室にしてもまだ1部屋余るため、寝室にしたり、来客用の部屋にしたり、将来の家族の部屋にしたりと、さまざまな使い方ができる。将来性を考えれば、特に3LDKは長く住み続けやすい間取りといえる。

デメリット

「2LDK」と「3LDK」のデメリットは、スペースが広く部屋数も多いゆえに、家賃が高めであることだ。もちろん、立地条件などによっては、「2LDK」や「3LDK」でも安く設定されているケースはあるが、基本的には予算に余裕のある人向けの間取りだろう。

また、スペースが広くて部屋数が多いと、掃除などの維持・管理に手間がかかる。そのため、共働きなどで二人とも時間に余裕がない場合は、かえって快適な生活をしにくくなるかもしれない。

二人暮らしの間取りは事情に合ったものを選ぶのがおすすめ

二人のライフスタイルに合わせた間取りを選ぼう
二人で暮らす部屋を選ぶ際、基本的には1Kよりも広い1LDKや2DKの間取りがおすすめだ。ただ、場合によっては、もう少し広い間取りの方がよいケースもある。長く生活する部屋にストレスを感じないようにするためにも、希望する条件や予算などに関する話し合いが重要だ。各間取りには二人の状況によって向き・不向きがあるため、この記事を参考にして間取り選びのポイントをつかんでほしい。